ゆいツールブログ:NPO法人ゆいツール開発工房(ラボ)

人と人、人と自然、人と環境などを「結う(ゆう)」ということに関して、団体の活動やスタッフの思いなどを紹介していきます!

マングローブ林でインタープリテーショントレーニング!? in Lombok

2023年07月31日 | ★2023年度(ロンボク)

ロンボク島での7月の活動のメインは、マングローブ植林地バゲッ・クンバール(西ロンボク・スコトン)で、現地ボランティアをトレーニングすることでした。それとあわせて、その様子をビデオに収めて動画を作成するのも目的のひとつです。

以前、ガイド研修用に作成したインタープリテーションビデオはこちら。(インドネシア語字幕付き)

マングローブトレッキング(沖縄の事例)

マングローブカヌー(沖縄の事例)

さて、7月6日バゲッ・クンバールに集合したのは、ボランティアのコマン、パティ、マデ、ティウィの4人でした。

トレーニングの前にボランティアたちと大事な話を済ませ、さて出発と思ったら今度は雨が降ってきて、降り止むまでしばらく待ちました。

その日は、10数名の大学生が現地にいました。遊びに来たのではなく、大学のプログラムでバゲッ・クンバールで数週間活動をしている若者たちでした。

せっかくなので、彼らにお客さん役になってもらうことにしました。

Yui-Tool telah melatih relawan Yui-Tool untuk belajar cara interpretasi di hutan mangrove..lokasi Bagek kembar, Sekotong Lombokt barat..pada tgl 6 Juli 2023.

(大学生と、ガイド役のマデとティウィ)

ガイド役は、マデとティウィです。

ゆいツールが準備したガイド文を手に、コースを回ります。このガイドコースは、12月にトレーニングをしたときにすでに試しています。

始まってすぐ、パティが持ってきたゆいツールのマイクがうまく稼働していないことに気づきました。

動画を撮ることも大きな目的だったのに音がとれないのは困ります。パティが「バッテリーの問題かも」と言って、乾電池を買いに走りました。

結局、バッテリーを入れ替えても問題は解決せず、音は諦めて先に進みました。

(あぜ道を進むガイドと大学生たち)

途中、狭いあぜ道を一列になって進むためガイドの声が後ろに届かなかったり、色々なマングローブを紹介するべきところをほとんどスルーして進んでいったり、やきもきする場面がいくつもありました。

(大学生に話をするティウィ)

最後に、大学生に昨年度末にゆいツールが作成した、伝統的な塩づくりを紹介するポスターを示しながら、塩づくりの工程を紹介しました。

ゆいツールオリジナルポスター「バゲッ・クンバールの伝統的な塩づくり」

(各プロセスについては、こちらのブログで紹介済み)

この日はマイクの他にも色々と問題があり、もう一度トレーニングをすることにしました。

と言うのも、ガイド役のマデは途中から説明を全部ティウィに任せきりにして、ティウィはティウィでクイズの選択肢を示し忘れ、自分流に勝手に話を進めてしまう場面があったからです。

7月13日、再びバゲッ・クンバールに同じメンバー(ボランティア)が集合しました。

今回は、マタラム大学の先生と学生さんのグループにお客さん役をお願いしました。

Melaksanakan lagi..pelatihan untuk belajar cara interpretasi di hutan mangrove..pada tgl 13 Juli 2023.

今回はマデくんがガイド役で、ティウィは補佐役としっかり決めました。

用意した書類が飛んでいかないように、ボードも用意しました。

マイクも性能のよいものを借りました。

あぜ道の途中で、きちんと説明をします。

マングローブの種類についても、リストと見比べて説明をしました。

ごみが溜まっているところでは、プラスチックごみが環境に与えている影響についても少し話をしました。

塩づくりについても紹介しました。

最後に、先生方に、ゆいツールが開発した「マングローブ環境教育プログラム」を紹介しました。

ガイドによる案内体験やプログラムについて、先生方と少し意見交換をしました。

生物学が専門だというギト先生(写真上左側の立っている男性)からは、次のような意見がありました。

1.「バゲッ・クンバールのようなロンボクのマングローブ観光地に来るローカルのツーリストは、写真撮影と美味しいもの(この場合はカニ料理)だけが目当てなので、今回行われたようなレクチャーは求められていない。(要は、ガイドによる案内はローカルツーリストには合っていない、という意見)」

2.「(プログラムツールについて)生きもののイラストは、バゲッ・クンバールならバゲッ・クンバールにいる種類の生きものにすべき」

1の意見については、確かに普通のローカルツーリストには必要ない案内かもしれませんが、インドネシア人でも学生やロンボク以外の島から来た人、あるいは外国人をターゲットだと思ったらどうでしょうか。全く必要ない、とは言えないと思います。

2については、もちろんその場所にいる生きもののカードがあればなおよいですが、このプログラムは一般的なマングローブ林を象徴して作っているもので、だからこそどんな場所でも実施することができます。

ギト先生は、生物学とエコツーリズムにも関心があるそうです。

と言うことで、2回目のトレーニングも無事終了しました。

このインタープリテーションガイドは、今後実施するガイド向け研修で行うものです。

今回、マタラム大学の先生と知り合うことができ、とても有意義でした。

今後、色々と相談に乗ってもらおうと思っています。(山)

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