畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

何年振りかなゼンマイ採りは

2024-04-20 05:01:28 | 山菜

 何年前に行ったかを忘れるほど行っていなかったゼンマイ採り。
あの、大転落事故からしばらくは足がすくみ行けなかったゼンマイ採りでした。
 乾燥して保管していたゼンマイも底をつき、好きな煮物も食べられなくなったしまった。
もちろん、危険を承知のスベルベママが催促するわけは無いけれど、そろそろ良いかとも思い挑戦でした。

 何年たっても、ある場所の記憶と採れる時期、季節は忘れない。
我が家の山の畑から、斜面を下るとこんな風にでで居るのですからたまりません。

 今シーズンの魚沼は、異常とも言える暖冬小雪の年でした。
例年だったら、雪が滑り落ちる山頂付近から、徐々に下に向かって出る山菜です。
 それが、今年は山の上も下も無く、一気に最盛期へと突入してしまった。
それにしても、残念というか採る人は減ってしまいました。僅かに取った形跡は残っていましたが。

 初山、初回でしかも何年振りかというゼンマイ採りです。
やや少ないけれども、久しぶりのゼンマイ採りとしたら上々かな。

 採ってきたら、すぐに食べるというわけには行かないのがゼンマイ。
頭頂部中心に着いた綿毛をていねいに取り、それから茹で上げて乾燥します。
 今回の量は少ないけれども、これでも自家用だったら一年は食べられるでしょう。
実は、調子に乗って昨日も出撃。スベルベママに山の畑まで送ってもらい、そこから山を下りつつ採る。
けっこうたくさん採れて、これならば二年は不自由しないと思われる量を採りました。宝の山でした。
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栽培山菜「ウルイ」

2024-03-10 04:43:24 | 山菜
 農家で同級生のビニールハウスを訪れました。
彼は夫婦二人で学校卒業して以来農業に従事。これは冬季間の仕事用ハウスです。

 ハウスの中に入ると、二列のウルイのベッドが見える。
少しずつタイミングを変えて、促成栽培をしているがこれは発芽直後です。

 このあたりが収穫適期なのかな。
専用の細長い、突きノミのような器具を使い、手探りで根元から切り取るのです。

 角度を変えて眺めます。午後に行ったら「今朝は6時から続けている」と。
昨年はご存知の通りの酷暑の年で、ウルイの根株の成長も悪かったというのだが。

 仕事が間に合わなかったのかな。これは伸び過ぎですね。
露地栽培は天候に左右されるから、ウルイも苦戦中。でも単価は昨年よりも大分良いらしい。

 最後の根茎の植え付けを終えて、もみ殻を掛けていました。
三月のこの時期に植え付けると、四月末まで収穫が続けられるという。
 山菜のウルイは、実は二種類ありこちらは「小葉ギボウシ」です。
スベルベが独活採りやゼンマイ採りの際についでに採ってくるウルイは「大葉ギボウシ」なのです。
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連載308「独演歌謡ショー」(その2)

2024-01-30 04:25:47 | 山菜
        独演歌謡ショー(その2)

 いやー、誰も居ないって良いね。よしっ、十八番を歌ってみようかな。「流れ豊かな黒竜江の岸の繁みが我が棲み家水の鏡でひげ面剃れば満州娘が一目ぼれ」こんな歌詞が大好きで、いつ聞いて、いつ覚えたのかも全く分からないが大好きな歌の一つ。次は民謡かな、佐渡おけさと行きましょう。うーん、かなり体は温まってきました。

 民謡ついでに次は三階節といきましょうか。おっと、脱衣場に人影です。この辺りで独演ショーは終わりとしましょうか。
 便利な世の中です。この一節しか知らない「流れ豊かな~♪」の歌詞を調べてみました。満州馬賊の歌だと思っていたら大きな間違い、勘違い。
            (続く)
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山芋女子会

2023-11-30 04:34:31 | 山菜
 先日、化け物の様な山芋のお話しをしました。
その後日談です。家内の友人たちを招き、食べて頂くことにしました。
 保存していた、山芋を取り出し水道水を吹きかけて土を洗い流します。
そして、一塊になっていた、大きな山芋の株はバラバラに折り分ける。

 キッチンに持ち込み、更に亀の子たわしで丁寧に洗う。
ピーラーで皮を剥いたり、ペティナイフで虫食い部分を削り落としたりします。

 根気よく摩り下ろすのは専ら亭主スベルベの仕事。
下ろし金も細かな目を使えばきれいになるが、それでは時間がかかり過ぎる。

 すり鉢一杯に摩り下ろした山芋は取り分けて種類の違う料理に。
この丸めた山芋は吸い物の種として使う。澄まし汁の具にするとなんとも言えない出汁が出るのです。

 そして、もう一つは海苔巻きに仕立てます。
吸い物種の数でも分かりますが、女子はスベルベママを入れて5人です。

 吸い物用、海苔巻き用と取って、残った山芋は定番のトロロ汁に。
いつもお話ししているように、伸ばす汁は丁寧に煮干しだけで採った出し汁です。

 さすがに山芋だけと言うわけには行かないから、塩サバの焼き魚も。
亭主スベルベは蕎麦猪口にトロロ汁を取り、すすりながらなんと昼酒のワインでした。
 皆さんが美味しさに舌鼓を打ち、司会役のスベルべの話で盛り上がる食事会。
でも、食事を終えてからのお茶会には亭主は遠慮して女性たちのお話し会でした。
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お化けのような山芋(その2終わり)

2023-11-13 04:12:11 | 山菜
 足場が悪かったり、近くに雑木があったりして掘りにくいと折れてしまう。
折れた山芋も貴重だから、拾い集める。青首と呼ぶ地表に近い部分は種芋として埋める。

 この日は、朝3時半に起床して枝折峠の滝雲見物に出かけていました。
昼食後に昼寝をして、家を出たのは13時半。帰宅は15時半の正味時間は2時間足らず。
 それでも、ビニールの袋一杯になり、山菜リュックに収まり切れないほど。
肩に掛けても重く、急斜面の藪の中を下りるのに転倒しないように難渋してしまった。

 帰り際に見た独活の大木、枯れ木です。
こんな風に、この急斜面は春には独活、そして秋には山芋を恵む宝の山。

 持ち帰り、ようやく山菜リュックから取り出したビニール袋。
ぎっしりと入り、取り出すのも難しい。結局袋をカッターで切り開きました。

 さて、折らないようにそっと取り出した巨大な一本です。
土は付いているけれど、それを取り除いた全体の重さはどれくらいでしょう。
 食べにくい、摩り下ろしにくいと見えるでしょう。でも、切り離すと簡単です。
スベルベママは、スベルべが自慢する長い物よりもこの方が摩り下ろしやすいと喜ぶのです。
          (終わり)
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