ドイツ日記 Les plaisirs et les jours

ドイツに滞在して26年経過。2年後に日本へ本帰国予定。ゴルフを始めて4年半ですが相変わらず下手な初心者ゴルファーです。

Martin Schlaepfer って人はただものじゃないなあ・・

2010年05月16日 | バレエ・オペラ・演劇
このシーズンから当市のオペラ座バレエの監督が新しくMartin Schlaepferに替わって本当にうれしい。やっとコンテンポラリーダンスがたくさん観られるようになったのだもの。

昨晩はこのシーズン4回目(b.04)の出し物を観に行ったのだけど、その3作目が彼の新作品で「Neither」という作品だった。Morton Feldmanによる1幕ものオペラで、サミュエル・ベケットのテキストによる作品。それをダンスで表現したものだったけど、今まで観た現代舞踊の中では際立って異質でユニークな印象だった。最初から最後までソプラノ歌手(Alexandra Lubchansky)の高音の単調な叫びにも似た発声に合わせて舞台ではまるで狂人か障害者の動き(失礼な書き方でゴメン)のようなダンスとも言えない身体の動きが繰り返されて・・・ウ~ン、あまりにも抽象的で脱構築的で・・・なあんていってもわけがわからないけど、実際わけがわからない身体の動きが繰り返されるんだけど、舞台上のそれぞれの場所で勝手な動きがお紺割れて、でも最後にはそれが一体となって・・・最初は何これ?と思っていたのに終わってみれば、いや~素晴らしい!という感想になっていた。50分近くノンストップで抽象的なダンスを見てグッタリだったけど、最後にはちょっと後ろに座っていたおっさんから「ブラボー!」の賞賛も飛んでいたっけ。

で、1作品目は、Twyla Tharpが1979年に発表した「Baker's Dozen」という作品だった。ポストモダンの一人者 Twyla Tharp の作品はあらゆるダンスのコラージュといった感じで、何だかポップスターの後ろで踊るバックダンサーの踊りのようにも見えてとっつきやすい。

2作品目はKurt Jooss(1901-1979)が1929年に発表した「Pavane auf den Tod einer Inantin」という作品。Pavaneというのは16,7世紀の荘厳な舞踊の一種ということだけど、わずか10分くらいの長さのスペイン・バロック的コステュ-ムを着た男女の宮廷ダンスのような作品。これは一体何が言いたいのか・・・解説本を後でよく読まないとわかりませんわ・・。

それにしても!いつもバレエの公演を観に行っての感想だけど、こちらの観客は多分日本とは際立って異なるんじゃなかろうか。日本でこの手の抽象的は現代舞踊の公演といえば観客は多分若い連中で、それも大半は女性ではないだろうか・・?よくわかんないけど。
でもこちらでは違うのだ。観客はいつも平均年齢60代くらいの男女。そう、男性と女性の数はほぼ半分ずつ。年齢層がぐっと高くてオペラ鑑賞時と同じ。そういうやや高年齢の人たちがとっても抽象的な舞踊を観るのだから・・・なんと言うか文化の奥行きを感じるのだわ・・。こういう現代舞踊も日本に帰国すると手軽に観れなくなるもののひとつだわね・・。悲しいかな・・。

頭が疲れて帰宅してTVをつけると映画をやっていて、何と私の好きなハーヴェイ・カイテルがエマニュエル・ベアールに殺されてしまって何これ?とネットで検索すると「Crime」というタイトルの映画だった。ゴルフ練習して現代舞踊を観て、映画観てかなり疲れたのか今朝は8時まで起きれなかった。


バレエの夕べ

2010年04月05日 | バレエ・オペラ・演劇
今シーズン3度目のバレエ。

今シーズンからここのオペラ座バレエ団の総監督が新しく替わって前シーズンよりず~っと
私好みになったのでバレエがあるたびにとっても楽しみ。

本日の演目は

1.Serenade Gerorge Balanchineによる振付
2.Signing Off Paul Lightfoot & Sol Leonによる振付
3.Mendelssohn-BartholdyのReformationssymphonie Martin Schlaepferによる振付

本日一番気に入ったのは、2番目のダンス。コレオグラファーのPaul Lightfoot(英)とSol Leon(スペイン)の二人はオランダのNDT(Netherland Dance Theatre)にいたダンサー兼振付家で、どうりでダンスが何となくNDTの作品に似てると思ったわ。

