ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

私の「青春」もの

2010年08月03日 | 映画
青春の光と影

ワーナーミュージック・ジャパン

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今を去ることン十年前、ジュディ・コリンズが歌う「青春の光と影」という歌が大好きだった。この歌を作ったのがジョニ・ミッチェルだったのね。

「青春の光と影」は、同じタイトルの映画のテーマ音楽だったし、私はその映画も見ているはずなんだけど、その映画のほうの記憶はほとんど残っていない。代わりに、この音楽を聞くと必ず思い出すのが、「さすらいの青春」という映画のほうだ。

「さすらいの青春」(The Wanderer 1967年)は、その原作がアラン・フルニエ(Alain Fournier)の小説「Le Grand Meaulnes」(日本語タイトルはモーヌの大将)

いつ頃見たのか、記憶も定かではないけれど、途中にとっても幻想的なシーンが入っている青春友情・恋愛映画だったような気がする。

今度ゆっくりとこの二つの映画「青春の光と影」、「さすらいの青春」を見てみたいもんだわ。同じ頃にみたはずの、「卒業」とか「2001年宇宙の旅」とかはまだはっきりと覚えているのに、中身の記憶がないとはどうしたものか・・・、たいした映画じゃなかったのか?


いつになったら・・・

2010年03月11日 | 映画
蝉しぐれ プレミアム・エディション [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

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本格的にゴルフができるんだろか・・。

先週末の悪天候でうちのゴルフ場にまたもや薄っすらと雪が積もってラウンドはおろかドライビング・レンジでの練習もできる状態ではないらしく、昨日のグループレッスンも中止になってしまた。本日のサイトではゴルフ場は11時に開場するらしいけどところどころウィンターグリーン使用らしい。この週末は再び天気が悪そうだからまたクローズになるかも。

今週は昨日までは気温はとっても低いけど天気はよかった。ずっと朝から青空。グループレッスンは中止となったけど、もったいないので近くの競馬場内ドライビング・レンジに打ちっぱ練習に行って先週練習しなかった3番ウッドやUTの練習をしてみたけど、激しく右に曲がるのは強かった風の成果・・はたまたスライスしているのか・・。

ひとりで練習して下手を固めてもあんまり意味ないかしら。
何だか不燃焼状態。

このところARTEで日本の映画をよくやっている。

黒澤明の「七人の侍」に続いて、昨夜は「蝉しぐれ」を観る。「七人の侍」は日本語のままでドイツ語スーパー付きで3時間15分の長いヴァージョン。私が持っているDVDは155分もので途中短縮されていることに気がつきましたわ。

「蝉しぐれ」はドイツ語にふきかえてありました。結構泣きましたわ。

ついでに、友人が送ってくれたヴィデオで伸助の「行列のできる法律相談所」を見てさらに感激して泣く。スーダンで医療を行うために外務省の医者を辞めて働いている人の話。この素晴らしい赤ひげのような医者は私の高校の後輩じゃん・・。こんないい後輩がいるなんてアホな先輩はうれしい・・です。

イザベラ・ロッセリーニ

2010年02月19日 | 映画
ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版 [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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もし日本に帰国したら見られなくなって絶対に悔やむだろうドイツのテレビチャンネルのひとつがARTEというもの。

このARTEというチャンネルはドイツとフランスの共同運営で双方の国で番組編成など変えられて放送されているようだけど、内容は、日本の、はっきり言って消滅してほしいくらいくだらない地上波放送の数々とはまるで比べものにならないくらい知性・教養・政治・文化・哲学・芸術・映画・・などにあふれたとってもとっても私好みのチャンネルなのだ。

で、そのARTEでの昨晩の特集がイザベラ・ロッセリーニでした。

彼女のインタビュー・ドキュメント番組をちゃんと見たのはこれが初めて。超有名美人女優を母に、超有名映画監督を父に持った私と同年代の女性で、やっぱり彼女もおばさん体型になって若かった頃の面影がなくなっちゃったなあ・・程度の眼で見てたけど、何だか見直してしまいました。

