畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

トーチャン流卵焼き

2024-05-31 04:30:02 | 食べ物
 記憶にある限り、40年以上は使い続けている卵焼き器。
使い慣れていて、他の物は使う気にもなれない。卵3個を二回で焼くのにぴったり。

 火にかけて、少し暖まったタイミングで油を敷く。
この朝はこんなイタリア産らしいオリーブオイルを見つけて使いました。

 ボウルの掻き混ぜた卵をまずは半分流し込む。
固まりを見せるまでに、残った半分に出し汁を入れて掻き混ぜる。

 固まり具合を見て、箸でくるくると巻いていきます。
芯まで火が通り過ぎないように焼くのもコツかな。余熱で硬くなり続けますから。

 焼きあがった2本の卵焼きは、包丁でカットします。
まずは真ん中あたりに包丁を入れ、その半分を食べやすい大きさに3分割。

 味噌汁はさすがにこれはスベルベママが作りました。
採ってあく抜きしたばかりのワラビと、なんと季節外れの冷凍フキノトウ入りでした。

 プラススベルベママが友人から頂いた味噌漬けが加わります。
取り寄せた品物だとかいう事で、塩分が軽くて美味しい漬物でした。
 これに前夜の残り物が加わることもありますが、定番的な我が家の朝食です。
夕食にご飯は食べずお酒だけのスベルベはご飯はたっぷり一杯で一日の活力になります。
           (終わり)
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トーチャンの卵焼きが食べたい

2024-05-30 04:11:37 | 食べ物
 スベルベよりも遅れて起きたスベルベママは朝の挨拶に次いで言う。
「今朝はトーチャンの卵焼きが食べたい」なんて。はいはい分かりましたよ。

 卵を三個取り出して、準備したところで思いついた。
そうだ、家の裏の畑でネギを採ってきて入れようかなんて。

 家の裏の畑は狭いながらも「カーちゃんずガーデン」です。
すぐに役立つ、ニラ、春菊、ホウレンソウ、ネギなどが作られています。

 週刊文春に出ていたのだったかな、瀬尾幸子さん流の卵焼き。
ねぎの小口切りを入れることも一つのポイントだったかと思います。

 いつも、卵焼きを作る際の数は3個です。
なぜかというと、我が家の卵焼き器は3個で二回焼くとぴったりの量なのです。

 瀬尾さん流はあまりかき混ぜなかったように記憶している。
でも、スベルベは黄身と白身が混ざり合って分からなくなるほど掻き混ぜる。
            (続く)
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連載314「カエルの歌が」(その2終わり)

2024-05-29 04:08:59 | 
 二枚の電熱シートの上では、何種類もの苗が芽生え、育っている。

 使わなくなった反射式の石油ストーブが暖房です。

 時折国道を通る車の音。そして、にぎやかに鳴きかわすカエルの歌声。
 
   カエルの歌が(その2終わり)

 国道の歩道を歩きながら、水田に向かって怒鳴る。「バカヤロー、うるさいぞ」なんて大声で。彼らもなかなか耳は良い。怒鳴ったとたんに鳴き声はぴたりと止んで、静寂の夜が戻るのですから。
 アマガエルは先日、足が生えたのにまだ長い尻尾も目立つかわいい姿を見かけたから、そろそろ恋の季節も終わるのかな。
 さて、あの愛嬌者のカエル「トノサマガエル」ってどんな鳴き声だったか思い出せない。個体数が極端に減り絶滅危惧種にさえ仲間入りしそうだという話も聞く。事実、新潟市近辺では「トノサマガエル」の姿はほとんど見られなくなってしまったとか。
 原因は新潟の名産、代表稲作品種と言われる「コシヒカリ」の栽培面積が、その比率を上げたことです。専門外のことで詳しいことは知らず、詳しくは言えないが、コシヒカリは開発、品種の栽培面積の拡大に難点があったと聞く。当初は背丈が伸びすぎて倒伏し稲刈りに難渋したらしい。
 その倒伏を防ぐために考えられた栽培方法が「中干し」と呼ばれる方法で、ある時期に水田の水を落とすと節間の伸びが抑制されて倒伏防止に効果を表したらしい。そのタイミングで困ったのが「トノサマガエル」だった。卵塊、小さなオタマジャクシの段階で水を干されたのではたまらない。かくしてあの愛嬌者、絵本のモデルにもなる「トノサマガエル」の姿がめっきりと減ってしまったという事らしい。
 どんな生物が滅びても、自然の食物連鎖に大きな狂いが出て、人間にはありがたくない生物の増加にもつながりかねない。なんて、夜中のカエルたちの合唱を聞きながらぼんやりと考えたのでした。
        (終わり)
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連載314「カエルの歌が」(その1)

2024-05-28 04:29:28 | 
 先年手放した国道沿いの畑があった時代は、大きな温室を雪消えと共に作った。

 苗の育成が多忙になると、ハウスの中に照明を付けて夜間仕事でした。

      カエルの歌が(その1)

 田植えも順調に進みほぼ田植えは終わったかに見える田んぼ。夕暮れと共にカエルたちの大合唱が響く、今日この頃の農村風景。鳴いているのは「土ガエル」か「アマガエル」か。今は畑仕事の規模も縮小し、ハウスの中で「夜なべ仕事」をする必要もなくなった。
 百種類にも及ぶ野菜作りを、苗作り、種蒔きからすべてを自力でしたかった時代がしばらく続いていた頃だ。種をまいた野菜たちが電熱シートの上で一斉に芽吹き、双葉から本葉が出るころに忙しさもピークに近づく。
 日中の畑仕事、植え畝つくりなどに力を振り絞り、お定まりの晩酌をすると朝早くから働いた「つけ」が一気に体を襲い、テーブルで転寝をする始末。
 ふと眼ざめ、これではならじと、家から百メートルほどの距離に位置する簡易ビニールハウスに重い足を運ぶこととなる。苗を連結ポットから丸ポットに植え替えなければならなくなるのだ。時はカエルたちの恋の真っ最中。メスを呼び寄せるためか、やたら大きな鳴き声を交わしている。
        (続く)
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イノシシの形跡に驚く

2024-05-27 04:27:31 | 山菜

 持ち歩きが困難なほど大量のワラビを採って次の畑に近い場所に移動。
耕作を止めると、スギナがはびこり始める。でも、こんなところのワラビは柔らかい。

 農道に近い場所から採り始めて、杉林に近づくと大きな穴。
これはイノシシの仕業に違いありません。小雪だった今年です。出ても不思議はない。

 知人がもう少し北に離れた畑に、出没の形跡が見えると話していました。
雨が降る前の狼藉だったのか、足跡は消えて見えませんがこれだけの仕事はイノシシ以外には考えられない。

 少し離れて、大きな穴の場所を見ます。
イノシシも用心深い性質で、周りが開けた場所には出ませんね。

 近くに出ていると知らせてくれた知人の畑を昨年見に行った。
やはり、周囲が杉林や雑木林でしかも、栽培タラの木が大きく育った畑の脇。
 農道からも見えない、イノシシにしたら姿を見られない場所でした。
ここから我が家の畑までは50mもありません。花が咲き始めたジャガイモがやられたのではたまりません。
               (続く)
コメント (2)
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