この作品に使われた音楽は Philip Glassという人のヴァイオリンとオーケストラのためのコンサートからの1と2楽章で、ヴァイオリンのソリストはNatasha orsakovaというロシア人女性でした。この音楽初めて聴いたけど、なかなかよかった。

3番目の作品はバレエというより音楽のほうが中心っぽくってイマイチでした。この作品はここの新しいバレエ監督のMartin Schlaepferのなのに・・。なんでだろ・・いろんな要素を詰め込みすぎというか・・振付がごちゃごちゃしていてキレが悪いというか・・。2番目のSigning Offがミニマリスム的ダンスだったので余計な比較をされてしまったというか・・。ま、それでも前シーズンまでのバレエより遥かに私好みですわ。

生オーケストラ演奏付きでバレエが観れるって幸せです。それもトラムに乗ってるのは20分、家からオペラ座までdoor-to-doorで30分という便利さ。日本に帰ったらこういうわけにいかないんだよね・・。しかも、こちらのオペラ座にチケットにはトラム代金も含まれているので、当日は車を家においてトラムで出かけて運賃もタダってわけで・・。日本じゃこんなこと考えられないですわね。う~~ん、こんなことひとつ取ってもこちらのシステムのほうがいいなあ・・。


明日はゴルフ。晴れますように!



バレエを観る

2009年11月30日 | バレエ・オペラ・演劇
ラインオペラ座バレエの総監督がこのシーズンから替わった。やっと替わった~!

新しいバレエ監督は、Martin Schlaepferという人。

ということで、彼の当地での初めての出し物を土曜日に観にいきました。作品の一部は下記のサイトで見れるかも。

(http://www.youtube.com/user/DeutscheOperamRhein#p/a/u/2/t-Qx1YV-dhA)

初めて観た感想は、この人の作品は私の好みに合っているかも・・・というものでした。モダンバレエとしては、前の監督より断然才能ありそう。ユーモアもあって面白い。え~?この人バレエダンサー?というようなオッサンダンサーがいたりして、(ラデッキーマーチを踊っているブリーフとランニング姿の男)意外性あり。

前の監督がモダンもクラシックも何だか中途半端でベタベタした振り付けが多かったので今度の監督に大いに期待したいところ。

今回の出し物は、

彼の作品から、「マーチ、ワルツ、ポルカ」と「第三シンフォニー」

Hans van Manenの作品 「Frank Bridge Variations」彼はNDTからオランダの国立バレエのほうに移ったんですね。知らんかった。

観客に受けていたのは、最初の「マーチ、ワルツ、ポルカ」でした。音楽も馴染みのあるヨハン・シュトラウスの作品ですし。

それにしても、監督が替わるとそれといっしょに、ダンサーもごっそりと替わってしまいました。新しい監督が自分がそれまでいた ballettmainz からかなり連れてきていて、これまでのダンサーはまた監督についてどこかへ行ってしまったみたい。ダンサーの世界も大変ですわねえ・・。

豚インフルが接近中!

2009年07月29日 | バレエ・オペラ・演劇
2ヶ月前に当市の日本人学校でアウトブレイクした豚インフルが下火になったかと思う間もなく、学校が夏季休暇に入り、ドイツ人が大挙してスペイン方面へ休暇に行き豚インフルを持って帰ってきているらしく、現在ドイツではかなりの勢いで豚インフルが蔓延しているようです。

テレビのニュースでは、豚インフルの予防注射費用は国の保険が負担するべきか否かということが議論されています。

で、とうとう我がゴルフクラブのメンバーも豚インフルに罹ってしまいました。

女子ゴルフ部隊長イリスの、高校を卒業したばかりの息子のヤンがスペインのマヨルカ島に遊びに行って豚インフルをもらって帰って来たようです。ヤンは今当市の大学病院に入院隔離されていて他の家族は家からの外出禁止命令が下っていて家に篭っているようです。因みにヤンは父親・母親を差し置いて確かシングルハンディじゃなかったかな・・。子供はすぐに上手になります。

イリスは来週の火曜日からアメリカに遊びに行く予定だったのに多分キャンセルをせざるを得ないでしょう。かわいそうに・・。

・・・というニュースは本日のグループレッスンに来た婆ちゃんたちのおしゃべりで知ったわけですが。

さて、本日のレッスンでは、いつものようにスウィングを矯正されました。

オーバースウィングと腰のスウェイを直されて、ダウンするときに腰から回せと何度も練習させられました。あ、それからインパクトの後、クラブをインサイドに引かないで、真っ直ぐ飛球線方向に出すこと。それから、せわしなく振らないでゆっくりとスウィングしろ・・・などなど。せっかちな私は、ついついアドレスも何もあったものではなくクラブを振り回してしまうのです。

