わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

仁右ヱ門用水発電所の放流口

2011-08-04 01:12:13 | 環境・エネルギー
 富山県立山町にある仁右ヱ門用水発電所の放流口です。
 この発電所の総事業費は7億4千万円、国50%、県50%。
 このような用水の水を利用でき、年間昼夜を問わず水流があり、840軒分の電力が賄えるのなら、設置可能場所はありそうです。(水利権などさまざまなハードルはありそうですが)

 現時点での費用対効果では厳しいですが、再生エネ法成立により、全量固定買い取り制度が確立したり、送電線が自由化されたりすると事情は大きく異なってきます。環境に負荷をかけない持続可能なエネルギーですから、今後とも普及することを望みます。
金沢での導入可能性に向けてのフィールドワークなどを今月中旬に行う予定です。

「自然エネルギー」をテーマに視察ー立山町・小水力発電

2011-08-04 00:48:10 | 環境・エネルギー
 8月3日、引き続き小水力発電の「仁右ヱ門揚水発電所」を視察しました。
水田の中にある倉のような建屋です。富山県企業局が管理しています。
RPS法(電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)施行後、県営では全国初めてとなる農業用水を利用した発電所です。

取水口から発電所までは約1.4㎞の導水路で結ばれ、落差は24メートルあります。
用水から取り入れた最大毎秒2.4立方メートルの水を使って水車を回し、最大出力は460キロワットです。年間840軒分の発電ができるそうです。

「自然エネルギー」をテーマに視察ー立山町木質ペレット工場

2011-08-04 00:30:24 | 環境・エネルギー
 8月3日、立山町にある木質ペレット工場(丸新志鷹建設株式会社)を視察しました。
 立山町のスギの間伐材を「おがこ」に粉砕し、よく乾燥させて固めてペレットを作ります。(写真)形状は、キャットフードに似ています。

 家庭用のペレットストーブでの年間使用量は、1~1.5tだそうです。
 木質ペレットは、まきに比べて灰の量が少ない、持ち運びに便利、火が消えるまでの時間が薪に比べて短いなどのメリットがあります。 

 この会社にとってはまだ販路が十分でないため、採算ベースに乗らないとのことです。循環型社会実現のためには、出口(消費)を確保する必要があります。

「自然エネルギー」をテーマに視察ー立山町・木質ペレットボイラー

2011-08-04 00:01:29 | 環境・エネルギー
 8月3日は、富山県立山町へ「地域バイオマス利活用交付金事業・ペレットボイラー」について視察しました。立山町は立山国立公園を有し、町の面積の大部分を森林が占めています。富山県の森林からの間伐材(スギ)を木質ペレットに加工し、公共施設にペレットストーブや保育園にペレットボイラーを設置し、木質バイオマス(間伐材)の活用を行っています。
 かつて立山町が運営していて、今は指定管理となった保養施設「吉峰ゆーランド」の露天風呂の加温のためのペレットボイラー(写真)に、木質ペレットが最も安定的に使われています。(年間260t)ストーブは冬場だけの消費であるのに対して、温浴施設の加温は年間通じて消費できます。
 灯油の値段が高くなっている時は、ペレットと灯油はほぼ同程度の値段だそうです。
 焼却灰は、学校の花壇や畑の土壌改良材として使われています。

 立山町の建設会社が木質ペレット工場を設立したのですが、まだ販路が十分でないため、採算ベースに乗らないとのことです。循環型社会実現のためには、出口(消費)を確保する必要があります。

「自然エネルギー」をテーマに視察ー松本市・小水力発電

2011-08-03 23:16:44 | 環境・エネルギー
 8月2日~3日、「自然エネルギー」をテーマに視察してきました。私の興味で視察を申し込み、教職員組合出身議員に声をかけて4人で行って来ました。
 2日は松本市の小水力発電事業を視察しました。長野県は、豊富な水量や落差を利用した小水力発電がとても盛んで、計画中、工事中、実証実験中、稼働中など合わせて県内18ヵ所で行われています。規模、実施事業者、管理者などについては、さまざまです。
 平成22年に松本市に合併した旧波田町は松本市の西10㎞、上高地に向かう途中にあります。旧波田町時代の平成20年、町として長野県地域発元気つくり支援金事業として実証実験として「波田水車」を設置し、平成22年に松本市に合併以降は松本市が管理しています。梓川から取水している豊富な水量の農業用水に水車が設置されています。最大出力は0.8kwとあまり大きくありませんが、平成21年より中部電力へ売電契約が成立しています。
 人口1万5千人の旧波田町でこのような小水力発電が実施できたのは、トップの町長の強い意欲があったからだそうです。水利権問題では土地改良区や農水省、発電事業では経産省、売電契約については中部電力と、さまざまな相手方との交渉に苦労されたとのことでした。発電事業については、自治体から民間(土地改良組合)へ移すべきとの考えだそうです。
 このような用水で発電できるのなら、金沢でも設置適地はありそうです。