YUKI

言語、言語で表現できることすべて

コーチの力

2007-03-25 14:00:17 | Weblog
はっきり言って、安藤美姫は嫌い。

ちやほやされてすっかり舞い上がったトリノでは
公私にわたってバカまるだしで、色々とやらかしてくれました。

で、フィギュアスケートの世界選手権
24日 東京体育館 女子フリー
①安藤美姫(19=トヨタ自動車)は127・11点 合計195・09点
ミスなく終えた演技は自己ベストの127・11点。
フリーでは浅田に次ぐ2位ですが、合計で浅田をわずか0・64点上回りました。

トリノ五輪時の前コーチ、キャロル・ジェンキンス氏は
徹底して褒める指導法。
甘えから練習量が減り体重は55キロまで増えました。
「意識が変わった」という今季は、
モロゾフ新コーチに食事のとり方まで厳しい指導を受け、
体調管理も徹底したそうです。
体重が5キロ減り、ジャンプの切れが復活。
「いろんな人の励まし、新しいコーチに巡り合えてこんな結果が出せた」。
まぁ、一応立ち直ったわけですね。

一方、シニアの世界選手権初出場の浅田真央(中京大中京高)
SP5位からFSで133.13点の歴代最高得点を更新する演技!!
総合計194.45点の2位!!

0.64点差ですね。
SPで普通に3回転やってたら200点越えで優勝ですなぁ。
実力世界最高の片鱗を見せてくれました。

真央は、世界選手権女子では1990年の伊藤みどり以来となる
トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、
(しかも直前までステップが入り難度が上がってます)
SPで失敗した得意の3回転フリップ-3回転ループに成功しますた。
スタンドからは大歓声!!

優勝候補の本命だった真央ちゃん16歳。
歴代最高得点のフリーで見せた笑顔とガッツポーズ
0.64点 金メダルに届かず号泣…どばーっ (┬┬_┬┬)

真央ちゃんは、自身も師事していた山田満知子コーチの
かつての教え子である伊藤みどりを尊敬しているそうです。
また、伊藤みどりの方も浅田を可愛がっていて、
伊藤の衣装を譲ってもらい、それを着用して大会に出場することもあるとか。
「みどりさんのパワーがつまっている気がして、
 それを着て滑るといつも調子がいい」と言ってます。

山田満知子コーチは、経済的理由でスケートを断念しようとした
伊藤を引き取り、スケートを続けさせました。
伊藤がコーチ宅に居候をしながらスケートを続けた話は超有名ということです。

この山田さん、逮捕者が出たりしてる元スケート連盟の「偉いさん」たちには
大変評判が悪く、女帝と言われた方とは仲が悪かったようですなぁ。

優れたコーチというものは、純粋にスケートを追及しますから
自ずと厳しくなるものです。
政治力やらなにやらに明け暮れする人間とは
向いてる方向というか、立っている地点・次元が違います。

女帝からは辛くあたられた真央ちゃん、
女帝にスポイルされちゃった美姫、

世界の頂点を目指すには「才能+コーチの力」なんですね。

語学も似たようなものと思います。
ダメ教師とマトモな教師の差は「量」的なものではありません。
TOEICの点数だとか、進度が速いとか、教材使用量とか、宿題の量とか…
そんな量的なものではなく、
考え方、目指す方向そのものが違うのです。
ダメ教師ががんばればがんばる?ほど、生徒がダメになっていく不思議が
こう考えるとうま~く説明できますね。

自戒をこめて、語学教育のあり方と指導の方向性は
常にチェックし、微調整していますが…
本人以上に不遇な、山田満知子になったような気がしています。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする