畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その3終わり)

2018-11-20 04:30:03 | 山菜

        (これは余裕の一枚。家の裏で西日に当てています)

      休憩代わりにゼンマイ揉み(その3終わり)

 しばらく畑仕事で汗をかき、水分補給を兼ねて、そして休憩を兼ねてゼンマイをもむのだ。

忙しい中で考えた窮余の一策とでも言えようがこれは中々効率的。

そうですね、妻がまだ現役で勤めていた頃も一人でこんなことをしていたなー。


 冷やかすつもりでも無かろうが、ウグイスが近くの木にとまって歌声を聞かせる。

ウグイスの奴は、日がな一日縄張りのチェックで同じ木々の枝を定期的に回りながらこうして鳴いているのです。

他にも忙しそうに「シジュウカラ」が小枝を渡り移りながら鳴きかわす。


 春の暖かな日を浴びつつ、畑仕事をし、そしてゼンマイをもむ。

ゼンマイを広げた農道の畑の反対側はカタクリがお花畑のように咲き誇る。

こんな田舎暮らしも悪くはない、なんてつくづく思いながら、腰を上げ再び鍬を握る。

帰りにはもう一度ゼンマイを採りながら山を降りようか。


                  (終わり)

   (掲載新聞の都合で2週間休みになったしまった連載です)

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連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その2)

2018-11-18 05:15:36 | 山菜

         (おや、古い一枚ですね。マックスが見ていました)

        休憩代わりにゼンマイ揉み(その2)

 ご存知のように、ゼンマイは採ってからの処理も大変な仕事。

お昼休みもそこそこに寸暇を惜しみゼンマイの綿毛を取り大きな蒸かし釜で茹で上げる。

何回も繰り返すと山の畑からの帰りで採っただけでも「ムシロ」二枚に広げるほどの量になるのだ。


 ゼンマイ採りにだけ励んだらかなりの収穫も見込める。いや体力的な問題も有るかも知れないが。

でも、時は春。畑仕事も大切な季節だから大変。厄介なことに茹でたゼンマイは広げたままとは行かない。

一人がゼンマイを揉む残る訳にも行かず、そのために仕方なく、

ゼンマイを広げた「ムシロ」を軽トラの荷台に載せて山の畑へと向かう。


 山の畑の農道にムシロを下ろしゼンマイを広げて仕事を始める。

ご存知でしょうが、ゼンマイは丁寧に揉むことを繰り返してこそ良質な「干しゼンマイ」乾燥ゼンマイになるのです。


           (続く)

   (今日は午前中は神社の冬囲いと、遊園地の遊具片付け。終えて群馬の水上温泉で高校の同級会。

  一泊してきて、明日の午後は会議のために早めに帰宅します。記事のアップは遅れます。)

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連載177「休憩代わりにゼンマイ揉み」(その1)

2018-11-17 05:16:46 | 山菜

 

      休憩代わりにゼンマイ揉み(その1)

  山の畑は崖と呼んでも良いほどの急斜面から始まっている。

あまりゼンマイ採りをしていなかった頃だから、10数年も前のことになる。

春の畑仕事をしていると顔見知りの村の男がゼンマイをたくさん採って斜面から上がって来る。


 気にも留めないでいたのだったが、ある時自分もその斜面を降りて驚いた。

なんと、畑のすぐ下からゼンマイが大量に出ていて、しかも採る人が少ないためか太くて立派なゼンマイなのだ。

そして、その下方には独活の密生地さえあるでは無いか。我が家の山の畑は山菜畑付きだったのです。


 それからはその一帯は私専用の山菜畑となる。

夫婦で朝早くから畑で働き、お昼上がりをする時は軽トラの回送を妻に託し、ゼンマイ採りの支度に着替え、

履物も換えてゼンマイを採りながら山を下る。


 1時間に満たない時間で山の下にたどり着くころには背中の「ゼンマイぶうとう」が一杯なっていて、

昼ごはんも出来上がっているという段取り。


             (続く)

  (注-「ゼンマイぶうとう」はネルなどの夜着の袖をもいだ物で、裾を腰の部分で縛り採ったゼンマイを入れる)

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山芋のむかご採り

2018-11-08 04:15:57 | 山菜

 山の畑への道すがら山芋のむかごを採った。

前から気になって仕方なかったのです。同じむかごでも山芋と長芋とでは味が全く違いますから。

 

  家宝に近くなってきた古くて大きな箕を家から持ち出した。

家宝とは言っても、豆のゴミを篩い取る際にはまだ便利で現役。でも、我が家には三つあります。

 

  こんな山芋の蔓、そして「むかご」を見つけたら、「箕」をその下に突っ込む。

そして、蔓の絡まっている枝葉を揺さぶると、パラパラと音を立てて「箕」の上に落ちてきます。

 

  「むかご」と一緒に葉っぱや小枝が落ちてきます。

いや、時には昆虫たちも落ちてくるのだけれど、今回はそれも見かけなかったなー。

 

 形も大きさもバラバラだけれど、結構な量を採取出来ましたよ。

帰宅して、夕方遅く鳴ったので地下の蛍光灯の下で選別して出来上がり。

 多いとは言え、炒って塩を振って食べるほどの量ではない。

「むかごの炊き込みご飯」にするには少し多すぎるかな。いや、二回楽しむ事が出来るかもしれません。

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山芋を掘りに

2018-11-04 04:25:24 | 山菜

 午前9時からの用事があり、済ませて帰宅したら家人は不在で誰も居ない。

雨は上がったけれども、まだ畑は濡れていて仕事にはならない。それではと山芋掘りに行きました。

 10時半ころのことだったでしょうか。

前から山を見ては気になっていた所に行きましたが、何本かの獣道。きっとカモシカの歩く道でしょう。

 

  目的の場所にたどり着いて直ぐに山芋の蔓を見つけました。

でも、左に見える太い蔓の根元は掘らない。その向こうに見える蔓が目当てです。

 どうして、この太い蔓の下を掘らないかと言うと、これは味の悪い種類の山芋だから。

長年の経験で、同じ山芋でも微妙に種類が異なり、味に違いがあることまで覚えたのです。

 

  前の写真でお判りのようにかなりの急斜面です。

土の下には泥岩の層があり、そこにぶつかった山芋は岩には潜れず下方へと斜めに伸びる。

 そのために思いもしないほど、蔓の根元から離れたところにまで伸びているのです。

今回も記念すべき、一本目は途中で折ってしまった。毎年の事ながら一本目はたいてい失敗します。

 

  次の蔓は慎重に遠目から掘り出す。

まるで遺跡の発掘作業のような仕事。慎重に山芋の周りの土を除き続ける。

 

  根元から少し下がった所で二股に分かれた山芋でした。

山芋の下に見えるのは、根を断ち切るための小型の鉈で、これをこの場所に忘れてきてしまった。

 この近くには小さな「ナラタケ」も見えたので、少し時間をおいて行き、その際に鉈も回収しましょう。

さて、久し振りに収穫した山芋はその日の夕食に、スベルべが男の料理で「とろろ汁」に仕上げます。

 狙い通りの山の幸の香りと美味しさ。そして粘り強くてすり鉢から茶碗になかなか入れられない。

掬うお玉から、繋がってぞろぞろと流れ落ちてしまう。「お玉が悪いんじゃない」との言葉で換えて見る。

 でも、同じことでしたよ。余りにも強い粘り気はお玉を換えても同じことで繋がって中々掬えない。

大騒ぎしながら、新米のコシヒカリに掛けて食べた「とろろ汁」の味はまさに目を細めんばかりの味でした。

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