ダウンに入ったときの腰の切り返し・・右ひざを左のひざの後ろにくっ付けること。フォロー、フィニッシュの形などなど・・・。やる事多すぎ。

金曜日には、ドライバーだけの個人レッスンを受ける予定です。ドライバーに自信が持てなくて・・・石川遼のようにドライバーは任せて!ってなふうになってみたいもんです。

そういえば、今日のレッスンに来た婆ちゃんたちは皆日本に行ったことがあって、フジヤマ、箱根はすばらしいと話に花が咲きました。おしゃべりばかりして、ちっとも練習しようとしないんですよ、彼女たちは。




覚書 ~ N.Y.やロンドンで観たミュージカルなど

2009年06月26日 | バレエ・オペラ・演劇
放っておいたらどんどん溜まっていたミュージカルなどのパンフ類もこの度捨ててしまうことにしたので、観たものをここに記録。

1988年ロンドン

ミュージカル 「Me and My Girl」 Adelph Theatre


1992年アテネ

舞踏 山海塾 



1993年10月ニューヨーク

ミュージカル 「オペラ座の怪人」 Majestic Theatre
ミュージカル 「Guys and Dolls」Martin Beck Theatre
ミュージカル 「蜘蛛女のキス」Broadhurst Theatre
ミュージカル 「Crazy for You」Shubert Theatre
オペラ 「カルメン」New York City Opera
オペラ 「魔笛」 Metopolitan Opera


1995年6月ニューヨーク

演劇 「ハムレット」 Belasco Theatre
    Ralph Fiennes がハムレット役
ミュージカル 「サンセット大通り」Minskoff Theatre
    Glenn Close が主役


2005年12月ニューヨーク

ミュージカル 「hairspray」 Neil Simon Theatre
バレエ 「くるみ割り人形」 New York City Ballett

その他ロンドンでは「キャッツ」だとか「オペラ座の怪人」とかバレエいくつか見たけど、いつのことだったか・・記憶の彼方。

昔はミュージカル大好きだったけど、今ではすっかり関心が薄れたというか・・それよりゴルフの方が楽しかったりするのだわ。





ピナ・バウシュを観る

2008年11月16日 | バレエ・オペラ・演劇
バレエの現代
三浦 雅士
文藝春秋

このアイテムの詳細を見る


ゴルフに嵌る前、私はバレエ・ダンス・舞踊という言葉で表現されるパフォーミング・アートに嵌っていた。前世紀の90年代半ばからおよそ10年間くらいかな、自分でもクラシック・バレエを習っていたのだ。でもいかんせん、大人のおばさんになって始めたバレエだ。気分は「白鳥の湖」のオデットでも、傍から見るとせいぜい「あひるの水浴び」程度の踊りにしかなってないわけで・・自分で踊れないならばせめていい物を観ようとバレエや舞踊などの公演にはよく出向いていた。いろいろ観たっけ。懐かしいなあ・・。

その頃現代の舞踊の世界がどうなっているのかを知るのに、読んだのが三浦雅士の「バレエの現代」とか、桜井圭介・いとうせいこう・押切伸一共著の「西麻布ダンス教室」という本だった。
どちらの本も舞踊の歴史・現代の優れた振付家やダンサーなどを紹介してあり、入門書として適していると思う。

で、すっかり内容を忘れていた三浦雅士の本をさっき開いて、文芸評論家の彼を舞踊の世界に引きずり込んだのが、Pina・Bauschだということを知った。それも、昨日私が見た出し物2作と全く同じものが彼を変えてしまったのだった。その2作とは「カフェ・ミュラー」と「春の祭典(あるいは春の生け贄)」。

ついでに、ちょうど私が舞踊全般に興味を持っていた90年代の半ば頃は、日本でもダンスが注目されていた時期だったんですね。あの「ユリイカ」や「現代思想」の編集長だった三浦雅士が「ダンスマガジン」の編集長になったりしたんですから。ところで、最近はどうなんでしょ?日本ではまだダンスは注目されてるんでしょうか?