去年の暮れだったか、当市で彼女の製作したヴィデオ展があって見に行ったのでした。
題して、グリーン・ポルノという一種の環境ヴィデオかな。

彼女自身がオスの海老になったり蜂になったりして・・○尾していたり・・。






へえ~、こんな作品もやっているんだ・・。そういえば彼女の出る映画は普通のハリウッド好みの作品はないよね・・変わったのが多いよね・・やっぱり選んでそういうのに出ているのかな・・と思っていたら、1986年の映画「ブルーベルベット」のデヴィッド・リンチ監督と恋に落ちその後別れていたのね。インタビュー番組の中でもその当時のことをチラっと話してました。

で、ドキュメントのあとに懐かしい映画「ブルーベルベット」が放映されました。公開された当時映画館に見に行って妙に興奮したのを覚えてます。やっぱりこの監督の映画は何がなんだかわかんないというか、一体何なの?というか・・のどかな街に突然起こる悪夢のような話・・で、その内容も不気味だし・・。これは主人公のジェフリー青年が大人になるイニシエーションの話か・・なんて思ったり。素っ裸で登場するドロシー役のイザベラ・ロッセリーニはまだあの頃は贅肉もついてなくって痩せてたのね。今はすっかりおばさんで、ランコムの化粧品のモデルやってた頃とは比べようがないけど、それでも素敵な人だわ。




メトロポリス

2010年02月15日 | 映画
メトロポリス [DVD]

紀伊國屋書店

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遂に見ました。ほぼ完全復刻版の「メトロポリス」!!

その長さはおよそ180分。1927年に初公開されたフリッツ・ラング監督によるSFの名作・金字塔といわれるこの映画、1927年に公開されてすぐアメリカでズタズタに編集しなおされて短縮され、その後オリジナル版は紛失・世界中に数種の短縮版が出回るという不運に見舞われたのですが、数年前にアルゼンチンでオリジナル版のコピーが偶然発見されてから今日まで地道に復刻作業が行われてこのたびのベルリン映画祭でデジタル版に復刻された映画がほぼ完全な形で初公開されたのです。

映画は2月12日にベルリンとフランクフルトとテレビで同時に公開されました。
無声映画なのでオーケストラの演奏つきです。

1927年といえば、日本では満州事変のちょっと前、小説でいえば蟹工船の時代。ドイツではワイマール時代だけどロシア革命の後でナチス政権成立の前夜・・といった頃。

そんな時代に白黒で無声の映画だけど、とっても斬新な近未来都市を描いたり、女アンドロイドというかロボットのマリア(これはブレードランナーのレイチェルを髣髴とさせますわ。)が出てきたり地下の労働者と地上の金持ちとの対立を描いて結構真面目な内容なのに無声映画のせいか動きもコミカルでラブストーリーも絡んでいたりで180分は長かったけど楽しめましたわ。

で、一番不思議だったのは、地上の金持ち階級の遊び場所がYOSHIWARAというのよね。何で?監督のフリッツ・ラングは日本の歓楽街吉原のことをご存知だったのでしょうかね?誰の発想でYOSHIWARAになったんでしょ?




いまだ冬眠中

2010年02月11日 | 映画
ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版 【プレミアム・ベスト・コレクション1800】 [DVD]

UPJ/ジェネオン エンタテインメント

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今週のゴルフレッスンも天候不良のため中止になりました。もう4度も中止で、今年になってからはまだグループレッスンが行われてません。

雪も解けて地面も乾き、これでゴルフも出来るかな・・と思っていたらまた次の雪降りとなり今週も火曜日当たりからチラホラと粉雪が舞いまた薄っすらと積もっています。

こんな雪の多い寒い冬はドイツに来て初体験です。何しろ、この寒さは1978/1979年の冬以来らしです。私がドイツに来たのは1984年の夏ですからこの寒さは初体験というわけです。

しか~し!寒いとは言ってもそれは外の話で、家の中はセントラルヒーティングのおかげで暖かです。朝起きても半袖のTシャツに短パンで家の中をウロウロしても寒くありません。廊下もトイレも寒くないし・・。

