畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

芋の手!?

2015-08-31 05:26:19 | 野菜

 山の畑の一角、柿の木の近くのさつま芋の成長が著しい。
ここは、長年アスパラ畑だった所で、昨年ジャガイモを久しぶりに作付した。



 いや、長い畑の記憶の中でジャガイモもさつま芋も初めての作付の様な気がする。
そんな事情から、ここでのさつま芋は期待と不安相半ばと言う気持ちで苗を植えたのだった。



 これは紫の「パープルスイートロード」と言う品種。
元来しっかりとした蔓なのだか、今年は特に太くなっている。



 我が家では芋の手(葉柄と言うか葉茎と言うか、蔓と葉の間をこう呼ぶ)は先の柔らかな部分だけ採る。
「芋の手」と言うからには「芋の足」も有る。と、言うのは冗談で足はすなわちさつま芋そのものかな。



 採り始めてすぐに片手に握りきれないほどの「芋の手」が採れます。
うーん、芋の手も太いけれども比例して葉も大きいですね。



 葉を摘んで取り去って収穫完了。
後は持ち帰って水洗いして束ねるだけです。



 我が家で商品にする場合は、標準家庭の一回で食べる分を標準量とする。
この場合、150グラムを一束にしています。

 この「芋の手」をお客さんにお勧めする時は「繊維質で柔らかくヘルシーですよ」と言います。
先端から4~5本までだと柔らかくて皮を剥く必要も有りません。

 今時の女性はどうも食事に手間暇掛ける、と言うのは嫌う傾向が強いように思います。
でもね、こんな美味しくて安い「芋の手」は多少の手間暇は惜しまないよう。機会を見て美味しい食べ方を紹介しますよ。
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クレソン畑にカメラを・・・・

2015-08-30 04:59:30 | 野菜

 今年はこれまで一度もアップしなかったけれども、クレソンは順調に育っています。
忙しさから、自分たちは中々行けなかったけれども義兄が、水回りなどの手入れをしてくれここまでになった。



 この日も翌日の「越後の台所 すずきち」さんの仕入れに備え夕方収穫に行った。
雨が降り始めたので、スベルべママの実家から雨合羽を借りての収穫作業。



 我が家の近くで、古い養鯉池を借りて栽培に挑戦したことが有ったが結果は失敗でした。
最大の原因は水量が足りなかった事に尽きます。やはりクレソンは大量の流水が必要なようです。



 義兄が掘ってくれた溝を中心に、かなりの冷たさの水が豊かに回ります。
この水が、水不足のこの周辺の水田に水を引くために、
尾根を越えた向こうの川から、トンネルわ掘って引かれている事は最近知ったこと。



 昨年初めてこの場所を借用して栽培に取り組んだけれども大成功でしたね。
山間地の水田の転作としてはお勧めできる作物の一種だと思います



 夫婦でこんな入れ物を持ち、股まで入るゴム長をはいて収穫作業。
少しの時間で、入れ物に山盛りのクレソンを手に入れることが出来るようになったのです。

 ところで、何枚かの写真の左下がボケてしまっています。
実は、カメラをジーンズのポケットから出す際に誤って水中に落としてしまったのです。

 慌てて拾い上げましたが、防水機能付きのカメラで最小限の被害で済みました。
普通にシャッターも切れたのでしたが、どこかに多少の水分が入ったようです。

 自宅で裏蓋を開けて放置しておいたらこれも治りましたね。
使用頻度が高く、一年に一台くらいの割合で壊していますが、耐ショック、耐水機能付きで正解でした。
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連載34『岩魚』(その3)

2015-08-29 12:37:03 | 山菜

   岩魚(その3)

 ある年の春、祖母が語った事のある、昔、曾祖父が沢山岩魚を釣ったと言う沢に入った。
祖母が明治12年の生まれだったから、その父が岩魚を釣ったのは江戸時代の末期かもしれない。

 魚野川の支流の羽根川、そしてあまり名前も知られていないと思われる、
そのまた支流だ。曾祖父は岩魚の多さに夢中で釣り登るうちに日が暮れてしまい、
毛猛山に近い山で一夜を明かす事になったと言い伝えられていた。
そして、釣り上げた大量の岩魚は傷んでしまい、全て捨てざるを得なかったとも。

 そんな、一種の憧憬にも近い気持ちで、オートバイを走らせてその川に入ったのだった。
沢沿いに新しい林道が開削されていたが、沢に入ったばかりのところで、雪崩に拠り通行は不可能となっている。