11月3日から30日まで「国際ダンスフェスティヴァル NRW 2008」というのが開催されていてデュッセルドルフ・エッセン・ヴッパータールの3市を中心に様々なダンス公演が行なわれています(NRWというのは北ライン・ウェストファリア州の略)。今年の中心はピナ・バウシュの多くの作品が3週間に渡って上演されること。

ピナ・バウシュと言えば日本でも有名なドイツが誇る現代舞踊のダンサー兼振付家で、日本にも度々遠征して公演してますね。だからなのか今回の出し物のひとつに「KAMIHIKOUKI」(高崎の女学生)ってのがあるんだけど、これは何だろう?

ピナ・バウシュの率いるヴッパータール舞踊団はここから国電で15分くらいのヴッパータールに本拠地があって簡単に行けるにもかかわらず、今まで見たことがなかったのです。何しろ、海外公演が多くって留守のことも多いし、本拠地で公演するときはチケットを取るのが大変だし。

今回もこのフェスティヴァルに気づいて、シルヴィー・ギエムの出演する出し物を見たいと思ったときにはチケットは完売してました。前回のフェスティヴァルのときもシルヴィー・ギエムが来てたのに観れませんでしたわ。ガックリ。

でも運良く昨日のピナ・バウシュの公演が見れました。私にとっては遅まきながら、初めて体験するピナ・バウシュの世界。

最初の「カフェ・ミュラー」にはピナ自身も出演。1978年初演の作品で、彼女の作品がダンス演劇と言われるようになった最初の作品かな。

それから1975年初演の「春の祭典」。これはモーリス・ベジャールの作品がとっても有名で、ついでに当市のバレエ監督も作品のひとつにしているもの。

言葉を使わず、内面の怒り・狂気・歓喜・暴力・絶望・孤独などを身体で表現する世界。彼女の世界は、いわゆるクラッシック・バレエの世界とは異なり、狂気と紙一重の人間の執着・絶望などを露わにするから、観客もいたたまれなくなったりする。

30年の時を経て上演されたこの2作品に観客は最後には皆立ち上がり喝采しておりました。私の隣にフランス語をしゃべる若いお兄さんが2人いたのだけど、彼らがまず立ち上がって「ブラボー」を連発し始めるとそれにつられてひとり2人と立ち上がり、最後には満員のオペラ座の上から下までスタンディング・オぺーションでした。

だけど、昨日の観客も大半は60代前後からそれ以上という人が多くしかも半分は男性です。つまりおじいさん、おじさんたち。オペラの観客と同じですわ。

日本だとこういうのを観に行くのは多分女性がほとんどなんじゃないだろうか。男性がいるとしても、「俺はパフォーミング・アートがわかるのさ。」的なすかした奴だったりして・・・というのは私の偏見か?

ダンスを見ていて思ったんだけど、ダンスの場合身体を使って自らの内面を表現したりするわけですけど、ゴルフだって充分内面を表現しているよなあ・・ということです。

アドレスに立ってショットする一連の動作の中や18ホールラウンドする中にその人の性格や人生が現れたりするな・・ということです。特に性格がかなり正確に表現されるんじゃないだろうか・・。

「人の振り見て我が振り直せ」ですわ。





ディジョン(Dijon)にて その3

2008年07月30日 | バレエ・オペラ・演劇
もう何度ディジョンに来たかしれないくらいよく来ているけれど、まともに観光というものをしたことがない。いつも大公宮殿付近をブラブラするだけだ。一度だけ宮殿内の美術館に入ったことがあるだけ。そのほか修道院とか博物館とか大聖堂とかあるみたいだけどね・・。ディジョンの街より、そこから先にあるワインの特級(グラン・クリュ)街道をドライブする方が楽しみだったりして・・。


これはノートルダム教会の横手にある梟の像・・なのだが、皆が撫でるので磨り減ってしまい一体何の像だか全くわかりません。


昔はこんなにかわいい梟の像だったのかも・・


この梟の像を左手で撫でると幸福になるという言い伝えがあるらしく、観光客が皆して撫でていくものだからすっかり磨り減ってしまったらしい。
ま、そういう私もしっかり撫でたのだが、左手だったかな?右手だったかな? 左利きだから多分左手で撫でたと思うんだけど。



屋根の上に猫がいるように見えません? でもこれは本物じゃないのよね。それにしても青空だ。

白鳥の湖のつもりだったのに・・・

2008年06月04日 | バレエ・オペラ・演劇


オペラ座の中


毎年当地のオペラ座のバレエ公演だけのシーズンチケットを購入してシーズン中に4度バレエを観に行ってるので、今晩は今シーズン最後の回で久しぶりに「白鳥の湖」を観るつもりだった。

