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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

こいつぁ春から縁起が良い~

2017-01-20 15:10:50 | 暮らし

 あまり、期待せず二日遅れでお年玉付き年賀状の当選番号を確認。

おっとっとー、こりゃ末等ながらも結構当選しているじゃないか。

 昨日は買い物ついでに、郵便局に立ち寄り景品の切手シートと交換。

「6枚です」なんて窓口で告げたら、受付の女性がパラパラとめくり「7枚ですね」なんて。

おやー、念入りに数えて6枚のはずだったがなー。しめた儲けたかななーんて。

 ところが帰宅してもう一度、確認すると7枚で間違いなかった。さすがにブロー。

なんて感心している場合でもないですね。なんのことは無い自分の注意力不足・・・始まったのかなー。

 ま、認知症を心配するよりも素直に喜びましょうか。

当選確率は同じだと思うけれど、やはり年度でばらつきが出ます。

 今年は、ここ何年かのうちでは確率の良かった方ですね。

「こいつぁ春から縁起良い~」って大見得を切る・・・・、までもないか(笑)。

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連載95「ロクとビル」

2017-01-20 05:08:27 | 暮らし

   「ロク」と「ビル」

 

 私が中学生の頃、いつの間にか我が家の周辺に大型の犬が一頭、出没するようになった。

柴犬の大型のようで、柴犬とも異なる、やや太り気味で茶色のいわゆる普通の「犬」だ。その風貌と、何かの漫画から採ったのか、いつの間にか皆に、「ロク」と呼ばれるようになった。

  捨て犬、宿無し犬の類だと誰もが思っていた。大人風の雰囲気と、怒る事を知らない性格は皆に好かれ、餌も十分に与えられていた。

 

私の母の畑仕事にもお供をし、山道を一緒に通い、山菜採りにも同行していた。太り気味の身体のため、暑さに弱く、山から帰るとザンブとばかりに川に飛び込み笑わせた。

 

 やがて、意外な知らせがもたらされた。「ロク」は少し離れた集落の、ある家の飼い犬でそこの家では「ビル」と呼ばれ、可愛がられていると言うのだ。

 

放浪癖と言うか、自由気ままな生活好みと言うのか、本宅と別荘を使い分ける生活を楽しんでいたのだ。

  そんな事実が判明しても、「ロク」は相変わらず、我が家の周辺に出勤してきた。

そして、ある日小柄な雌犬を伴って来て皆を驚かせた。

「おい、ロク。お前は何時結婚したのだい。結構な嫁さんじゃないか」とからかわれた。

その嫁さんが、私達の目から見たら決して美人とは言えない雌だった。

どう言う訳か、上唇が捲れ気味でいつも歯が、口元から見えているのだ。

  我々の美醜の基準と「ロク」のそれは異なったようだ。人間だって「ロク」を見習わなければならない。美醜は決して外見だけでは判断出来ない。いや、判断してはいけないのだと。

  自由気ままで、幸せな生き方を見せた、「ロク」事、「ビル」もいつの間にか姿を見せなくなり、やがて本宅で天寿を全うしたと言う噂話が流れた。

皆もいつの間にかその存在を忘れ、噂話をする事も無くなった。

  (正月で新聞連載も中断していましたが再開です)

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