畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

穏やかな日差しが注ぐ冬の道

2025-03-07 06:15:51 | 自然
 木漏れ日のような光がさします。
こうして、光の陰影を入れるとシュカブラによる凹凸も良く分かりますね。

 この木立はクルミの木などで、その向こうは共同墓地になります。
墓地の守り神の観音堂だけは木の陰にかすかに存在が分かるが、他は真っ平。
 昭和56年の5mに近い、大雪の際も同じようで墓石は雪に埋もれていた。
この地では春のお彼岸には、墓地に仏様を迎えに行く習わしがあるが、自分の墓地が分からず困った。

 共同墓地を通り過ぎて、いよいよ広域農道も山に入ろうかという部分。
動物たちの足跡も、より多くなります。野ウサギの足跡が多いが、右上はテンですね。

 懐かしい、そして記憶を呼び起こす風景に出会えました。
普段は草木に覆われて確認できない、昔の道の九十九折か姿を現している。
 この道が廃道状態になって半世紀は過ぎたでしょうか。母と一緒に通った道です。
土地の区画整理、交換分合で無くなってしまったけれど、この上にも我が家の畑があったのでした。

 懐かしい気持ちに浸っていましたが、足元に巨大ともいえる足跡を見つける。
野ウサギの後ろ脚ですね。どんな大きな野ウサギなんでしょう。想像を掻き立ててくれます。
              (続く)
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大寒波後のノルディックスキー散歩(山に入る)

2025-03-06 05:02:55 | 自然
 跨線橋を渡り終えて、広域農道を進みますが、風紋、シュカブラで歩き難い。
凹凸の、凹の部分の雪が柔らかくて、ストックが深く埋まったりするのですから。

 動物たちの足跡が、交錯しています。左から上がるのはタヌキです。
そして、左から下がってきているのは野ウサギ。時間差は有るのでしょうが、ぶつかったら挨拶するのかな。

 特に沢、水が流れている場所には足跡が多い。
このあたりの小川は、三面コンクリートだったと思うが水を求めてなのだろうか。

 元、地域の野球場で今はグランドゴルフ場として使われている広場。
その外周には桜が植えられていますが、太い枝が雪の重さで折れています。

 この少し先で、広域農道は3方向に分かれます。
左に上る農道も深い雪に覆われています。その上の尾根は厚い雪に覆われている。
 足元の悪さに苦労しながらも、足を運んでいると汗ばんできます。
汗を吸い取るようにと、用心のために背中に入れたタオルが役立ちそうです。
       (続く)
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大寒波後のノルディックスキー散歩(風紋など)

2025-03-05 05:11:35 | 自然
 大寒波も去り、ようやく青空が広がった日でした。ノルディックスキー散歩に出ます。
広域農道の始まりの場所に軽トラを停めて、スキー板を履いて歩きだして驚きました。
 水田部分の雪原が、波打つというか、穴ぼこだらけの異様な風景になっています。
山仲間のフェイスブックで教えられましたが「風紋」とか「雪紋」と呼ばれる風の悪戯らしい。

 山言葉でもあるというが、横文字では「シュカブラ」と言うとのこと。
北欧の言葉が元らしいけれど、波という言葉かららしいです。遠く我が家の畑がある山を望みます。

 上越線を渡る跨線橋へと向かいます。左の直線はこれも風の悪戯かな。
とにかく、大寒波の後には、誰もまだ入っていないようです。撮り鉄も敬遠したのかな。

 跨線橋の上から、上越線の線路を見ます。
左側が下り線になりますが、線路から少し離れて除雪車で投げた雪が山になっています。

 空き家になってから10年以上は確実に経過した、一軒家があります。
自然落下式の屋根から滑り落ちた雪で、片側は半ば雪に埋もれていますが壊れない強さ。
 この家にもドラマがありますが、以前紹介した記憶もあります。
夢半ばで移住生活は、持ち主のあっけない病死で幕を閉じ、その後何年かは連れ合いの女性が一人暮らしをされていました。
春先の、こんな季節に一度お邪魔したことがあります。女性の一人暮らしですから、スベルベママを伴ってですが。
コメント (2)
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カモシカ雪崩の巣窟から脱出

2025-03-04 04:24:39 | 自然
 どう見ても、どう考えても餌を探している風には見えない。
下に見える、小型で子供と思われるカモシカの動きは鈍くて、動けないのでしょうか。

 親と思える、大型の1頭は、沢の中心部を越えました。
それでも、子供と思われるカモシカは付いていこうという動きには見えません。

 引き返して、付いてくるように促しているのでしょうか。

 子供もようやく動き出す決心をしたように見えます。
やがて、親が左側の斜面に取り付き、上り始めたら後を追うように2頭とも見えなくなった。

 沢の上部を見ると、まだまだこれから落ちるであろう大きな雪塊がある。
カモシカの動きで、全層雪崩が発生し巻き込まれるところを見なかったのは幸いでした。
 スベルベもある年の3月に、杉林に近い斜面を登ろうとして苦労した経験もあります。
山の縁などは、降り積もった雪で切り立ったような状態になっていて簡単には登れない。
 登るのが難しいと同じように、我が家の畑のある平らな部分から、斜面に下りるのも大変なのですが。
こうして、長時間にわたって観察を続けたスベルベも暇というか、物好きと呼ばれても仕方ありません。
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カモシカが雪崩の巣窟に(その2)

2025-03-03 04:48:44 | 自然
 右上のカモシカの方が、下の1頭よりも体が大きく見えます。
下のカモシカの動きが鈍く見えるのは、急斜面に足がすくんで動けないのか。

 雪が茶色に見えるのは、スベルベも崩落の瞬間を見た雪崩の跡です。
ご覧いただき分かるように、斜面には晴れた空から光が射して光って見える。

 すぐ上には、降り積もった雪が大きな塊になって、留まっている。
少しの衝撃や、気温の上昇によっていつ大きな雪崩になって落ちるかもしれない状態。

 柔らかな雪に足を摂られる様子まで分かります。
激しい降雪時は、彼らは我が家の山の畑近くの杉林に潜んでいるはず。

 底雪崩、全層雪崩によって出た斜面の土から伸び始める草を求めてでしょう。
でも、山の上の平らな部分から、斜面に下りるのは雪で出来た大きな段差を降りなくてはならない。
 そして、いったんその段差を降りてしまったら、同じ場所を帰るのは難しいはずです。
 スベルベが見ている際にその存在を教えた、近所の女性は次の日も見たといいます。
カモシカたちは凝りもせずに、またこの急斜面に入り込んだようです。心配するほどのことは彼らには無いのかもしれません。
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