1月に日本に帰国したB男が日本のマンションは寒いとほとんど毎日嘆いてます。昼間は外が暖かいので室内も暖かいけど、朝晩外が冷え込んでくると室内も冷えてとっても寒いとか・・。そこにエアコンとか製油ファンヒーターで部分暖房してもしれているそうな。
ま、壁の厚さや窓の構造など建築構造が徹底的にこちらと違っているから仕方ない話だけど・・なんでセントラルひーティングにしないのかな・・日本は。

そういえば、地下室なんてのもないから、同じフロアに必ず納戸になるような小さな部屋が必要だよな~・・・などと将来の帰国に備えていろいろ考えてます。

2月11日といえば、日本では建国記念日か・・。
こちらでは、カーニヴァルが最高潮になる日で、本日は女性の無礼講が許されるストリートカーニヴァルの日。でもって、本日はベルリナ-レ(ベルリン映画祭)開幕の日。

その関係か、このところテレビで昔の作品をいろいろ放映しています。最近見た映画では

「The End of Pearl Harbor Hiroshima 運命の日(破滅への道)」1995年 カナダ・日本
 監督:蔵原惟繕+Roger Spottiswoode

「Alfhaville」1965年 フランス・イタリア 監督:Jean-Luc Godard
 この作品は1965年にベルリン映画祭で金熊賞を取りました。

「The Deer Hunter」1978年 USA 監督:Michael Cimino

この3作品のうち、公開されてちゃんと映画館で見たのは3本目の「ディア・ハンター」だけで、この映画は私の中ではずっとナンバー1の映画だった。映画を見て感動したりすることはあっても、深く深く落ち込んで3日間ばかり口もきけない状態になったのは後にも先にもこの映画だけだったのを覚えています。あくまでもアメリカ映画で、自分たちがベトナムで行った野蛮で悲惨なことは棚に上げてひたすらべトコンのいやらしさを描いているという批判もあった映画だったけど、あの頃の私には、あのロシアン・ルーレットの賭けの餌食となったアメリカ兵の3人、マイケル、スティーヴン、ニックのことが頭から離れずに・・あ~あ、ニック!・・と落ち込んで・・。

あの映画から32年たった今、映画の中の俳優はそれぞれ年を取ったけど、一番顔が変わったのが、あの美青年だったニックをやったChristopher Walkenかもしれない。

あんなにきれいな顔だったのに、今の彼は怪異というか何というか・・・う~~ん、こんなにも変わるものなのかしらん。昔童顔だった人の老け顔ってこうなるのか・・といった見本のようで、シミジミ・・。

それはそうと、この映画で使われている音楽がまたいいんですわ。

ひとつは、最初に流れるギターかなんかの曲。そして、途中彼らが飲みながら歌ったり、結婚披露宴で歌われるあの頃ヒットした「Can't take my eyes off you」という曲。この曲は大好きで、この映画のあとBoys Town Gangというグループがカバーしたのも日本でヒットして私もレコードを持っておりました。オリジナルのFrankie Valliが歌っているのがYou tubeでも見れるのね。あ~なつかしい。

・・・というわけで、冬眠して映画や昔のテレビドラマを見続ける今日この頃。


長~い映画!

2010年01月16日 | 映画
シンドラーのリスト スペシャルエディション [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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Schindler's List(1993年、USA) Steve Spielberg 監督作品

昨日テレビでやってるのを見ました。公開されたときに映画館で見て以来です。何しろ長い映画です。188分です。映画館で見たときは確か途中に休憩が入ったような記憶があります。そんな長い映画なので、その後ヴィデオをレンタルしてまで再び見ようとは思いませんでしたが、昨日は国営テレビではなく民放が放映してくれました。それも、いつもなら途中に長いコマーシャルが入るのに、昨日は途中のコマーシャル抜きで3時間ぶっ続けで放映してくれました。あ~~、でも見るのに疲れたわ。

Ralph Fiennes演じるナチスの冷酷でサディスティックな少尉・・、あまりにも似合っているので、この映画を見て以来他の映画を見ても彼に対するイメージがどうしてもこの冷酷なナチスの将校とダブってしまいます。困ったもんだ。

先週までの零下の世界から少しだけ暖かくなって本日は昼間は4度くらいになるそうです。
だけど、来週の火曜日あたりから気温がまた下がるとの予報。

来週の水曜日からいよいよゴルフレッスンが始まる予定なんだけど、大丈夫かしらん?


