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水原一平:量刑は2024年10月25日に言い渡し

2024-06-05 07:01:04 | スポーツ
水原一平元通訳 起訴内容認める 量刑は10月25日に言い渡しへ 2024年6月5日 3時49分

大リーグ、ドジャースの元通訳の水原一平被告は4日、アメリカ・ロサンゼルス近郊の裁判所で大谷翔平選手の口座から不正に送金を行ったとする銀行詐欺などの罪について起訴内容を認めました。量刑はことし10月25日に言い渡されることになりました。

大谷翔平選手の専属通訳だった水原一平被告は大谷選手の口座から1700万ドル近く=日本円でおよそ26億円を不正に送金したなどとして、銀行詐欺の罪とうその納税の申告をした罪でアメリカの検察から起訴されています。

現地時間の4日、日本時間5日未明、ロサンゼルス近郊の裁判所で行われた罪状認否で水原元通訳は裁判官から2つの罪について問われ、いずれについても「有罪です」と答えて起訴内容を認めました。

水原元通訳は、検察との間で司法取引で合意していることから今後の裁判所での審理は大幅に省略され、量刑はことし10月25日に言い渡されることになりました。

検察によりますと銀行詐欺など2つの罪に対する量刑は最も重くて33年の拘禁刑になりますが、司法取引が成立しているため、軽くなる見込みです。

裁判所で水原元通訳は、この日も報道陣からの問いかけには応じませんでした。

大谷選手が声明“事件に終止符を打ち 前に進む時期”
大谷選手は水原元通訳が起訴内容を認めたことをうけて、代理人を通じて日本語と英語で声明を出しました。

大谷選手は「捜査が完了し、罪も全て認められた今、私および家族にとっても重要な終結を迎えることができました。すべての証拠を完全に明らかにしながら、これほど徹底的かつ効果的な調査を迅速に遂行してくれた当局の方々に心から感謝したいと思います。これは僕にとっても非常に複雑で困難な時期でした。この間にずっと絶え間ない支援を続けてくれた僕のサポートチームに感謝しております。家族、代理人、エージェンシー、弁護士、そしてドジャースの組織全体に感謝しております。この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思っています。これからもこのチームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中して行きたいと思っております。これからもよろしくお願い申し上げます」としています。

ドジャース“問題をすべて過去のものに”
ドジャースは水原元通訳が起訴内容を認めたことについて球団の公式SNSを通じて声明を出しました。

ドジャースは、「司法取引が成立し捜査が終結したことで、ドジャースは、大谷選手とチームがこの問題をすべて過去のものとし、ワールドシリーズ制覇に向けて前進できることを喜んでいる」としています。

また、大リーグ機構も「争われることなく解決したことをふまえ、大リーグ機構は大谷翔平選手を詐欺の被害者とみなし、この問題を終結した」とする声明を出し、調査を終結したことを発表しました。

ダークスーツに丸首の白いシャツ姿で裁判所に
水原元通訳は、現地時間4日の午前8時半過ぎ、ロサンゼルス近郊の裁判所に到着しました。ダークスーツに丸首の白いシャツ姿で、弁護士の後ろをゆっくりと歩いて入り口に向かいました。

“多額の借金に陥り 口座の金を使うことしか思いつかなかった”
水原元通訳は検察側が起訴内容の読み上げを行ったあと裁判官に自らのことばで事件について説明するよう促されました。これに対し水原元通訳は、起訴状に大谷選手について「被害者A」と書かれていることを踏まえ、「わたしは被害者Aのために働いていて、彼の銀行口座にアクセスすることができた。ギャンブルで多額の借金に陥り、私がアクセスできた口座の金を使うことしか思いつかなかった。そしてこの口座からギャンブルの借金の送金に踏み切った」と話しました。

裁判所を出たあと無言のまま車に
水原元通訳は弁護士とともに裁判所を出たあと報道陣の質問には反応せずに無言のまま車に乗り込みました。弁護士は、水原元通訳がカメラの前で話す予定はあるかと問われると、「いいえ、きょうはコメントしない」とこたえました。

水原元通訳 これまでの経緯
水原元通訳が違法賭博に関与し、大谷選手の資金を盗んだという疑惑が発覚したのは、ことし3月20日。

アメリカの複数のメディアが伝えたのがきっかけでした。

当時、韓国のソウルで開幕シリーズを戦っていたドジャースは翌日、水原元通訳を解雇したと明らかにしました。

それから3週間たった4月11日、アメリカの捜査当局は水原元通訳を、大谷選手の口座から1600万ドル以上を不正に送金したとして、銀行詐欺の疑いで訴追したと明らかにしました。

その翌日、水原元通訳は司法当局に出頭し拘束され、裁判所で訴追を受けた手続きが行われます。

このなかで被害者である大谷選手に一切、連絡をしないこと、ギャンブル依存症を克服するためのプログラムを受けることなどを条件に、保釈されます。

およそ1か月後の先月8日にはアメリカ司法省は、水原元通訳が検察との間で司法取引に合意したことを明らかにします。

さらに水原元通訳が違法賭博による借金を返済するため、銀行にうそをついて大谷選手の口座から無断で1700万ドル近くを不正に送金した銀行詐欺の罪に加え、新たにうその内容の納税に関する書類に署名した罪で、起訴されたとも発表します。

水原元通訳は先月14日にはロサンゼルスの裁判所に出廷し、形式的な手続きに臨みました。

そして翌日の15日、アメリカ司法省は今月4日に罪状認否が行われると発表し、この場で水原元通訳が起訴内容を認める見通しだとしています。

今後の裁判は
4日の審理で水原元通訳が起訴内容を認め、その答弁が裁判官によって受理されればこの事件で有罪となることが決まります。

これに伴い、一般の市民から選ばれた陪審員による裁判は行われず、冒頭陳述や最終弁論などの手続きは省略され、今後は量刑、つまり刑の重さを決める手続きに移行します。

量刑を決めるにあたって裁判官が参考にするのが、連邦法違反の犯罪について設けられているガイドラインです。

このガイドラインには犯罪の性質や被害の大きさ、犯罪歴などを考慮して量刑の範囲が定められています。

また今回、水原元通訳と検察側の司法取引では、量刑が57か月から71か月、つまり4年9か月から5年11か月の範囲であれば、互いに控訴しないことで合意していて、裁判官はこの合意も参考にしながら量刑を決めることになります。

また、司法取引の合意では水原元通訳に対して被害者に賠償するよう求めています。

支払う額は現時点では大谷選手に対して1697万5010ドル、日本円にしておよそ26億5000万円、また、2022年分の追徴課税として日本の国税庁にあたる内国歳入庁に対して、114万9400ドル、日本円にしておよそ1億8000万円とされています。

これを裁判官が量刑の判断を下す前に水原元通訳が支払った場合には、量刑が軽減される可能性もあります。

さらに検察によりますと裁判所に対して、大谷選手から事件によって自身が受けた影響などを説明する書面が提出される可能性もあり、量刑への影響が注目されます。

量刑はことし10月25日に言い渡されることになりました。

不服がある場合には、60日以内に控訴することが可能で、原告または被告のいずれかが控訴しなければ、刑務所に収監されます。

そして服役を終えたあと、日本への強制退去手続きが始まるとみられます。
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