畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

農天市場が最終営業日を終えます

2014-11-30 06:50:17 | 暮らし

 仲間たちや、お客さんに最後の営業を約束していた11月最終の土曜日を迎えました。
朝から時雨模様の天候は、一旦晴れたかと思ったら一転大荒れの気候に。


 幟なんて吹き飛ばされそうな強風と雨。


 品数も減ってきましたね。
数えられるほどの人数のお客さんでしたが、常連さんも顔を見せて下さいます。


 緑の屋根の我が家と一日に幾度となく往復する営業日。
我が家の食堂の窓からは、農天市場の様子が丸見えなんです。


 強風のため、焼き芋釜の温度も上がらず、苦戦しました。
今日の天気予報はまずまずで雨も風も弱そう。これから準備を始めます。

 先ずは、軽トラに載せた荷物を農天市場に運びます。
それが終わったら、マックスの散歩を兼ねて山の畑に行ってきましょうか。
営業開始を10時頃にはしたいと思っています。最終日はサービスに努めるつもりでいます。
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マックス秋の山に行く

2014-11-29 12:37:52 | マックス

 山の畑、「タラの木畑」の向こう、霧の海の彼方に白く雪を頂いた「守門岳」が見える。
前はもっと手前の道路が下りにさしかかる前でマックスは軽トラから降りて走った。
でも、今は足に負担がかからない、下りが終わり平になったこの辺りで軽トラから降りる。



 そろそろと後ろを確かめながら畑まで運転し待っているとマックスが追いついてきて。
弾丸、鉄砲玉のごとく突っ走り山道を掛け下った頃から随分時間が経ったように感じてしまう。



 スベルべを追い越し、なおも歩き続けるマックス。


 今年も、二回ほど自分だけで山道を降りたマックスは途中で挫折。
勢い余って、いや足の踏ん張りが効かず、藪に上半身を突っ込んでしまい助けを求めて喚いていたのでした。



 昔の、若かったころの記憶に頼るのか立ち止まらずに進むマックス。


 山の畑まで自動車道路が通じてから40年余りが経過し、山道は廃道になってしまった。
かっては、畑仕事にはこの道を使うしか無かった。


 肥料を背負って標高差140メートルの急坂を喘ぎつつ登った。
そして、出来た作物、重いジャガイモ、さつま芋、大根も背負って下るしか方法は無かったのです。



 越後三山だけは昔も今も、変わらぬ姿で畑仕事をする人々を見守っている。
いや、山を見る事で季節の変化を知り、種蒔きの時期などを決めていたのかも知れない。
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バドミントンクラブのコーチ終了

2014-11-28 07:37:00 | 暮らし

 昨日は後期バドミントンクラブの最終日。
前期、後期とコーチを務めさせて頂いたバドミントンも今年の日程は終りです。

 スベルべコーチは、内緒でささやかなプレゼントを用意。
前回に宣言していましたが「今日はゲーム主体で順位を決めよう、商品も出ます」と言うと張り切る事張り切る事。



 ダブルスの組み方で相談。
「学年別!グーチョキパー!」色々な意見が出たけれど、4・5・6年の学年別に決定。

 但し、4年生3人のペアはそれぞれコーチと顧問の先生がパートナーと言う事で一件落着。
おや?転倒しながらも懸命にレシーブするのは顧問の先生じゃありませんか?



 サービスのスタイル、パートナーのレシーブ態勢も様になってきました。
力の入った熱戦が続きます。



 一ケ月に2回程度、一回当たり1時間の練習では長足の進歩も望めない。
そこで、バドミントンの楽しさ、ゲームの駆け引きなど面白さを伝えることを主眼にコーチしてきています。



 自信を持ってゲームに臨んだと言うのに、負け試合の多くなってしまったペアなんてほとんど涙目。
可愛いやら、気の毒やらでコーチの気持ちもやや複雑です。

 でも、負ける事の悔しさとか、短い期間と時間でも学ぶことは多かったようです。
コーチのパートナーは「今年は今までになくみんなのレベルが高く、良かった」おほめの言葉で講評。

 この小学校にスベルべが在籍していた時は同級生が98人で二クラスでも窮屈な程の教室でした。
それが、今では一学年が20人に満たない学年も有り、隔世の感が有ります。

 こうして、自分が55年も前に卒業した母校に色々な形で関われるって嬉しい事です。
一年生達への、焼き芋応援。そして、バドミントンクラブの指導。スベルべの出前授業は終わりました。
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昨日は「すずきち」の仕入れ日