オスカー・シンドラーもこの映画ではユダヤ人を救った人としてかなり美化されているようですが、実際は単に安い労働力としてしか見ていなかったようです・・。

Holocaustで散々悲惨な目にあったユダヤ人も時と場合によっては逆に加害者側になりパレスチナ人を悲惨な目に合わせたり・・・。難しいもんです。




映画に魘され寝不足・・・

2009年05月20日 | 映画

水曜日は女子ゴルフ部のグループレッスン日。本日は7人参加でこれまでで一番多い。最初にドライビング・レンジで練習。アイアンとドライバーの調子を見てもらう。ドライバーはもっと身体を回して背中をターゲット方向に向けるようにと言われましたが、練習でのドライバーはまずまずの調子でした・・・が、その後ラウンドレッスンになると、ドライバーの当りがいまいちで、真ん中にミートしておりませんでしたわ。

フェアウェイでは本日は7Wだけの練習をさせられました。これも先生が前に立って、ああしてこうして・・と言われるままにアドレスして振るときれいにヒットするんだけどね。フォローまでちゃんとして体重移動も正しくするとボールは予定下方向に真っ直ぐ行くんですね~。言われても毎回すぐ忘れてしまうのがね・・、年ですわ。

年といえば、本日も熱心に参加していたヒルデガルド婆ちゃんが、「昨日は高校の同窓会があって、1953年のAbitur(ドイツの高校の卒業試験であり大学入学資格試験でもある)以来56年ぶりに皆に会ったわ。」と言ってるのでびっくり。 え~、56年前に高校卒業したってことは、今現在、75歳くらい?ヒェ~、元気だ。本人も、「皆あっちこっち悪くなっていて私より元気そうな人はいなかったわ。」ですと。ヒルデガルドは今日も元気に練習して、歩きの4ホールラウンドレッスンも普通にやっておりました。もちろん、手引きカートでバッグを引っ張りながらですよ。あ~、彼女の手引きカートは一応モーター付きですけどね。私も彼女の年齢くらいになっても元気でゴルフしていたいな~。

今日は朝から寝不足というか、眠りが浅いというか・・変な夢みちゃったしな~。
昨晩テレビで立て続けに2本のフランス映画を見たのでした。それが2本とも復讐がテーマといいますか・・。

1本目「La tourneuse de pages」(譜めくりする娘)
2006年 仏 監督Denis Dercourt

ピアノの才能がある10歳のメラニーは音楽学校の試験を受けるのですが、実技の最中に試験官の女性が気の散る行為をしたために集中できなくなり演奏に失敗し試験に落ちてしまいます。その10年後、メラニーは実習生として働き始めた弁護士事務所である弁護士と知り合い、彼の息子のお守り役のような形で弁護士の家に数日間住み込むことになります。で、パリ郊外の豪邸に連れて行かれて紹介されたのは息子と奥さんですが、コンサートピアニストであるこの奥さんのアリアーヌが自分が音楽学校の試験に失敗した原因を作ったあの女試験官だったのでした。
アリアーヌは数年前の交通事故以来精神的に不安な状態になっております。ピアノ練習している彼女の側にそっと近づいたメラニーは、手際よく正確に楽譜をめくり、彼女の絶大な信頼を受けます。もうメラニーなしではコンサートで演奏できない・・というくらいにメラニーの存在が彼女の中で大きくなります。メラニーは何気なくアリアーヌにキスしたり、手に触れたりして彼女の気をひき・・彼女は、演奏の片腕という信頼を超えて...もしかして、メラニーのことを好きかも・・ってな所までになってしまうのです。で、その絶頂でのコンサートの演奏寸前でメラニーは姿を隠してしまうのです。パニックになったアリアーヌは、代理の譜めくりの女性では上手く演奏できずにボロボロの結果となり評判がた落ち!演奏会の直後に姿を現したメラニーをそれでも攻めることができないアリアーヌ。

