畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載212「美味しい肉って」(その3終わり)

2019-09-30 12:46:17 | 食べ物

  味噌漬け、塩麹漬けなども真空パック入りであります。


     美味しい肉って(その3終わり)

 海外からの安価な肉類の輸入、関税の低減化で国内の畜産業者は経営が難しい時代になってきている。

しかし、社長は差別化するべく出荷前に「コシヒカリ」を食べさせて仕上げたり、これは前からだけれども、

海藻類、ヨモギなども餌として与えていました。


 色々な豚肉がブランド名を付けて販売ルートに乗っている。

でも、そのブランド名は生産者団体の集合体だったりするから油断は出来ない。

そして、裏話だけれども、県内の屠畜場は、屠畜しても生産者別には分けられず、

全部一緒にして重量で分けられているとか。

そこまで行くとブランド名はただの名前だけで中身は同じだと言う事。


 それを嫌った社長はすべて隣県の長野の屠畜場に処理をお願いしているのだとか。

その屠畜場は、生産者ごとにそっくり処理してくださるそうですから、生産者にも励みになると言う事ですね。

 そして後日、養豚業に携わってきた同級生に言うと「豚肉の味も生産者の性格が出る」なんて言う。

うーん、なるほどと思わされた。

          (終わり)

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無農薬の限界

2019-09-30 04:59:46 | 野菜

 昨日の朝は久しぶりに山の畑にスベルべママが同行。

やはり、小さな芽生えの間引きなどは女性の手に限りますね。

 広大な秋野菜の畝を見て「一人で全部種蒔きまでしたのだから凄い」なんてポツリと。

間引き菜や、ラディッシュを採って帰宅し、早速水洗いです。葉が穴だらけですね。

 

 真ん中の葉の穴にとりついている害虫が見えます。

ダイコンサルハ虫の幼虫ですが、もう出なくなっても良さそうなものだけれどもなー。

 

 昨年とはダイコンサルハ虫の発生姿が違います。

昨年は秋野菜の初期の芽生えはこのダイコンサルハ虫の幼虫にやられるほどの大発生でした。

 

 ところが、今年の初期はダイコンサルハ虫は成虫になったミズスマシのような姿が多かった。

9月末、10月近くなってもダイコンサルハ虫の幼虫が見えると言う事は気温が高いのでしょうか。

 

 ダイコンサルハ虫の幼虫たちも水に溺れたくないと必死で葉の切れ端や茎にしがみつく。

何だか毎年の事なのだけれど、例の「ニームオイル」も散布する手間が無く効果も今一の様子。

 でも、虫食いの葉を取り除いたり、他の無事な葉物の芽生えでサラダセットを作りましょう。

農薬を使う出荷仲間も多いから「無農薬」とは謳わないけれど何種類もセットにして出荷してみます。

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連載212「美味しい肉って」(その2)

2019-09-29 11:10:48 | 食べ物

 既製品のトンカツも、揚げるばかりに準備されたものもある。

でも、この「レバーカツ」は、プロではならの味ですね。家族全員の好物です。


          美味しい肉って(その2)

 話を伺っているうちに、どうもピッタリすぎる話題の合い方に生まれ年を訪ねるとなんと私と同じ、

団塊世代のはしりの年生まれ。

道理で話も息も会うわけだ。アスパラ栽培はさて置いて、色々と養豚の苦労話を聞かせていただいた。

初めは群馬県まで豚の餌の買い付けに行き、その仕入れた餌を売って商売にしていたという。


 ある時、餌の買い付けに行った帰りに、一頭の親豚を購入して帰って来たのが、

今の大規模な養豚業の始まりだったと言う。

苦労話を聞き、豚舎にも伺ったが病原菌の持ち込みを防ぐために、中には入れない。

でも、豚舎の概念を覆すきれいな建物と、無臭であることに驚かされた。


 持ち帰った、そこで生産された豚肉の美味しい事。

初めて味わう奥行きのある何とも噛み締め甲斐のある肉だった。

そして、ハム・ソーセージの本場ドイツのコンクールで優勝した佐渡の食肉工房「へんじんもっこす」の原材料が、

そこ津南から佐渡へと渡って加工されている話にも驚かされる。

          (続く)

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葉物野菜をベビーリーフに(その2終わり)

2019-09-29 05:41:38 | 野菜

 そして、採ったベビーリーフは持参した簡易なクーラーボックスに収納。

野菜はベビーリーフに限らず、鮮度が命ですからこんな工夫も必要なのです。

 

 仕入れは今は、系列店「チー坊」の料理長が来るのが通例になった。

手渡し終えたのは正午過ぎになっていました。昼食後午後二時に再び山の畑へ。

 葉物野菜ばかりではなくて、大根なども育って間引きを待っている状態なのです。

大きな雑草を手で引き抜きながら、間引きを進めます。

 

 スベルべママはもう少し小さな間引ぎ菜を所望したけれど育ちすぎ。

小さなものを茹でて、生姜醤油で食べたいというのだけれど、タイミングが合いませんね。

 

 生姜醤油で食べられるサイズも有るのだけれど、そこまで手が回らない。

何せ、大きく育ちすぎた大根は間引かないと成長を阻害してしまいますから。

 

 昨日は最後の種蒔きとしてラディッシュを2種類蒔きました。

まだ、畝は少し残っているし、全滅した畝にも蒔けたのですが、そこまで手が回りませんでした。

 

 「荒沢岳」を背景に群れ飛ぶアキアカネです。

あの遭難が多く、危ない山の「荒沢岳」にも家族で登ったっけ。

 疲れた体と心をアキアカネが癒してくれます。

アキアカネって繊細な生き物で、少し風が強くなると姿を隠し、風が止むと再び姿を現します。

         (終わり)

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連載212「美味しい肉って」(その1)

2019-09-28 06:48:31 | 食べ物

 津南とこちらは大分距離が有るけれど、配達の際に注文する事もあります。


         美味しい肉って(その1)

 

 かなり前の事で、妻がまだ小学校で給食調理員として働いていた頃だった。

「今度きた養護教諭の先生は津南出身でアスパラをたくさん栽培してるんだって」なんて言う。

我が家も父母が作り始めたアスパラガスの根が古くなり、そろそろ新規に植え替えなければならない時期になっていた。

どうせ、やるのだったら本格的な栽培農家を見たいと、見学を申し出て休みに出かけた。


 日本百名泉の一つとして知られる、津南町の「竜ヶ窪」の近く、大赤沢地区が、その先生のご実家だった。

そして、伺って初めて家業が大規模な養豚で知られる「津南ポーク」さんだと知った。

そのころで、年間3,000頭の豚を出荷されていると聞き驚いた。(最近では年間7,000頭になっていると聞く)


 なんと、アスパラ栽培は当時80歳を越えられた、社長のご両親の余業のようなものだったから驚くばかり。

社長は事も無げに「我が家は年取るほどに忙しくなる」なんて笑って言われた。

           (続く)

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