あ~あ、それなのにオペラ座の入り口で、「昨日のリハーサル中に怪我人が出て急遽出し物が変更になりました。」と告げられた。

で、本日の出し物は「ロミオとジュリエット」でした。

いきなり、チャイコフスキーからプロコフィエフに変わりました。

ジークフリートとオデットの話がモンタギュー家とキャピュレット家の闘争に変わりました。

中に入るとオケも変更になった曲目を間際まで練習してました。
両家の争いの場面に流れる音楽ってよく耳にするのよね。CMとかで聞いたことがあるような・・。

ロミオとジュリエットも何度も観ているし筋もよくわかっているので、ま、いいけどね。せっかくちょっと古典的な「白鳥の湖」を見ようと思っていたのに、今風の「ロミオとジュリエット」か・・。

ここのバレエ監督の振り付けの「ロミオとジュリエット」では大胆にもベッドでのいちゃつきシーンまで出てきたりしてちょっとお品がないのよねえ・・。

バレエを習っていた頃は、今度生まれ変わったら手足が長くて細くてバレエの上手な人になりたいもんだ・・と思っていたけど、今は、ゴルフの才能に恵まれた人になりたい・・なんちゃって。


本当はこれを観る予定だったのに・・。





日本のトホホ ~ 接待ゴルフ

2007年11月29日 | バレエ・オペラ・演劇


本日逮捕された守屋武昌前防衛次官と防衛省では『女帝』と呼ばれていたらしいそのおねだり妻、幸子容疑者の収賄事件でゴルフのイメージがまたまた悪くなってしまった。

何で他人たかってまでゴルフをするのだよ、全く
ゴルフがこんなにも高級レストランやクラブでの飲み食いや女の提供と同じくらいに接待として使われるのも日本くらいじゃないだろうか。

それもこれも日本のゴルフが自分のお金では頻繁にプレーできないくらい異常に高いのが原因じゃないだろうか。

私は日本でゴルフをしたことがないのでよくはわからないが、噂に聞いたり日本のゴルフ雑誌を見た限りでは日本のゴルフがヨーロッパのゴルフとかけ離れているのに驚いてしまう。

まずプレー料金が異常に高い。だから自分のお金では出来ないけれど接待されると喜んでそれを受ける輩が多いのだね、きっと。全くさもしいったりゃありゃあしない、チッ ゴルフしたいなら自分の金でしろっての!

でもって、日本のゴルフは変なシステムのようだ。ハーフが終ったら食事してそれから残りのハーフを回るみたい。何で18ホールスルーでラウンドしないの?

さらに! 変なキャディがついていたり、歩きのラウンドじゃなくってキャディが運転するバギー(カート)を必ずつけなくちゃいけなかったり・・。う~~ん、よくわからない日本のゴルフ。

こちらではバギーには普通は乗らないのだ。ゴルフ場によっては老人や病人以外はバギーは禁止だったりするところもあるみたい。それにへんな被り物したキャディの女性なんかいない!ぜ~~んぶ自分でバッグも運び、距離も測り、ボールも捜し・・・とすべてセルフなのだよ。

よけいなものをいっぱいくっつけて値段を釣上げないで、純粋にゴルフをスポーツとして楽しめる低価格のゴルフ場って日本にはないわけ?

私は一介のOLであるけれど、そんな私でもこちらのゴルフ場の会員権は買えないことはない。もちろん決して安くはないけれど。それに年間の会員費を払えばプレーはしたい放題だ。年会費を払ってさらにグリーンフィーまで取るような日本のゴルフ場とは違うのだ。

日本のキャリア官僚って自分でゴルフのプレー代も出せないような低収入なの?そんなはずないでしょう。自分で払いなさい!

・・というか、日本のゴルフプレー代や会員権が異常に高すぎるからゴルフが接待なんかに使われてしまうのだ。何でもっと安くして広く庶民が簡単に出来るようなシステムに出来ないのかねえ?