契約の期間が終わって明日帰宅するというメラニーはアリアーヌに「写真にサインをしてほしい。」と言い、「お安い御用よ。」と受けたアリアーヌはとっておきの写真にサインをして、裏に「またあなたに会いたい。あなたを愛してます。」と書いてしまうのです。翌朝早くメラニーは旅立ちますが、その前に、彼女からもらったメッセージ入りの写真をアリアーヌの夫の書斎机の上に置いていくのです。それを見た夫の困惑顔。倒れるアリアーヌ。おお!そう言えば、メラニーは息子も苛めていたなあ・・。早く弾くと指の筋を痛めると親から止められてるのに、少しずつ練習すれば速く弾けるようになるとピアノ練習させて指を痛めさせたり、地下室にあるプールで素潜り練習している息子の頭を上から押さえつけたり・・。

次に見たのが、数年前にレンタルDVDでも見た「隠された記憶」という映画で、
これも、善良な顔のインテリの奥に隠された過去の嫌な一面を暴くのがテーマというか・・。テレビでも有名な文芸評論家ジョルジュが6歳の時の話。彼の両親が目をかけていたアルジェリア人の子供を自分達の養子にしようとしたときに、ジョルジュが拒絶したために、そのアルジェリア人の子供は施設に入れられてしまいます。せっかく、貧困から這い上がれるかと言うときに6歳の子供の偏見のある一言で人生が変わってしまったことが未だに許せない・・・と思ったのは中年になったそのアルジェリア人ではなくて、その昔話を聞いて父親の敵を取ろうと思ったのか、インテリぶった男の偏見に満ちた過去を曝そうとしたのか・・。過去の思い出の映像で、絶望に陥ったアルジェリア人の子供が生きている鶏の首をカマでぶった切り、その首のない鶏が飛び跳ねる場面があって、それが昨夜の夢に出てきて・・・



いやはや何とも執念深いっちゅうか、そこまで何十年も仕返ししたいと思い続けるもんですかね?私はすぐ忘れてしまうからな・・。あ、日本人ってすぐ何でも忘れてしまうのかも?



アメリカゴルフの生みの親

2009年01月18日 | 映画
グレイテスト・ゲーム [DVD]

ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント

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 2005年 USA

アメリカでゴルフが本格的に広まったのは、主人公のフランシス・ウィメット(Francis Ouimet 1893-1967)が1913年の全米オープンで、2人のイギリス人ゴルファーを相手にプレイオフの戦いの末に優勝したことに始まるらしいです。

それまではアメリカでの試合でも優勝をさらっていくのは、イギリス人ゴルファーと決まっていたそうですね。

ところが、1913年の全米オープンの試合に、まだ20歳のキャディ上がりの貧しい青年が登場。有名なイギリス人ゴルファーを相手に大活躍の果に優勝してしまったのだからもうアメリカは大騒ぎ・・だったことでしょうね、きっと。

この試合にもちゃんとしたキャディを雇う費用がなくって、フランシスのキャディを務めたのはまだ10歳のエディという小さな男の子だったらしい。映画の中のこのエディ少年のキャディが最高におかしくって笑わせてくれます。

フランシスは生涯アマチュアとしてゴルフ人生を送ったそうで、ボビー・ジョーンズの先輩にあたる人ですね。

あ、10歳のキャディ坊主のエディはその後ビジネスで成功したらしく億万長者となった・・と映画のエンディングにありました。

この映画は実話に基づいているフランシス・ウィメットのエピソード映画です。制作がディズニーなんで、ちょっとそれらしい作りのところも出てきますが、楽しめます。

フランシス・ウィメットなど昔の一流ゴルファーについてはジーン・サラゼンのこのサイトに紹介されてます。

氷の世界

2009年01月09日 | 映画
ボビー・ジョーンズ ~球聖とよばれた男 ~コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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5日に雪が降ってその後は雪は降ってませんが、世界が凍り付いてます。
6日、7日は朝晩仕事の行き帰り時には零下10度前後。本日8日はそれが零下5度くらいにまで気温が上昇しました。昼間は零下2度くらい。週の初めがあまりの寒さだったので零下5度くらいになると、「アラ、今日は暖かだわ。」とまで思ってしまうくらい、寒さにマヒしております。