2014-11-27 05:50:59 | 野菜

 暗号表のようなメモ書き。
昨日仕入れにお出でになった「越後の台所 すずきち」さんとの取引メモです。



 昨日も二つの取引が有り、夫婦で夜の明けるのを待ってマックスを伴い山の畑へ。
雨模様のため、空気は何時もよりも暖かく、指先が凍える事も無く収穫を終えた。

 日が短くなったため、9時来宅の希望時刻を10時に繰り下げて頂き、対応します。
帰宅して、小出の若い八百屋さんと取引ののち、野菜を洗います。



 葉物野菜を先にスベルべママが洗い終え、二人で相談して価格の設定。
後で、「すずきち」のオーナーシェフ、マスターと再度打ち合わせて価格を決定するのです。

 「古」なんて追記の品物は前日、又は前々日の収穫物で、当日採りとは区別して価格設定。
それでも、市場に出回る野菜よりは新鮮だと自負していますが。



 これは先にアップした写真の再掲載ですが昨日も根菜類はほぼ同じ内容。
中の真っ赤な大根「紅くるり」や中がピンク色で肉質の固い「北京紅芯」大根などはまだまだ有ります。



 これも再掲載ですが、夫婦の分担は根菜がスベルべで葉物がスベルべママと自然に別れています。
ま、大根類など根菜は葉物野菜よりも格段に重い事も有りますが。

 こうして、ミニ市場のようなガレージでの取引を終え、山ほどになった荷物を車に積んで一段落。
ようやく一息、と、言ったところでスベルべママがお茶を持って来ます。

 「今度○○さんとの番組に、野菜の料理担当として出ます」と、多少ニュアンスは違うけれどもそんな話し。
「いやー、すっかり有名人になって引っ張りダコだね」なんて冷やかすスベルべ。

 苦笑いしつつも「スベルべさんのおかげです」なんて言って喜ばせてくれます。
「本当に思った以上の展開になったね」と更に調子づいて追い打ちのスベルべ。

 新潟出店の計画を聞かされ相談された時に言ったっけなー。
「俺は博打の経験からの哲学でしかないけれど、上げ潮に乗っている時は押せば良い」なんて言った。

 でも、「しかし、必ず引き潮、低調な事も出てくるのが流れ。その時に如何に耐えるかも覚悟して」
なんて言った記憶がよみがえります。

 「お陰さまで、スタッフも一生懸命で就いて来てくれます」とも言います。
自分たちのマスターがマスコミに登場して、自分たちが参加して作った食べ物を紹介するなんて嬉しい事ですよね。

 付き合い始めて四年ほどの歳月が流れたはずです。
本当に、スベルべか想像した以上、いや想像の何倍もの活躍を見せてくれて本当にうれしい。

 「よーし、今度は東京に打って出るかー」なんて冗談半分で言ったスベルべでしたが、
いや、本当にそんな流れが出て来ても不思議ないような昨今の「すずきち」グループの活躍です。
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お尻チクチクでネズミが退散「杉の功罪」

2014-11-26 04:47:51 | 暮らし

 農道の脇の杉の木の近くに軽トラを停める。
最近は杉の木の枝打ちなど、手入れをする人は少なく、枝葉は伸び放題。


 もちろん間伐などもしないので、雪で捻じ曲げられた杉が乱立状態になっているケースが多い。
建築資材が、安価な外材中心となって久しく、杉の需要なんて無いも同然の時代が続いているのです。

 このためばかりでは無いとしても、毎年春になると花粉をまき散らし厄介な「花粉症」の元となる。
人工造林では無くて、元来の広葉樹に拠る自然な雑木林の方が水資源などとして役立つと思うのですが。



 杉の木の悪い事ばかり並べたけれども、役立つ事もある。
この簡単に手の届く杉の小枝を折り採る事から仕事は始まります。



 折った杉の小枝は軽トラの荷台に。
向こうのコンテナの中身は、来年の種採りように植え替えるための「地蕪」です。



 下の農天市場の畑に到着し、近所のオジさんが雪に備えて縛ってくれた柿の木のもとへ行く。


 そして、柿の木の根元に採って来た杉の葉を敷き詰めます。
こうして、杉の葉で根元を防護しておくと、雪の下でのネズミの食害が防止できます。


 きっと、雪の下で忍び寄ろうとするネズミも顔やらお尻が杉の葉の尖った先でチクチクとやられて退散するのでしょう。
何年か前の豪雪の年に、柿の木を始め大切な「ジュンベリー」などが根元をことごとく齧られてしまったのでした。



 これはもう30年も前の豪雪時の光景です。
当時は大根を表で藁で作った「大根だて」に入れ、雪の下にして仕舞っていました。

 その際にも役立ったのがこの杉の葉です。
大根を立てに並べる前に「大根だて」の底面に敷きつめ、ネズミの食害から守っていたのです。

 なお、傍に柿の木が見えるけれども、これは接ぎ木で有り、台木となる柿は渋さで知られる「マンガキ」。
博識家の義母は「昔の人は知恵が有った。この台木だとネズミが齧らない」と教えてくれました。

 本当は建築資材に使ったら風雪に耐えて育った越後の杉は丈夫で長持ちすると言います。
厄介な花粉症の元となる杉花粉をまき散らす元凶の杉も功罪相半ばと言ったところなのでしょうか。
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