畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

実らぬ秋の原因は

2011-09-30 04:40:21 | 自然

 スベルべとマックスが近付くと川鵜は一斉に飛び立った。
大切な魚野川の鮎や小魚を大食する憎いやつながら、彼らもまた水害の被害者なのかも。


 こうして見ると水田と、旧堤防の高さがほぼ同じなことが分かる。
水田を地震の発生土で埋め立てた際に、これから起きうる事象を考えなかったのは感性が不足している。


 まだ、刈り取りされていない水田の中には大きな流木が。


 濁流が逆流を始めた地点に近いほど被害は大きく、稲刈りはしないと思う。
刈り取りに大量の流木が邪魔になるし、第一ほとんど満足な米にはならないだろう。


 向こうにはブルーシートを冠った大型コンバインが見えるけれど、ここの稲も刈るのかなー。
稲は根元を十センチ近い泥に埋め尽くされて窒息状態。これでは満足に実を結ぶ訳も無い。


 ここなど、水田と言うよりも、ただの草原です。
豊作を期待し、田植えから手をかけてきたというのに、一瞬の間に荒れ果ててしまった。

 想定外なんて言葉が最近安易に使われている。
色々な状況を判断し、これから起こり得ることを想像するのが知性と感性ではないか。

 最近、市当局の避難指示が遅かったのではないかと囁かれ始めている。
確かに、避難指示は出たそうだが、時刻は5時20分だったようだ。
水量が氾濫危険水位に達したのは、三十日当日よりも二十九日の23時20分だった様子。


 私が聞いた市からの情報は三十日の10時頃の「避難指示」の解除でしかない。
前夜のうちに情報が届いていたら、少なくとも自動車を水没させた人も減っていたでしょう。
ただ、皮肉と言うしかないけれど、「避難指示」に従って行動していたら、
死者、行方不明者が出たことは容易に想像できる。

 さて、十月四日の堤防延伸工事の説明会が楽しみですね。
安易に想定外なんて言葉を使ったら、このスベルべ黙っちゃいないよ。
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実らぬ秋

2011-09-29 08:57:10 | 自然

 さて、山の畑も朝一に行く仕事も無く一段落。
マックスと久しぶりに魚野川の堤防を回る散歩コースに出る。

 一見、なんでもない豊かな秋の実りに見えるのだけれど、
様子がちょっと変では有りませんか。真ん中あたりの稲は緑が残っていますよ。


 それでもこの水田の稲刈りは終わったようだけれど、前から気になっていた不思議なものが残っている。
流れ着いた木では無い、なんだかプラスチック、合成樹脂製の水を通す管のようです。


 堤防の終端付近にまで来ました。
いや、本当は終端ではなくて、昔のままの姿の堤防は向こうまでずっと続いています。 


 川が荒れ果て、餌になる魚も少なくなったのか、心なしか寂しそうな川鵜たち。

 あ、そこから斜めに上流に向かい、流れを阻害するものが何か有りますが、
なんと、これは大昔の「簗場」の後ですよ。こんなところにも昔は「簗場」が有ったのですねー。


 忌まわしい水害の元凶。濁流が逆流を始めた地点です。
河原にも、水田にも流れ着いた大木が苑のままになっている。


 左手の水田は「中越地震」による、山の崩壊土が搬入され地盤がかさ上げされている。
堤防が、堤防としての役割は一つとしてなしていない。こんなことも今回の水害の理由の一つであろう。

 さて、その後も堤防延伸工事の話は無かった。
これは管轄する「信濃川河川工事事務所」にムシロ旗でも掲げて押しかけようかなんて、
半ば本気で考えていた。

 すると、二、三日前に「魚野川堤防延伸工事の説明会について」なんて案内状が届いた。
なーんだ、彼らも反省すべきは反省して、早期工事発注を考えていたんだな。
男一匹スベルべは例え味方が、一人になろうとも権力、権威には徹底的に抗戦する。
なんて、密かに作戦を考えていたのでしたけれども。

 でもね、いくら早く着工すると言っても、彼らが犯した罪が帳消しになるってものではない。
平成19年に市で作成し配布した「水害ハザードマップ」には、今回水没した地域が水色に塗られ、
「2~5メートルの浸水」と示されていたのだ。

 その「ハザードマップ作成の資料は国からもらったもの」とされている。
と、言うことは今回の水害は、統計や、水準測量から簡単に予測された通りのものだったのです。
国も市も、こんな重大な「市民の生命・財産」が被りうる水害の原因を看過し、何年も放置していたのです。