 オートバイを停めて、すぐに釣りの支度を整え川に入った。
川沿いの道は入り口の雪崩の跡を越えると再び、真新しい砂利敷きが乾いて続いている。
しばらく、川を渡渉したり道路を歩いたりしてしばらく釣りを続けていると、
川が大きくカーブしている内側の、少し視野の開けた平地に茅葺きの小屋が見えた。

 そして、その小屋の付近には何枚ものムシロが広げられ、
女性が一人でそのムシロ一杯に広げられたゼンマイを揉んでいる。
ムシロの数はそう、20数枚を数えるほどで壮観だった。

             (続く)

(写真は、ゼンマイ採りの人たちか炭焼きの人たちが使ったと思われる『篭渡し』です)
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大根を播き始めました

2015-08-29 04:20:28 | 野菜

 日時的には平年よりも早いけれども、気温の変化を見て大根の種を播き始めた。
長い長い畝で18メートル。秋大根の種蒔き間隔30センチで60本入ります。



 先ず播いたのは「赤大根」別名「もみじ」です。
結構太りが早く、信じられないほど大きくそして太くなる品種です。



 ご存知定番大根のベストセラー「耐病総太り」です。
タキイ種苗のパテントが切れ、各社が独自に採種を始めて品質的にばらつきも有ると言われています。



 数年来、期待を込めて作り続けている「辛いね赤」です。
色々な辛味大根があるけれども、スベルべの一押しはこれですね。

 株間20センチと有り、その数値にしたがったら一畝で85本も有りました。
焼肉や、ハンバーグの辛味として、そして刺身のワサビ代わりとしても利用できるすぐれものです。



 午前中はスベルべママが臨時のパートに出勤。
一人で山の畑で大根を播き、早めに帰宅して家で連結ポットに種蒔き。



 直播とポット育苗。それぞれ品種によって特性が異なります。
しかも、品種によっては連結ポットから、丸ポットへ移植したりしています。



 期待を裏切ることなく、順調に芽が出ています。
スベルべママいわく「草取りの心配も無く、一番良い時よね」とは至言ですね(笑)。



 またぞろ、好奇心に駆られて変な野菜の種も沢山播いていますからね。
失敗したら恥ずかしいから全ては明かしませんが、ま、こんなものですね。



 旨く行ったらお慰み。失敗したらブログには掲載いたしません。
ブログにアップが無かったら、「スベルべの奴めまた失敗したな」とお笑いください(大笑)。


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畑に夜のストレンジャー

2015-08-28 04:57:42 | 

 もう、気が狂いそうな忙しい日々。身体も気持ちもぎりぎり頑張っている。
昨日も朝食前から山の畑に行き、種蒔き後の散水と、ニンジンの間引きなど。



 如雨露で散水しながら何者かの足跡に気付く。
やや真っ直ぐに見えるのはキツネの足跡か。いずれにせよ「夜のストレンジャー」ですね。



 平らなところを歩けば良さそうなのに、わざわざ畝をまたいで歩いている。
「柵をしなくてはならないのだろうか」と言うのはスベルべママの意見。



 「ま、大丈夫、これはタヌキの足跡だし、ウサギの足跡さえ無かったら」とスベルべ。
そう、耕した畑から出る昆虫を探すタヌキで、葉物野菜を狙うウサギでは有りませんから。



 まだ、大根の種蒔きにはすこし早いと思うのだけれども、準備を進めるに越したことは無い。
午後一時半から、湯沢町役場で「雪国観光圏」の食をテーマにした会議に出なくてはならない。

 地方紙「越南タイムス」に山菜に関する連載を載せたのが運のつき。
その、魚沼の食から観光の開発と言う発想のワーキンググループの一員に指名されてしまったのです。

 そこで、朝食前の一仕事に引き続き「越後の台所 すずきち」の仕入れに付き合った後、再度山の畑へ。
僅かな時間も無駄にすることはできない、昼食と出発の時刻までに長い畝を二本作った。



 畝を作りマルチを掛け、平畝には順番に何種類もの種を播き続けている。
畝を作り種を播き、そして家では連結ポットに種を播いて苗作り。

 湯沢での会議を終えて帰宅したのは四時半。
すぐに着替えて山の畑へと急ぎ、再び畝作り。夕闇が迫って帰宅し、僅かな明るさを頼りにポットに種を播いたのでした。
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