この週末までこの寒波は続きそうで、来週から少しずつマイナス気温からプラス気温に戻るとのことです。

昨日当たり、ミラノやマルセイユはもちろん大雪だったらしく、ローマにも雪が降ったらしいです。

というわけで、ゴルフなどできない天気で、家の中で映画三昧です。

ゴルフを始めて以来、ゴルフ関連のエッセイなどを読んで昔の偉大なゴルフプレーヤーのことなども知るようになりました。

この映画は、アマチュアゴルファーで、1930年の1年間に28歳で全英オープン、全米オープン、全英アマ、全米アマの4大大会を全部制覇したボビー・ジョーンズ(Bobby Jones 1902-1971)の伝記映画です。この人のエピソードもこの休暇中に読んだ夏坂健氏のエッセイ本で初めて知りました。

映画の中には、ウォルター・へイゲン(Walter Hagen 1892-1969)というプロのゴルファーも出てくるのですが、戦前のゴルフ界では、プロのゴルファーというのは、言ってみれば、"さすらいのギャンブラー”みたいなもので、由緒あるゴルフ場のクラブハウスには立ち入り禁止だったようです。それから比べると今のプロゴルファーは出世したもんです。

有名なゴルファーについて紹介してあるサイト「歴史をつくった名手たち20人」

ところで、本日のCNNの「Living Golf」という番組の中にほんのちょっとだけ石川遼が出てきました。もっと長い時間出演するのかと思ったら、ほんのちょっとだけ2009年に期待される新人として紹介されていました。まだまだ世界的レベルでは無名だから、CNNに取材されただけでもいいのかもね。




小学生のダンスに感動の涙!

2009年01月03日 | 映画
ステップ!ステップ!ステップ! [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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2005年のUSA映画。原題は「Mad Hot Ballroom」

休暇中2番目に見た映画は感動のドキュメンタリー映画。ニューヨークの公立小学校に通う小学生(10歳から11歳くらいの学年)にボールルームダンス(日本で言うところの社交ダンス)を教えるプロジェクトが始まり、彼らがコンテストに出場するまでの話です。

映画に出てくる公立小学校の生徒たちは、学校生の9割以上が片親か両親がいない貧しい移民の子供たち。明日への希望もなく、放っておくとそのうち街の不良かドラッグの売人になりかねない子供たちを集めて礼儀作法や紳士淑女としてのマナーを学ばせるためにダンスを教え始め、どうしようもなかった子供たちが生き生きとしてきて、学校対抗勝ち抜きダンスコンテストに優勝するためにがんばる根性モノドキュメンタリー。

最初、とってもぎこちなくてダンスになっていなかった動きが練習を重ねるうちに先生もびっくりするくらい上手になって、いや~あのメレンゲやキューバンルンバを踊る子供たちの腰の柔らかさとか(いわゆるスウェイというやつでゴルファーがやっちゃオシマイでございます。)、スウィングのリズム感などもう羨ましくなるほど上手です。

どの学校の生徒も一生懸命でしたが、もう最後の優勝場面では涙涙でございました。こういう感動モノにやたら弱いのです。

それから、映画の途中に出てくる子供たちのはくセリフ、男の子は女の子の話や結婚の理想までおしゃべりしたり、女の子は男の子の話をしたり・・もうこれらのつぶやきがまたおかしくって吹き出してしまいます。子供ってかわいいわ~。


数式に秘められた想い

2009年01月03日 | 映画
博士の愛した数式 [DVD]