 国を相手取って裁判を起こしてもきっと押し問答で結論が出ず、長期の裁判になることは容易に想像できる。
結局、昔から弱いのは、住民、庶民、弱者なのです。
最近、地域全体の空気、雰囲気が沈滞し活気を失っています。

 いくら強気で、冗談半分で話しても、自動車を何台も失ったり、半壊判定が沢山出たり、
耕地が荒れ果てた現実は、公的支援を仰げる制度も無く、自力で復興するしかないのですから。
魚沼、この宇賀地が本当に活気に満ちあふれた地域に復興し、元気を取り戻すのは何時の日なのでしょう。


 
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さようなら「オーガニックマルシェ」よ

2011-09-28 05:26:22 | 暮らし

 終了予定時刻の午後四時近くには、用意した五十枚近くの名刺も無くなってしまいました。
荷物をまとめて、会場に軽トラを引きいれ積み込みます。

 残ったのは、大量に準備した、さつま芋とジャガイモの一部のみ。
皆様のおかげでほぼ、売り切れとなっていました。
イベント自体の性格からか、又は土地柄も有ったのか農天市場ではなかなか売れない、
「シャドウクイーン」「ノーザンルビー」等の少し変わったジャガイモもすぐに売り切れてしまった。

 帰りの荷造りをしていると「すずきち」さんのマスターから、打ち上げへの参加を誘われましたが、
二人で、ふと、我に返り考えて、自宅の留守番をスベルべママママと娘に頼んでいたことを思い出す。
一瞬、甘えが出て、携帯で連絡するスベルべママに「聞いて見て」なんて、打ち上げへの参加を考えたのでした。
しかし、マックスと散歩中の娘には予定も有り、止むなく名残を残しつつも帰ることに。

 滅多にないこんなイベントへの参加を誘って下さった「越後の台所すずきち」さんのマスターに感謝しつつ帰途に就く。
残っていた、メンバーと、「ヤマハリビング」のスタッフの皆様にも同じく感謝して。 


 朝は、こんなに満載状態の野菜の荷物がほぼ売り切れてしまったのですから嬉しかったですね。
そして、驚くべきことに、イベント参加中に、別のイベントへの参加をスカウトされたこと。

 十月十六日に長岡市の防災公園で大規模なイベントが開催されると言うのです。
スベルべママと顔を見合わせて、考えます。

 うーん、魅力は有りますねー、でもねー週末二回、土日午後のみオープンの「農天市場」を、
休むことにも、少し抵抗を感じます。
もちろん予告はするけれど、それでも楽しみにしていて下さる方もいらっしゃいますから。

 ま、芝生の公園でスベルべのドラム缶製「焼き芋釜」が許されるかどうかも問い合わせ中。
もし、参加と言うことになったら、夫婦で担当を分けて、スベルべだけで行くしかないのかな。



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「オーガニックマルシェ」のメンバーたちは

2011-09-27 12:42:08 | 暮らし

 多彩な出展者がほぼ勢ぞろい。
ジョークを交わしながらもお客さんの入りが気になります。


 ここはオーガニックコットン等の衣料品店です。
お客さんではなくて主催者かなー、こんなスタイルが似合う店。


 長岡では結構有名な「たつまき堂」さんです。
オーガニックコットンや、ヘンプ素材の洋服などが有ります。
裏ではオーガニック?な音楽のギター演奏などが見られましたよ。


 秋晴れの空の下、「すずきち特製ランチ」は、11時半のオープン時には行列が出来、
あっという間に予定数が終わってしまったとか。
 小手をかざして、心配そうに会場内を見渡すのは主宰者の「越後の台所すずきち」のマスター。


 我が「農天市場」のお隣はと言えば盟友の「イチカラ畑」のコーナー。
考えたね、蕎麦のクラシック栽培って。
 彼らには迷惑な面も有ったかも知れないけれど、「農天市場」を通じて知り合って以来、
スベルべ夫婦たちは、何かと指導し、面倒を見ているつもりなんです。

 けれどもね、いつの間にかオーガニックという面ではスベルべ師匠をしのぐようになりました。
「蕎麦茶は京都のお茶屋さんで焙煎しました」「えー、お茶屋さんなんてどこにでも有るじゃない」
「オーガニックのお茶だけを焙煎するところって中々無いのですよ」ふーん、なるほどねー。