モーリス・ベジャール死す

2007年11月23日 | バレエ・オペラ・演劇




ベジャール・バレエ・ローザンヌのMaurice Béjartが80歳で亡くなったらしい。かなり前から心臓が悪かったらしい。

またひとりバレエ界の偉人がいなくなってしまった。合掌


若い頃の彼のバレエは実際のところ見たことがなく、彼の振り付けによる「春の祭典」とか「ボレロ」など有名な作品もヴィデオで見ただけ。もっと早くからバレエに関心があればたくさん見ただろうに・・。

彼の作品で実際に見たのは1999年のクリスマスに行ったパリのシャトレ劇場での「くるみ割り人形」だけ。小林十市が猫の役で出て、アコーデオン弾きのYvette Hornerが出てきたりして正統派のくるみ割り人形とはかなり違った内容のバレエだった。

思い出しているうちにジョルジュ・ドンのバレエが見たくなった。アマゾンか何かでヴィデオが手に入らないかしらん。

2週続けてバレエ観劇

2007年11月16日 | バレエ・オペラ・演劇
秋も深まった今日この頃、そろそろゴルフシーズンも終わり芸術の季節到来ってんで行ってきました、10月のパリオペラ座でのバレエ観劇に続いて再び当地でバレエ観劇。

ここ数年当市のオペラ座のバレエのシーズンチケットを購入しているのだが、それで年に4回のバレエ公演を観ることができる。

で、その第1回目のバレエが先週の8日の公演で、これはスタニスラフスキー&ネミロヴィチ-ダンチェンコ記念国立モスクワ音楽劇場バレエのゲスト公演で、この日の出し物は「ドン・キホーテ」だった。

久しぶりに正統派のクラシックバレエだわん。
Marius Petipa(マリウス・プティパ)の作品をさらにAlexej Chichinatzeが手を入れたもので、音楽もLudwig Minkus。

Kitriの役を踊ったのはNatalia Ledowskajaという人。紹介によると1986年からソリストだという。決してもう若くはないよねえバレエダンサーとしては。

ドン・キホーテを見るときはKitriが何回ピルエットできるかというのが楽しみなんですが、ちゃんと回転しておりました。たいしたものでした。

パリのオペラ座もそうだけど、このモスクワ音楽劇場バレエ団も団員の背格好に統一性がある。男性たちのお尻の小さいのにも驚きだったけど、皆細い。男性も女性も。当市のバレエ団はもうチビから大きいのまでいて凸凹で統一性に欠けるけどね。

ところで、このバレエ団は12月に日本に行くようだ。で、東京公演のチケットの値段をネットで見てびっくり魂消た。S席が1万5千円ですと。ゲ~ 高すぎる。私は当市のオペラ座で前から7列目のど真ん中の席で27ユーロくらいしか払ってない。日本に行くと何でなんでもかんでも高くなるのだ? 信じられん、つーか腹立つなあ。日本に帰るのが怖いよ。

さて、今晩は再びバレエ観劇。
本日の出し物のテーマは「モーツァルト」。

まずは「レクイエム」これはプラハの国立劇場が2006年3月に初演したPetr Zuska振り付けによるモダン・バレエ。

2番目は「Petite Mort」そして「Sechs Tänze」というイリ・キリアンの作品で1986年にNDT1によって初演。イリ・キリアンも元々はチェコの人で、ロンドン、シュトゥットゥガルトのジョン・クランコのところを経てオランダのNDTで世界的に有名な振り付け家となった人。

Petite Mort(小さな死)というのは確かあのことを指すわけで、(どのことだよ!)それっぽい振り付けもあったりするのだけど、全体の構成がどことなくコミカルで笑いを誘ってもいた。イリ・キリアンの作品はどれも大好きだわ。踊りのキレがいいというか、きびきびしていて観ていて気持ちがいい。彼の作品に使われたモーツァルトの音楽はKV488(Adagio) KV467(Andante) KV571でした。

いつものことながら家から15分でオペラ座のいい席でバレエを格安の値段で見れる幸せに感謝








朗読劇 春琴抄を観る

2007年10月24日 | バレエ・オペラ・演劇
この度パリのユシェット座で観た朗読劇の「春琴」についてはこちらの春琴のサイトでどうぞ。

・・というわけですでに3週間近く前の話になるけれど、昼間はオルセー美術館で絵画を堪能して夜は芝居観劇と、日頃地球を叩いて・・というか傷つけながらゴルフ場をのし歩いている私とは正反対のとってもカルチャーな10月5日なのだった。

