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ドリル優子ふたたび → 自民党の人材払底ぶり露わ

2021-03-05 09:07:11 | 安倍、菅、岸田の関連記事
© 文春オンライン 小渕優子 ©文藝春秋



もう、「終わった人物」のはずの小渕優子が選挙対策委員長代行に。




 2月26日、地味ながら永田町で話題になった人事があった。小渕優子元経済産業相(47)の自民党選挙対策委員長代行への起用だ。早くから「女性初の首相候補」と呼ばれたが、「政治とカネ」の問題で2014年に経産相を辞任。会計帳簿が入ったハードディスクが電動ドリルで破壊された衝撃とあいまって、表舞台から姿を消した。

安倍晋三前首相と石破茂元幹事長が争った18年総裁選で、小渕氏は父・恵三氏の内閣で官房長官だった元「参院のドン」青木幹雄氏の意向を受けて石破氏を支持。以後、安倍氏は小渕氏を許さなかったが、安倍氏の退陣によって、小渕氏の周辺では復権を探る動きが出てきていた。

 中でも今回、小渕氏を猛プッシュしたのは野田聖子党幹事長代行。菅義偉首相の了解も取り付けたという。野田氏はCS番組で「小渕氏は女性議員、またこれから候補者になりたい女性の窓口。余人をもって代えがたい」と強調した。小渕氏は事件後の14、17年の衆院選で大勝し、「禊(みそぎ)」は済んだとの声も一部にはあるが、元秘書の有罪確定(15年)後、記者会見を一切しないままで、今も本当の禊は済んでいないとの見方が大勢だ。

「野田氏は『選対委員長代行なら国会で野党から追及されることもなく、記者会見もない』と考えたのでしょう。でも選対委員長代行の前任は、鶏卵業者からの収賄罪で起訴された吉川貴盛元農水相ですから、同じ穴のムジナ」(政治部記者)

野田氏は「私が総理になったら彼女は……」

 小渕氏は父が1998年に首相に就くと、TBSを退職して秘書に。一方の野田氏は、当時史上最年少の37歳で郵政相に抜擢された。「この頃から2人は急接近」(ベテラン記者)。近年も酒席で野田氏が「私が総理になったら彼女は大臣。それで『禊』をさせる」と語り、傍らの小渕氏は「また、いつもの話ね」とばかりに微笑んでいるという。

 経産相辞任以降、身を潜めて目立たぬ姿勢と血筋の良さは霞が関では好評だ。特にかつて副大臣を務めた財務省を中心に「小渕さんは他人の話を聞く力がある。彼女を総理にしたい」という隠れファンが多い。竹下派を率いる竹下亘元総務会長の意中の後継者も小渕氏だという。

 久々の要職となった小渕氏は、早速その実力が試される。来る衆院選では、二階俊博幹事長による二階派拡大の余波を受けて、自民系候補同士が競合する選挙区が多数ある。各派閥との血みどろの調整が必至だ。事件から6年余。蓄えた力を発揮し、派閥間の壁をドリルで突き崩せるか。表立った禊にはならずとも、永田町と霞が関は固唾を飲んで彼女の采配を注視する。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年3月11日号)
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