 でも、商売人としてはスベルべの方が一枚も二枚も上手だなー。
だって、そんなに凝ったお茶で、そのままポリポリと食べても美味しく、茶がらに当たる蕎麦の実も、
捨てずにご飯に焚き込んだら美味しくなるんですから。それを黙って座っているんだからー。
思わず横から口をはさみお客さんに説明するスベルべトーちゃんでした。


 さて、そのお隣と言ったら、「大塚ミンクファーム」です。 
「日本でミンクを飼育してるって何か所くらい有るの」「今は調べたら家だけみたいです」って。
ミンクのコートが着て見たかったら、ちょっと聞いて見て下さい。お値段は不明ですけれども(笑)。

 その彼が有機米としてJAS規格の認証も得ている稲作農家でも有ります。
そして、驚くべきことに彼も私の高校の後輩!「工業高校」で何を学んできたのでしょうかねー(笑)。
ちなみに彼は学科もスベルべの後輩で「機械科」って不思議な御縁ですねー。


 失礼ながらイベント慣れした雰囲気の「菜食カフェ」です。
のんびりしたマフラー音を響かせながら最後に会場に入ってきたときは少しびっくり。
でも、中身はいたって真面目な自然にこだわって飲み物などを出していましたよ。

 「オーガニックビール」なんて飲みたかったなー。
スベルべトーちゃんはいじましく陰で、美味しそうにビールを飲む人を指をくわえて見ていました(笑)。
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「オーガニックマルシェ」へいざ出陣!

2011-09-26 04:39:10 | 暮らし

 朝早くから、マックスと山の畑に行き、「枝豆秘伝」「ニンジン」「芋の手」を収穫。
スベルべママは家ですでに作って準備していた、「ジャガイモ」の袋詰めなどをすぐに積み込めるように準備。
まだ暗いうちに朝食は済ませていたので、山から帰ってすぐ、枝豆の葉を取ったり、ニンジンを洗って軽トラへ。


 山のように野菜や、商品展示用テーブルを積みこみます。
心配そうに、いや、連れて行ってもらえない事を感じ、不満そうなマックスです。
いや、眠いのかな「尻尾が垂れているよマックス」。


 折から来宅中のスベルべママ側の甥夫婦二組とスベルべママママに見送られていざ出陣。
「ありがとう、それでは行ってきます。走り出したら野菜がばらばらと落ちるかも」なんて軽口で出発。

 出発は計画し八時半から十分だけ遅れてしまいました。
凹凸の多くなった荷台の荷物にシートを掛ける訳にも行かず、簡単に荷造り紐でくくっただけです。


 新鮮野菜を道路上に振り撒く事も無く、無事に会場に到着できました。
会場は広々とした「ヤマハ住宅機器」の展示場駐車場を借用。すでにテントなども張られています。

 ほぼ、出展者の出そろったところで「全体点呼」です。
同じ高校の年の離れた後輩でもある主催者「越後の台所すずきち」のマスターが堂々の挨拶と指示。
向こう側には「ヤマハ」さんの美女軍団。後ろ姿は左からお寺の副住職で、野菜を使ったハンコの作成指導。

 中央は認定有機栽培の米作り農家の「大塚ミンクファーム」の若主人。なんと彼もスベルべと同じ高校の後輩です。
そして、その右は「イチカラ畑」の主宰者の若者。ほら、完全有機、無農薬栽培の蕎麦を7~8町歩も作っている、
若者たちグループのリーダーですよ。こっそり、お教えしますけれど十月十日に結婚式を控えています。

 その後、出展者の自己紹介が有りましたが、スベルべは後輩の堂々たる挨拶に、
年甲斐も無く、気後れし、上がってしまったのか後で後悔した下手な挨拶。
主催者、そして会場を提供して下さった「ヤマハ」さんへのお礼の言葉も欠いてしまいました。


 ともあれ、準備して頂いたテントの支柱に「居酒屋猫まみれ」さんからデザイン、作成して頂いた幟を立て、
夫婦共同で野菜を陳列したりで、ようやく準備完了。と、ほぼ同時に開催予定時刻になりお客さんが見えられます。
お、後ろ姿の左の人物は心配して駆け付けてくれた「スバル姉ご」かな。


 心配していた天候も、降水確率は午前午後共に0パーセント。さわやかな秋空が広がりました。
小さなお子さん連れのお母さんのお客さんが多く見えられましたね。
子育て中の皆様は、やはり、食べ物。オーガニック野菜に興味がおありのようですね。

 少し遅れてきた賑やかな出展者も揃い、そして、お客さんの出足も絶好調。
さて、この後はどんな展開が待っていたのでしょう。はたしてお客さんの出足は止まらなかったのでしょうか。

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