ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

ネット三昧の日曜日

2005年07月12日 | 日記
結局昨日の日曜日は外にゴミ捨てに出ただけで、森の散歩もパスして一日中家の中にいた。ゴミ捨てに出たらモワ~と熱風が顔を撫でたので、これは室内に居たほうが涼しくて正解だ・・ということで窓を開け放しブラインドを下げて、一日中ネットである若い女性の日記を読んでいた。これがかなりの感動物で母1人子1人の母子家庭育ちで、現在母親の病院入院・治療費をかせぐために、毎日睡眠3時間ぐらいで本職・バイト・内職しながらがんばっている話、かせいでもかせいでも暮らしは楽にならない毎日の話など・・しかし、かなりの数のHPを運営しているらしくその時間はどうやって遣り繰りしているのかっていうところもあるのだが、多分におもしろおかしく脚色しているにしても中々よく書けている日記で週刊誌に連載されている有名作家のエッセイなんかよりずっと面白くって、それを過去からずっと読んでいたってわけです。で、この女性は俳人でもあって俳句についてもいろいろ解説してくれて・・そんな日本古来の短詩に疎くなっている私にはこんな今時の若い女性が・・・と驚きだった。

で、そういや去年日本書店のオーナーが変わったときに在庫一掃セールをやっててその時に文庫本を1冊1ユーロでまとめ買いした中に鈴木真砂女の「人悲します恋をして」というのがあったな・・とそれを引っ張りだしてきて塩茹でしたソラマメを肴にビールを飲みながら読み始めた。

最初の結婚は人も羨む恋愛結婚。しかし、夫の突然の失踪、姉の死により已む無く義兄と再婚して実家の旅館を継ぐが、30歳で恋に落ちた7歳年下の男性と40年に渡る不倫愛、50歳にして夫を残して出奔、しかし、その愛人は既婚者だった・・と女の王道を行く恋愛・不倫・裏切りすべてを経験した女性の句集。飽きっぽい私にはとても真似が出来ない・・っていうかそこまで男にのめり込めないっていうか、そこまで自分を曝け出せないなあ・・私にはとても・・。

それにしても俳句っていいもんだね・・と今更ながら思い至った次第。しかし、教養のない私には何の知識もないわけで・・・今度帰国したときに歳時記でも買ってくるか・・今は季語を入れない俳句もありらしいけど・・。