ドイツでは、25日に続き26日もクリスマス2日目として祭日なのだ。そういうわけで今日も静かな休日だ。
今日も午前中は
だったが、午後2時過ぎになって、4日ぶりに太陽が出てきた
のでさっそく着替えてウォーキングに出発。明日は知人とゴルフの予定なのだけど、このまま晴れが続いてくれるといいなあ・・。
週末からずっと、大昔のヴィデオを見つつ古本屋へ売り払うために本の整理をしている。まず一番先に本棚から処分しようと思うのは、栗本慎一郎関連の本。
その昔、1970年代後半から80年代前半にかけて知のニューアカデミズムなんてのが流行り、ミーハーの私も現代思想などという雑誌を講読していたのだった。で、その頃に何冊か買って読んだ彼の本が今でも本棚にあったのだ。彼は経済人類学とかいうのを唱えていたわねえ。「パンツをはいたサル」とかいう本も流行ったし。で、今それらの本をパラパラと読み返してみたら、何のことはない他人の説の受け売りとおちゃらけた内容満載で、ま、当時は読みながら大笑いして楽しませてもらったけれど、今更何なのよっていう内容で、再読に値しないから古本屋行きだ。
経済学も現代思想も流行があるからね、普遍的なものは別格として、栗本なんかのくだらない内容の本はもう何の値打ちもないだろうから、古本屋も買ってくれるのかしらん?
しかし、こんな人が現代思想の先端なんてもてはやされていた時代があったなんて・・、日本は平和だ・・というかアホだ。彼自身が勘違いからマスコミに持ち上げられて政治家にまでなったりして、で話題性が無くなって飽きられたら捨てられたのか・・最近は何してるのか私も関心ないけど。
ついでに、数年前に何を血迷ったのか「‘知’のソフトウエア」(立花隆)という新書も買って本棚に積んであったので、これもザア~と目を通し古本屋行きに。
全く、私は何故こんな役立たずの本を買っていたのか・・我ながら理解できない。
現代思想関連かと思ったら、データの整理についての話だった。考えてみたら立花隆が現代思想や哲学について語るわけがないのに・・。
きっと、「知」と言う言葉に弱いのだ。知が足りないと常々思っているからか・・。
****
でも Doris Dörrie(ドリス・デリエ)の「あたし、きれい?」はおもしろかった。これも数年前に古本屋で購入して放っておいて今回やっと読んだわけで、映画監督としての彼女の作品は大好きだけど、こんなおもしろい短編小説を書く人とは思ってなかった。今度ドイツ語のオリジナル本を買って彼女の作品を読んでみよう。ちょっとした男女の恋愛話やエピソードなんだけど、せつなくてつらいようなおかしいようなユーモアに溢れている。やっぱり、こんな胡椒のピリッと効いた短編にかぎるな。
****
本の整理をしつつ見たヴィデオ
「ディープ・インパクト」1998年
「ピースメイカー」1997年
「フラッド」1998年
「HANA-BI]1997年
しかし、ハリウッドは何でこんなに次から次とワンパターンのパニック映画を作るのかね?巨大彗星が地球に衝突、核爆弾、大洪水とよくもまあ同じような映画を作るもんだ。この中では「ピースメイカー」がまずまずの出来といえるか。
北野武の「HANA-BI」は97年にヴェネチアの映画祭で金獅子賞を取ったんだけど、果たしてそれほどの映画っていえる?脚本が拙いというか、私はあまりイケテル作品とは思わなかった。武扮する元刑事も私は最初、オシでツンボかと思いました。
・・どうでもいいが、最近は「耳が不自由」とでもポリティカリ・コレクトな書き方しないと変換してくれないの?
いくら台詞が少ないミニマリスムの映画といってもあれは無いと思うけど。非常に幼稚な出来栄えの映画だと思いました。最近のヴェネチアやカンヌの審査員っておかしい。