オルセー美術館を出て近くのカフェでランチの後ホテルで休憩。夕方バスに乗って14区の区役所まで行く。

「春琴」の公演に合わせて谷崎潤一郎を偲ぶ会というものが企画されていて幼馴染のCちゃんのお姉さんが司会進行を務めたのでそれを見学に行ったのだった。


谷崎を偲ぶ会が催された14区の区役所の部屋。りっぱな部屋でした。


フランスでは谷崎潤一郎は有名な作家なのだねえ。日本ではもう過去の人って感じですが。会では谷崎の生い立ちから亡くなるまでの紹介などがあったけど、あれだけの写真などをコピーライトをクリアしながら集めるのは大変だったらしい。その後彼の作品の一部の日本語とフランス語による朗読や谷崎研究家らによる発表が続き後はQ and Aとなったけど、如何せんすべてフランス語。私のつたないフランス語力ではどうにもならないくらいに小難しい話が続き退屈であったけど、どうにか最後の軽食まで持ちこたえ会場の外に用意してあった巻物やカナペ類をパクついて早々に退散。バスで再び芝居小屋のあるサン・ミシェルまで戻る。


Theatre de la Huchette


芝居小屋のユシェット座はサン・ミシェルの観光客で賑わう小さな通りにあって、イヨネスコの「授業」と「禿げの女歌手」という芝居を1957年以来50年間毎日やっているという由緒ある劇場なのだった。昔渋谷にあったジャンジャンみたい。

渋谷ジャンジャンでは1972年から11年間中村伸郎による芝居「授業」がかかっていたのだった。いつもパルコに買い物に行く途中にジャンジャンの前を通り過ぎては中村伸郎の芝居「授業」をそのうち観に行きたいな・・と思いつつ果たせないままだった。残念!彼も亡くなったし、ジャンジャン自体が無くなってしまった。やっぱり、「そのうち」なんて思っているようじゃだめなんだよね。したい、見たい、行きたいと思った時に行動しなくてはいけないのだ。

さて、パリのユシェット座での「春琴」公演。脚本を担当した竹田真砂子さんも、これをフランス語に訳したCちゃんのお姉さんの松本美栄子さんも公演に間に合うように区役所から戻ってきで、夜の9時から劇が始まった。

あんなに小さな芝居小屋でどんな劇になるのやら・・と思っているとナレーター役と春琴、佐助の3人によるアクションなしの朗読劇であった。それに日本からわざわざ呼んだ琴と三味線の演奏家2人。

ナレーター役は日本でも結構有名な役者で演出家の二コラ・バタイユ。春琴と佐助役の2人はこの劇場付きの役者らしい。

「春琴抄」といえば百恵と友和の映画しか知らない私とCちゃんだったけど、大体の筋を知っているのでフランス語による朗読劇も充分楽しめた。

それにしても佐助のマゾヒスティックな愛と献身はう~んやっぱりたいしたもんだ。谷崎の追求する究極の愛?

私も佐助どんのような人が欲しいよ~~。

でも考えて見たら友人のRちゃんは結構佐助どんに近いかも・・と思った一夜であった。チャンチャン。






Luciao Pavarotti 逝く

2007年09月07日 | バレエ・オペラ・演劇




ドイツのメディアは朝からずっとパヴァロッティの死去のニュースをやっている。
今晩は、ニュースの後に急遽特別番組を組み、彼の生い立ちからこれまでの業績の数々を流し続けている。

もう彼の声はライブでは聴けないんだと思うと、そんなにファンではなかったけれども、何となく寂しいもんだ。

71歳というのは、ちょっと若すぎたけど、プラシド・ドミンゴやホセ・カレラスに比べるとテノール3人組の中では、一番快楽的且つ俗物的で金儲けの術にも長けていたようだし、あそこまで太ってしまうくらいおいしい物を飲み食いし、糟糠の妻を捨てて若い秘書と再婚して子供まで作るくらいに女好きでもあったようだし、ま、この時代で最高の声を持ち、楽しいこともいっぱい経験し、地位も名声も金もすべて自分のものにして人生最大に楽しんで逝っちゃったように見えるから、いうことないんじゃないの・・。

あんなに太るまで飲み食いしたツケがすい臓がんという形になって表れたんだろうか? 快楽もほどほどにってことかな。

去年のトリノオリンピックで歌っている彼をテレビで見たのが最後だったか・・。
「誰も眠ってはならぬ」なんて歌っていて、自分が最初に永久の眠りについてしまった。

パヴァロッティ様、安らかに






バレエ 「カルミナ・ブラーナ」

2007年04月13日 | バレエ・オペラ・演劇
昼間は23度くらい。

窓際に座っていると頭がボーっとしてやたら疲れる。会社から帰宅すると何かぐったり。まだ4月なのに・・・。これから夏がくると一体どんなことになるんだろうか・・。明日からの週末は27度くらいの真夏日になるらしい。

