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畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

不作のジャガイモに思う(新聞投稿)

2025-07-30 04:13:46 | 暮らし
一昨日はジャガイモを掘りました。朝食前の潅水と合わせて2時間の作業です。

 1株の収穫量で例年より少なめ。

 少ないうえに、小ぶりのジャガイモが多い。

     不作のジャガイモに思う

 雨が降らず悲鳴を上げている農業者たちの声が聞こえる。畑作だけの私の農業も、毎朝夕の潅水作業が欠かせない。潅水しても野菜たちはナスやトマト枯れないだけで、はかばかしい成長は見せない。早々にキュウリが終わってしまったという声も聞く。
 近年には珍しく多く降った雪も、思ったよりも早く四月中には消えたのだったが、その後も不安定で晴れても気温がなかなか上がらない。
 そのために野菜の成長も遅くなり気味です。そして、例を見ない六月の雨不足と猛暑です。これでは野菜も元気に育つわけも無い。
どういう理由なのか、ジャガイモがいつもよりも背丈が低いうちに開花が始まり、全体が大きくならない。七月も半ばを過ぎるとジャガイモの葉も黄色味を帯びてくる。芋が充実し掘り頃を迎えたサインです。
早生系統のキタアカリから掘ってみたが、掘る手先に充実の重量感は伝わってこない。小さなイモが多く、そして例年の半分近い収穫量に落胆です。野菜も天候異変を敏感に感じ取っているようです。
     (先日新聞の投稿欄に載りました)
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連載332「ジャガイモ飢饉」(その2)

2025-07-19 04:00:26 | 暮らし
     ジャガイモ飢饉(その2)

しかし、二の腕ともされていた李克強首相は更迭気味に、習近平の側近とされている李強に交代させられた。首相選出には全3千票近い投票数のうち、3票の反対票、8票の棄権があったと報じられた。この結果に習近平主席は仏頂面を見せたという。
 世襲の独占専制・強権的国家の朝鮮人民共和国は言うに及ばず、法律を変更して多選を続けるロシア然り、昔に戻ったかのような国家が依然存在している。(政治的混乱が続く、または時折起こる自由主主義諸国も似たようなものかもしれないが)
 いま、参院選挙が賑やかだが、そこで、思うのが先のジャガイモ飢饉の例である。収穫量が多い(自分に従順な配下が多い)特定の品種だけを生産していたのでは、一旦疫病的な現象が起きたら、一気に破綻、飢饉状態に陥る。

 日本も20世紀に入り、世襲政治家が総理大臣に就任することが多くなった。日本を取り巻く環境は厳しくなり、多難な状況が続いているが、政治的、思想的に一色に染まらない、染められない私たちは、かの国々に比べたらまだ幸せなのかもしれない。自由に意見が言えるのだから、参院選では個々に意思表示をしたいものだ。
           (終わり)
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連載332「ジャガイモ飢饉」(その1)

2025-07-18 14:17:22 | 暮らし
       ジャガイモ飢饉(その1)

 19世紀の半ばに欧州でジャガイモの疫病が流行した。多くの人がジャガイモを主食としていたアイルランドでは、食料不足に陥り100万人が命を落とす大惨事になったのだとか。
 こんな大惨事を引き起こしたのは、収量が多いという理由で、単一の系統だけ栽培していたことだった。この系統には胴枯れ病に弱いという重大な欠点があった。ひとたび胴枯れ病が発生すると国中のジャガイモが感染するリスクがあったのです。
 植物学者の稲垣栄洋さんは、著書の中で「どんなに優秀であっても、個性がない集団はもろい」と書いている。
 何と含蓄、示唆に富んだ話ではないか。今、共産国家と言われる国々では国のトップを選ぶ選挙で、一票の反対票も無く選出、再選されたと報じられる場合が多い。少し前の話しだが全人代では、今までの規定まで変え三選目を目指した習近平が一票の反対票も、一票の棄権もなく思惑通りの代表を決めて満面の笑顔を見せた。
              (続く)
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炎天下の地蔵清水

2025-07-14 04:01:23 | 暮らし
 比較的短期間に、地蔵清水の地下水の貯えが尽きて汲みに行きました。
その前に、ここから1kmあまりの位置に住む、同級生夫妻を訪問ししばし歓談して後です。

 旧三国街道、今はルート変更になった、後の国道17号線沿いにあります。
自動車を横付けに出来る場所であり、水量も豊富で人影が途絶えることは無い。

 スベルベ夫婦は、4ℓの焼酎の空きボトルに組み入れる。
これが13本だから、52ℓもの清冽な地下水を持ち帰ることが出来ます。

 こちらの方は、水専用のボトルかな。かなり大容量の容器です。
吸水口は3か所あるから、譲り合って汲むけれど水量には全く心配は無い。

 水温の表示は無いけれど、冷たい地下水を組み入れるためにボトルの表面はすぐに曇る。
保健所による水質検査の結果も、張ってあり安心です。もっとも、上は山で農地も無くて心配は無い。
 我が家も気に入って、四季を通じて汲み取りに通い、飲料水として重宝しています。
知り合いに会う事は無いけれど、知らない者同士でも挨拶は交わします。
そんな中で「ここの水を飲んだら、他の水は飲めません」なんて言った男性の言葉は忘れられない。
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草取り名人

2025-07-11 08:25:37 | 暮らし
 朝の五時前に、彼を山の畑に送り届けた直後です。
今シーズン3回目のサツマイモ畑の草取りに来てくれた彼です。

 彼の朝は早い。新聞配達もしているので午前2時には起きるという。
その代わり、就寝は早くて夕方6時には寝て、午後の8時は彼には夜中だとか。

 前にも話したかもしれないが、彼は重度のアルコール依存症で苦しんだ。
そして、依存症から脱却したら強度の鬱を発症したのだったが、この畑で汗を流すことで回復した。

 草取り初日を終えて、一週間ばかり経過した山の畑です。
見事に仕事は進んで、文字通り草一本見えない状態を保っています。

 彼は依存症のために、所持していた運転免許証も失効し、以来取得無し。
我が家に来ると、軽トラにこの自転車を積んで畑に行き、帰りは乗って帰る。
 盆暮れに多少の心づけはするけれど、それさえ固辞して押し問答の末の事。
アルコール依存症の現実も良く聞かされた。結構身近にも多くそれで亡くなる人も。
 そして、社会全体の問題だが、依存症専門の病院、診察課は減る一方です。
医療崩壊なんて言葉も聞きますが、昔「これからは医者余りの時代が来る」なんて言ったのだ~れ。
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