YUKI

言語、言語で表現できることすべて

述語動詞の機能(続き)

2005-01-06 14:45:25 | Weblog
「財布を盗まれた」構文は有名だ。
I had my purse stolen.
しかし、何故、こうならないのか疑問に思ったことはないだろうか。
*I was stolen my purse.
この受け身を能動態になおしてみると、何故かがわかる。
*Somebody stole me my purse.
stealは目的語を2つ取れない。
Somebody stole my purse (from me).

ついでにstealとrobの違いを説明しておこう。
steal~を盗む steal+物+from人
rob~から盗む rob+人+of物(分離のof)

さて、動作と状態について「相」aspectとの関連を述べた。
動詞と前置詞、動詞と目的語について述べた。

述語動詞の機能として「時制」について述べよう。
述語動詞の形で「時制」が表現されるが、「時制」tenseには「現在」「過去」しかない。
進行形や完了形は「相」である。
また、助動詞willを使った「未来」は「法」moodと言えるだろう。

現在時制は、「習慣・性質・真実」のように「過去から未来にわたる幅のある時間」と、「現在のこの一瞬に、瞬間的に完結する動作」を表す。
現在時制は、現在という時を表しているわけではないのだ。
むしろ、「時に左右されない事態」を表していると考えた方がよいだろう。

過去時制は、確定した「事実」を表す。
なお、過去完了形は、時の前後関係を示すのに使われ、過去時制の表す「事実」よりも以前の出来事であることを示す。
過去完了は重い表現なので、時の前後関係が明白な場合は、過去形で代用される。
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