アパートに着くと廊下の隅にでかい箱が置いてあった。私への配達品。でかいけど私が注文した品はもっとでかいはず。開けてみると案の定また違う物だった。これで2度目ですよ。どうして注文した物が一度でちゃんと届かないのか・・・理解できないよ、全く。

暑さに疲れ、誤送品に疲れ、ぐったりではあるが、今晩はカルチャーの夕べなのだ。久しぶりにバレエを見るのだ。

去年から改築に入ったオペラ座は予定ではすでに完成していて今月は改築なったオペラ座でバレエを見るはずだった。ところが! これもまた案の定工事が予定通りに終らずに9月の新シーズンが始まるまで特設のテント会場での公演となってしまった。

日本みたいに、週末もなく深夜も徹しての突貫工事な~んてのはドイツでは有り得ないのだ。週末は当然工事もストップ。休暇も取るし、午後5時くらいになったら仕事もさっさと終って作業はストップだもんね。

「華麗なる一族」の高炉突貫工事みたいなのはドイツではありえないけど、そのかわり爆発事故もはいわけで、工期がどんどん後ろに延びるだけなのだ。

テント会場といってもオペラ座風に3階建てのちゃんとしたもので、舞台やオケがとても近くから見えるのでこれはこれでいいのだが・・・オペラ座より南にあるので行くのが面倒。オペラ・バレエのチケットは市内のバスやトラムの交通費込みなので、今晩はトラムで行ったけど。

Carl Orff の作品 Carmina Burana のバレエを見るのはこれで2度目。・・といっても一度目のことはすっかり記憶の彼方。オケはピアノ2台以外は打楽器のみ。これにコーラス隊がついてのモダンバレエ。

ドイツ人はこの世俗カンタータカルミナ・ブラーナが大好きと見た。CDもたくさん出ているし、コンサートでも人気が高い。かく言う私もCDを持っているのだが。

ま、モダンバレエってやつでしたが、ここのダンサーはレベルがあまり高くないんだよね。下手とは言わないが決して目が覚めるようにすんばらしくはないんだね。

カンタータの内容に合わせてか、男も女も裸を想像させるような色の薄物しかつけてませんでしたが、男性ダンサーの身体は本当に美しい。胸板が厚くダンス用の細くてしなやかな筋肉がついていて・・。あ、日本人ダンサーじゃないですよ。

日本人男性ダンサーは胸板の薄さと足の短さと頭のでかいのがちょっとね、気になりますね。日本人女性ダンサーはガ-リガリのガーリガリでぺーラペラの薄っぺら!こっちのダンサーは細いとはいえ胸も腰もそれなりに張っていてメリハリのある体をしているけど、日本人はね・・やっぱり着物着て日本舞踊を踊るのが一番という体型ですな、悲しいかな。






DORALION を 観る。

2006年12月31日 | バレエ・オペラ・演劇
ゴルフに行った27日はこの冬一番の寒い日だったようで、あの後再び気温が上がり、昼間は8度くらい。大晦日の本日も正月の明日も10度を越えるらしい。全くちっとも冬らしくない。29日など朝から青空でサングラスしないと車の運転もできないほどだった。この日にゴルフすればよかったなあ・・。

サダム・フセインがあっけなく絞首刑となった昨日30日、私はCirque du soleil の公演 DRALION(ドラリオン)を観に行った。去年のクリスマスにラス・ベガスで Cirque du soleil の Mystère を観て大ファンになってしまったのだ。こんなことなら、以前にこの市で公演されたSaltinbanko や Alegriaも観ておくのだった。また来ないかしらん。

DRAILONというのは Dragon と Lionを組み合わせて作った造語。中国の龍に西洋のライオンというわけで、今回の公園は中国の曲芸のような出し物が多く出演者もアジア人(多分中国人か?)が大半だった。昨年観た Mystère の方がよりファンタジーっぽくて私は好きだった。ま、それでもこのドラリオンもそれなりに楽しめました。 ヨーロッパ公演の後は日本に行くようなので、Cirque du soleil ファンの方にはぜひお勧めです。

ドラリオンの日本公演サイトはこれです。

さて、2006年もいよいよ大詰め、本日は大晦日。昼間は知人宅にで、衛星放送の「紅白歌合戦」を見る予定。別にこんなもの見なくてもいいのだが、一応年の終わりの行事ということで。今日はその後昼寝して、深夜に備えないといけない。今晩はホテルニッコーの知人の知人が滞在している部屋で飲みつつライン河畔のアルトシュタット(旧市街)での花火を楽しむ予定。