YUKI

言語、言語で表現できることすべて

山本五十六の言葉

2006-09-20 23:39:22 | Weblog
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ。」

これは山本五十六の言葉、ということですが、
組織や教育に関する至言だと思うのです。
自由作文の指導にも当てはまることだと思い、次のように指導した。

まず、「やってみせ、言って聞かせて、」
ほぼ日刊イトイ新聞「おとなの小論文」から
「要約」と「野口健」について紹介した。
「わかりやすさ」「説得力」について語るためである。

次にStrunkのElements of Style を基に英語の文体論。
分かりやすく、monotonusではない英文とはどういうものかを語るためである。
日本語ですら文体を意識することはないと思うし、
まして英語であるから、文体まで指導するのは賛否があるだろうが、
monotonusな英文を読むときのやりきれなさが勝った・・・
まあ、英語の文体論など、およそ高校レベルではやっていないのではないかとも
思われるので、指導したらどうなるかという興味もあった。
大学ではどうなのだろうか?
とまれ、語彙力・文法力の必要性を普段とは違う角度から述べることが
できたと思う。
そして、一般的な論説文の段落構成法を語った。
文体にしろ、段落にしろ、「良い例・悪い例」は必ずつけた。

「させてみて、」であるが
大学入試自由作文でよくあるTopicのパターンを10個抽出し、
各人に選ばせ、作文させた。

「ほめてやらねば」
添削したわけだが、やはり、初稿は読めたものではない。
結構厳しいコメントをつけた。
しかし、評価基準?規準?は、周知させていたので、
こちらの意図はよく伝わり、だいたい3回くらいの書き直しで、
「読める」程度の英文にはなった。
well organizedであり、monotonusではない英文になったのである。
一応の成果と思う。ちょっとは生徒が「動いた」のである。

いやはや、それにしても、山本五十六の言葉、おそるべし・・・
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