わくわく活動日記

山本ゆきこ~子どもこそ未来

ペレット製造、意外に簡単な機械で可能

2012-10-16 18:13:15 | 環境・エネルギー
 10月14日の「木質エネルギー地産地消 金沢市民フォーラム」会場に小型のペレット製造機が展示されていました。
 トラックの上に乗っている一番右側の機械が木材を破砕する機会です。その隣が、ペレットに成形する機械です。
 このような機械だと意外に簡単に製造できそうです。
 障害者の施設で利用者さんが施設の周りの木を切り、ペレットを製造し、施設で使うことが考えられます。
 このような利用が広がるといいと思います。

 フォーラムのパネラーで、小松の那谷寺が経営する社会福祉法人「自生園」では、これより大がかりな機械を導入し、施設の暖房、入浴施設などの給湯に使われているそうです。

 ペレットストーブの普及という出口がないと、ペレットを作ってもその循環がうまくいきません
 エネルギーの地産地消という観点からも、ペレットストーブが普及することを願っています。

ペレットストーブ、性能・価格とも進化中

2012-10-16 17:20:41 | 環境・エネルギー
 金沢市民芸術村で10月14日に開催された「木質エネルギー地産地消 金沢市民フォーラム」でペレットストーブが展示されていました。

 ペレットストーブには心動かされるけれど、価格がもう少し安ければ・・・と思っていました。
 展示されていて新潟市にある(株)さいかい産業製のペレットストーブは、FF式温風ファンヒーター(15~40畳用)約26万円~、超小型FF式自然対流ストーブMT-311SUMITA(6~15畳用)約22万円です。金沢市には5万円の補助金制度があります。
 性能は進化し、価格は下がり続けているようです。木質ペレットと灯油では価格はほとんど変わらない、また、金沢産ペレットは、現在、ホームセンタームサシで手に入るそうです。煙突が必要なく、工事は壁に穴をあける必要がありますが、30分程度で終了するそうです。

<MT-311SUMITA誕生ストーリー>
 東日本大震災で甚大な被害を受けた陸前高田市に隣接し、「林業日本一」を掲げる岩手県住田町では、豊富な森林資源を活かし、地域木材を使った木造仮設住宅の建設を進めました。今もそのバックアップを務める一般社団法人モア・トウリーズ(代表・坂本龍一)の支援プロジェクト「LIFE311」の一環として、仮設住宅用小型ペレットストーブ「MT-311SUMITA」を開発し、住田町の仮設住宅91戸に設置しました。

さいかい産業の社長でフォーラムのパネリストでもある古川正司さんは次のように述べていました。
 東日本大震災後、灯油が届いたのは45日後。大震災による死亡者のうち8%は寒さによるもの。
 地元で作れるエネルギーしか信用できなくなった。
 新潟県にある苗場プリンスホテルグループなどの大企業による利益は地元にほとんど落ちない。
 大企業・国中心でなく、食糧とエネルギーは地産地消が大切。お金が地域で回る自立した経済が必要。
 新潟ではペレット工場が現在14か所、さらに3か所増える予定。

<木質ペレットのよさ>
・化石燃料に頼らなくていい
・森林を再生できる(間伐や整備が行き届く)
・エネルギー効率が高い(電気で熱を供給すると効率は4割に落ちる)
・使ってもCO2が増えない
・地域にお金が回り、雇用が生まれる
・価格が安い(1,000kcalあたりでは灯油とほぼ同じ、電気の半分以下)

木質エネルギーで地産地消をー金沢市民フォーラム

2012-10-16 15:59:34 | 環境・エネルギー
 10月14日(日)、金沢市民芸術村で金沢市森林再生課主催の「木質エネルギー地産地消 金沢市民フォーラム」があり、参加してきました。
 まずはじめに、東北芸術工科大学デザイン工学部 建築・環境デザイン学科准教授 三浦 秀一さん(左端)による「木質エネルギーの地産地消について」と題する基調講演があり、その後、パネルディスカッションがありました。

★大変わかりやすく興味深い内容でした。日本は国土の6割が森林であり、それを活用しない手はないと思いました。EU諸国では木質エネルギーの活用がずいぶん進んでいることを知りました。そういえば、2月にドイツ視察した時も、木質チップを燃焼することで温熱供給と発電を行い、5年で成長する木を計画的に植林していました。

【講演から】
・エネルギーシステムと社会システムの転換
  原発→再生可能エネルギー
  大規模集中型システム→小規模分散型システム
  消費社会→持続可能社会
  経済重視社会→生活重視社会
  中央集権社会→地域主権社会
  企業中心社会→市民中心社会

・北陸電力における家庭の電気使用量の推移ー夏より冬が多い 年間の23%が暖房用電力使用

・節電、エコ家電、人口減なのに、電気使用量が増えるのは?ーオール電化住宅の増加

・住宅で使われるエネルギーの用途構成
 給湯:30% 暖房:43% コンロ:6%・・・熱 8割  照明・家電:21%・・・電気2割

<ヨーロッパの自然エネルギー>
・ドイツの電力は20%が再生可能エネルギーに(2011年原発を上回る)
・デンマークは風力発電が2012年に28%
・EUにおけるエネルギー消費構成2008
 再生可能エネルギー:8%(森林:47% 水力:19% 廃棄物:10% 風力:7% バイオ燃料:7% バイオガス:5% 地熱:4% 太陽:1%) 
・自然エネルギーの利用状況と目標
        2005年実績  2020年目標  森林面積率(日本:64%
 スウエーデン 40%     49%      74%
 フィンランド 29%     38%      76%
 オーストリア 23%     34%      42%
 ポルトガル  21%     31%      37%

<原発から自然エネルギーで雇用と経済はどうなるか?>
・オーストリア シュタイマルク州森林組合試算
 石油・ガス暖房:9人 バイオマス暖房:135人

・人口10万人の町における家庭の灯油使用:3万世帯分 年間30億円
 石油経済:27億円海外流出 森林エネルギー経済:町内30億円

・地域でエネルギーを作れば地域の雇用も生まれる。
 再生可能エネルギーは土地が資源。農業・林業・漁業のビジネス転換。
 市民はエネルギーの消費者からエネルギーの生産者に転換。

 地方はエネルギー自立できる。自然エネルギーは地方のもの。