角川エンタテインメント

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冬の休暇中に見た映画の1番目は、「博士の愛した数式」です。かなり以前に小説の方は読んでいました。小川洋子の小説ってまるでメルヘンみたいなのに、さり気なく濃厚で熱いエロスの香りが隠されていてそれがそこはかとなく漂ってくるのだわ~。

交通事故の後遺症で記憶が80分しか続かなくなった博士とその義理の姉の間にあった過去の悲恋を隠し味に、家政婦とその息子と博士との間に生まれる美しき友情。

映画とは全く関係ありませんが、寺尾聡がますます宇野重吉にそっくりになって来ているのでやっぱり親子の血は濃いなあ・・と思いましたわ。記憶を無くした博士のように飄々とした役柄がよく似合っていてとってもいい味を出しています。

あっ! 血が濃いといえば、西郷隆盛をやった小澤征悦も小澤征爾の子供、家茂をやった松田翔太は松田優作の、慶喜をやった平岳大は平幹二朗の子供ということで、篤姫には2世俳優がたくさん出ていたのですが、平岳大が一番お父さんに顔が似ていたような気がしますわ。

「篤姫」もやっと最後の50回まで見終わりました。ついでに借りてきた「日本ミステリーSP]というテレビ番組の中で、『篤姫と勝海舟が愛人関係にあった!?』とありましたが、ホンマかいな?


思い出し泣き

2008年11月11日 | 映画
髪結いの亭主

アミューズ・ビデオ

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会社のパソコンに送られてきたメールを辿り映画に纏わる話というか批評のようなコラムを読んでいて、昔見たその映画を思い出して泣いてしまった。私はとっても涙もろいのだ。ま、会社の机は3方に衝立が立っていてその中で、お菓子を食べていようが、漫画を読んでいようが(読んだことはありませんが)、泣いていようが周りの同僚からは見えないのだけど、やっぱりまずいよね。

「髪結いの亭主」いい映画だったなあ・・。これぞおフランス映画ってな雰囲気の大人のラブストーリなのに、絶対にハッピーエンドには終わらない物悲しさ、せつなさ満載の愛の不条理映画。

それにしても、幸せの頂点で、その幸せと愛がいつか終わることを考えると耐えられないからその前に今この絶頂にいるときに死んでしまうというのは・・。後に残された男がかわいそうで・・泣いた。

こういう映画が大好きで、私もこのコラムニスト同様にヨーロッパ映画が大好きなんだわ。パトリス・ルコントの映画皆好き。

どれも、問題ありの情けない男が出てきたりして女に振り回されて大変な目にあったり、身の破滅まで行ったりするけど、だけど女性なしには生きてられないというかわいい男たちなのだ。とっても官能的だけど、いやらしくなくメルヘンみたいなストーリー。

私もまたこの映画見たくなったあなあ・・。借りて来ようか、それとも買うか・・。


あれから40年経ってしまった。

2008年03月20日 | 映画
2001年宇宙の旅

ワーナー・ホーム・ビデオ

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本日のニュースでArthur Charles Clarkeが亡くなったことを知った。90歳。

彼の名前は映画「2001年宇宙の旅」の原作者として知った。もう40年も昔のことだ。

1968年、私は高校生である時試験が終った午後に、クラスの男子生徒と2人で映画を見に行った。

「2001年宇宙の旅」というタイトルの映画はとっても不可解で不思議で何とも説明のつかないというか理解できない内容で見終わったあと2人で頭を抱えてしまった。で、そのままガランとした映画館に座り続けて再びこの映画を見ることにしたのだった。

2度続けて見ても全く理解できない難解な内容ではあったけど、出だしの猿人が骨を振り上げると、それが近未来の宇宙船に変わるところなどにひどく感動したのだった。リヒャルト・シュトラウスの「ツァラストラはかく語りき」からヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」に音楽が変わったりして音楽も美しかった。

