今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

冥王星の日

2007-02-18 | 記念日
今日(2月18日)は、「冥王星の日」
冥王星(めいおうせい、 Pluto=プルート)は、海王星の外側を周回する太陽系dwarf planet(矮惑星または矮小惑星)の一つ、つまり、trans-Neptunian object(海王星以遠天体またはTNO)の代表例となる天体だそうである。
1930(昭和5)年2月18日に、アメリカ・ローウェル天文台の天文学者・クライド・トンボーは、当時最新の技術であった天体写真を用いて、第9惑星を探すプロジェクトに取り組んでいたが、同年1月23日と1月29日に撮影した写真との比較研究から、太陽系第9としての惑星冥王星を発見した。内側の天王星の運行の乱れからもう1つの惑星、即ち太陽系の一番外側の惑星の存在は予言されていたが、冥王星の等級 は14等級以下の15等星という非常に暗い星であったため発見が遅れていた。
発見日は一般に1930年2月18日とされているが、小惑星センターに登録された一覧上では発見日は同年1月23日とされているそうだ。それに、後に冥王星の写真は1915年3月19日まで遡って見つかっているともいう。
冥王星の英語名「プルートー(Pluto)」は、ローマ神話で冥府の王であるプルートのことであり、太陽系最深部の暗闇に存在する冥王星のイメージを象徴するものとして名づけられたそうだ。
かって私達は、太陽系の惑星は、太陽に近いものから、水(星)金(星)地(球)火(星)木(星)土(星)、天(王星)、海(王星)、冥(王星)と暗記し、冥王星はその一番遠いところにある第9惑星として覚えてきた。
それが、冥王星発見から76年後の昨・2006年8月、国際天文学連合(IAU) が、総会で採択された「惑星」の新定義を発表。それは、・・”冥王星は「惑星」ではない”・・・というものであり、天体について素人である私達にとっては衝撃的なものであった。総会では、惑星の定義を定めるとともに、「dwarf planet」(矮惑星または矮小惑星)という分類を新設することが採択され、この結果、冥王星は「惑星」ではなく小惑星ケレス、エリスなどとともに「矮惑星に分類された。結果、太陽系の、惑星は、海王星までの8個となったのである。(惑星の新定義は太陽系の惑星の定義参照)そして、冥王星は小惑星の一覧に記載され、小惑星番号134340番が与えられた。
漢字の「惑星」という呼称は、長崎のオランダ通詞本木良永が1792(寛政4)年、コペルニクス地動説を翻訳する際に初めて用いた造語で、天球上の一点に留まらずうろうろと位置を変えるようすを「惑う星」と表現したことから来たと言われている。天文学が発達する以前は、天動説の見地から太陽も惑星の中に分類されており、七曜曜日名や占星術にその考えかたの名残がある。現在の天文学上の定義では、太陽は恒星、月は衛星に分類される。
近年、観測技術の発達により、太陽系以外の天体でも惑星を有している恒星が発見されつつあるという。これらを太陽系外惑星、あるいは系外惑星と呼ぶそうで、発見されている系外惑星はすでに200を越えているが、それらはほとんど全て間接的な証拠によるもので、系外惑星の姿を画像で捉えることには成功した例としては一例のみで、1995年10月6日、ジュネーブ天文台にて、ペガスス座51番星 (51 Pegasi) という恒星に木星クラスの質量を持った惑星の存在が確認されたといい、主系列星ではこれが初めての系外惑星とされているそうだ。
壮大なSFの世界(スペースオペラ)では、例えば、映画「スター・ウォーズ」 や「宇宙からのメッセージ」などで頻繁に題材として取り上げられてきたものの、観測能力の限界から実際に発見されたものでも、系外惑星の表面の模様が描かれている画像については、全て想像図であるという。
しかし、この雄大な宇宙について、仏教には、三千大千世界とい考え方があり、これは、古代インド人の世界観による全宇宙を表す言葉であるが、この世界も「世」が時間で「界」が空間の広がりを意味している。
この三千大千世界の詳述は省略するが、図式的には以下を見ると良い。
須弥山 三千大千世界の宇宙
http://www.tctv.ne.jp/members/tobifudo/newmon/betusekai/uchu.html
三千大千世界は1000の小世界3乗、10億の須弥世界(直径が太陽系程の大きさの小世界)から成り、これが一人のが教化する範囲であるといわれる。
多くの系外惑星が発見されるのは、1990年代以降のことであるが、仏教の世界では、昔から、現在の宇宙物理学が想定する以上の大空間を想定していたのである。流石、仏様の考えることは、スケールが大きい。SFの世界なんて、足元にも及ばないよね。
(画像は、冥王星(左)と第1衛星カロン。フリー百科事典Wikipediaより)
参考:
冥王星 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A5%E7%8E%8B%E6%98%9F
冥王星
http://www15.cds.ne.jp/~ant/labo/solarSys/pluto.html
ITmedia News:太陽系第9惑星が消滅――「冥王星は惑星ではない」ことに決定
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/25/news025.html
冥王星の新衛星の名前は、「ニクス」と「ヒドラ」
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/06/23nix_hydra/index-j.shtml
等級 (天文)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%89%E7%B4%9A_(%E5%A4%A9%E6%96%87)
系外惑星 sorae.jp
http://www.sorae.jp/031003/
仏教宇宙が物理宇宙を包み込む
http://www.genyusokyu.com/essay05/text/aera050405.htm
古代人にとっての宇宙とは?
http://www.geocities.jp/yg_poesie/99065uni.htm
三千大千世界 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8D%83%E5%A4%A7%E5%8D%83%E4%B8%96%E7%95%8C
須弥山 三千大千世界の宇宙
http://www.tctv.ne.jp/members/tobifudo/newmon/betusekai/uchu.html
宇宙物理学 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6
SPACE INFORMATION CENTER
http://spaceinfo.jaxa.jp/
SPACE INFORMATION CENTER : 冥王星探査
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/tansa_tan13.html