ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

ブルゴーニュ旅行記 2

2005年07月28日 | ゴルフ & 旅行
 ブルゴーニュ地方も18日まではとっても暑い夏日だったらしいけど19日から天気が崩れたらしい。っていうことは私の住んでいるドイツのNRW州とブルゴーニュの気候はたいして違いがないってこと?ま、それでもブルゴーニュのほうが確実に数度は気温が高いような。

23日(土)はまずまずの天気だった。皆で朝食の後、ムルソー村の広場にある花屋に出向いて鉢植えの花を買い墓地へ行く。Mの母親とR氏の眠る墓地に花を植えて水を遣りお参りを終えて、本日の観光ドライブ開始。普通だったらワイン買いにいろんなカーヴに行ったりするのだが・・。田舎道を走ってシャトーヌフ(Châteauneuf-en-Auxois)という村に行ってみたら、ちょうどいろんな屋台が出ていた。よくよく見ると村人が中世のコステュームを纏い昔の楽器を弾いたりと観光客誘致のための村興しのお祭りが行なわれたいた。
 中世の楽器を演奏するコスプレの村人


お昼時となり村にある2軒のレストランのメニュを見比べて、値段の手頃な方へ入る。ここも前菜・メイン・チーズ・デザートの4コースで16.5ユーロ。私が住んでいるドイツの街のレストランの一皿分の値段でデザートまで食べれるのでやはり安いと思う。でもここにはチーズワゴンはなく、出てきたのはフロマージュ・ブランというカッテージ・チーズのような柔らかいチーズだった。同行者はブルゴーニュ・スペシャルのアンドゥイエットという食べ物をオーダーしたのだが、これは豚の腸の腸詰、つまりモツの腸詰をグリルしたもので、臭いし不気味だし私はこれまで一度も注文したことがない。物は試しということで注文したが彼らもちょっとばかし、ショックだったよう。この料理には様々な辛子がついてきたが、な~るほど、この辺りの名産となった辛子ってこんな臭い腸詰につけて臭い消しにするためだったのか・・。
 ロバも観光に一役

食事の後はディジョン(Dijon)までひまわり畑の田舎道をドライブ。HがMの穿いていたリーヴァイスの501のジーンズを欲しいというので、太鼓腹かかえて歩くのがしんどいらしいオヤジを車に残して3人でギャルリーラファイエットに行きジーンズ売り場でいろいろ試着をしてみたがしっくり来ないのでHはジーンズをあきらめてこれまで通りの「とっちゃん坊や路線」で行くことにしたようだ。何でもミュンヘンにはジーンズバーというゲイがジーンズ穿いていくバーがあるらしい。Hはきっとジーンズで格好良くキメテそこにデビューしたかったようだ。

ディジョンからボーヌまでの間は Côte de nuits と言ってブルゴーニュワインの特級街道があり日本でも有名なシャンベルタンとかロマネ・コンティとかの特級赤ワイン用の畑がズラズラと並んでいる。我々も緑の葡萄畑の中をのろのろとドライブしていたが夕食に間に合わないので途中から国道N74を走ったのでロマネ・コンティの畑のチェックは今回は出来なかった(・・ってどうせ高くて買えないし)。以前秋も深まっ頃に来た時には収穫の後に残っていたこの高級ワインの出来る畑の葡萄をこっそり千切って食べてみたのだがおいしかった!

そういうわけで、ムルソーのMをピックアップして再びボーヌまで戻り、予約してあった日本レストラン寿司海へ行く。本日は我々4人が宿泊させてもらっているお礼としてMを招待したので、彼の希望の日本料理となったわけ。それにしても、つい5,6年前にはボーヌの街にいる日本人はほんの片手くらいの数だったらしいが、年々増えて今では100人を超えているらしい。日本人観光客の数も年々増えているらしい。で、ここ1,2年の間にこの小さな街に日本料理レストランが2軒も出来たのだ。一体彼ら日本人はこのブルゴーニュの田舎に住んで何をしているのか・・というとある人は大学の醸造科でワインの勉強、またある人はフランス料理の修業とか・・そんなところなのかな?この辺りのフランス料理レストランには必ずと言っていいくらい日本人が働いている。裏で料理を作っている人だけでなくサービスをしている人もいる。中には店のオーナーだけフランス人で後は全部日本人という店もあるくらいだ。日本人は真面目で勤勉だし、低賃金でも文句垂れずに黙々と働くので、フランス人にいいように利用されているフシもあるんだが・・。日本人もフランスで修業したということで日本に帰ると一応箔がつくらしくじっと我慢しているのかもね。

・・そんなわけで、この「寿司海」というレストランはまだ去年開店したばかりの2軒目の日本レストランなのだが、8時になると全部のテーブルは地元のフランス人たちで埋まってしまい満席となってしまった。久しぶりにお刺身などを食べつつ、本日飲んだワインは Montagny 1er Cru 2003年でドメーヌはStephane Aladameでした。2003年は猛暑だったからどうかな?と思ったがいい出来でおいしかった。
今回はワイン狂いの連中と一緒じゃなかったので、ついワインのラベルの写真を撮るのも料理の写真を撮るのも忘れてしまった。何かすべて調子が狂うのよね。
考えてみたら、ディジョンとパリって300kmも離れてないので車で2時間ちょっとで行けるわけだし、パリの魚市場から新鮮な魚が仕入れられるはずよね。この夜もデザートまでしっかり食べてワインの後は冷酒まで飲んでご機嫌で帰宅。Mの家について Marc も飲んで就寝。