コンピューターのHALが人間に反逆したり、デイジー・・デイジーと歌いながら壊れていくところなど・・いつかそういうことになるのかも・・人工知能というのが開発されるのかも・・と怖くなったり、宇宙空間に漂う黒い羊羹のようなモノリスって一体何?・・・何度見ても考えても理解に苦しむ映画だったけど、深く心に焼き付いて、アーサー・C.クラークの原作小説を買って読んだり、映画の「Making of・・・」というのを買って読んだけど、結局モノリスの正体はわからずじまいだったなあ・・。

68年当時、この映画が初めて公開されたときはあまりに意味不明な内容でたいして話題にならなかったはずだ。で、それから何年か過ぎてこの映画が再び公開された時に初めてメディアで大きく取り上げられたのだったと思う。

でも私はしっかりと初公開当時に見たんだよね、それも2度も立て続けに。

「2001年宇宙の旅」はタルコフスキーの「惑星ソラリス」と共に私の大好きなSFモノの映画なのだ。SFといっても、何か考えさせられる映画。ひとつはコンピューターが意識を持ち始め、他方では惑星そのものが意識を持つという・・空恐ろしいけど、あり得るかもねと思わせるテーマが私の関心を呼んだのだった。

「2001年宇宙の旅」はカセットヴィデオで持っているので明日あたり再び流してみよう。40年経って2001年という年もとっくに過ぎてしまっているけれど。 

映画の最後、人間の死・・モノリス、宇宙・・・もうよくは覚えてなにのだけど、もう一度見ると何が言いたかったのか少しはわかるだろうか?




第58回ベルリン映画祭始まる。

2008年02月08日 | 映画




本日7日のオープニングにはローリング・ストーンズの2006年ニューヨークでのコンサートのドキュメンタリー映画を撮ったマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督とローリング・ストーンズの4人が招待されていた。このドキュメンタリー映画「Shine A Light」はコンテスト映画ではないが映画祭で新作公開されるらしい。





それにしてもローリング・ストーンズの面々、あの年齢であの細い体型を保って激しい舞台演奏を繰り広げているとはちょっと驚異的。やっぱり生き残るのが勝ちだねえ。40年前ビートルズの方が解散して半分が早々に死んでしまうとは思わなかったし、悪ガキ風だったローリング・ストーンズがしぶとく残ってこんな年齢になるまでカッコ良く活躍するなんて考えもしなかった。人生わからないもんだ。

今晩会場の赤い絨毯の上を歩いている彼ら4人には風格と威厳すら感じられて往年の不良っぽさも消えてカッコ良いじいちゃんになってきた感じだわ。

今回の審査委員長はフランスの社会派映画監督のコスタ・ガヴラス(Costa Gavras)。私は彼の作品では「Z」しか見てないけど。

で、今回はスペインの映画監督だったルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)の回顧展もあるそうで、今彼の作品「昼顔」(Bell de jour)をテレビでやっている。
1967年の作品だから今から40年以上も前だ。カトリーヌ・ドヌーヴ、ミシェル・ピコリ皆若かくて痩せていたねえ。



ルイス・ブニュエルと言えばこの剃刀で目玉を切り裂くあのイメージが・・強烈







ヒース・レジャーの早すぎる死

2008年01月25日 | 映画
ブロークバック・マウンテン プレミアム・エディション

ジェネオン エンタテインメント

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世界中の株式相場で株価が暴落した今週の初めにもっとびっくりする悲しいニュースが飛び込んできた。

あの大好きな映画ブロークバックマウンテンのイニス役のヒース・レジャー(Heath Ledger)が睡眠薬の飲みすぎで22日に急死したらしい。まだ28歳という若さで・・

何で睡眠薬なんかに頼らなくては眠れないのか、ベッドに入ったら1分で爆睡することが出来る私には全く理解できないけれど、役者というのはそんなに日々ストレスに曝されているもんなのか?映画の中で妻役だったミシェル・ウィリアムズとも最近別れたそうだし、そういう悩みがあったのかい? う~ん、わからん。ショック!

映画の内容が強烈であれから再度見ることはなかったけど、こうなったらDVD購入して思い出に浸ろうかしらん・・。映画の中ではジャックが死んでイニスが残されたけど、現実では逆になったのね。





合掌