厩務員が何をしてる?地方競馬ではごく普通もJRAでは見られない“驚きの技”― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル 2019年10月11日 05:30https://t.co/XEgty6vuq9
— 佐野 直哉 (@pxbrqnaZJT1917W) October 12, 2019
【地方からの風】さて、問題です。スタート前のゲート裏。2枚の写真をジッと見てください。さて、これは何をしているのでしょうか?
一枚は厩務員が馬の尾を引っ張っています。もう一枚は尾を持ち上げています。答えは通称“尾持ち”という行為。ゲート内で癖のある馬に対して補助をしてあげることできれいにスタートが切れる効果があるそうです。
JRAの取材が長かった記者も初めて見た時は驚きました。JRAでは認められていませんが、地方競馬ではごく普通に行われていること。浦和の柘榴(ざくろ)師に解説を受けると「馬の力が出せるように、より有利な競馬ができるようにやる行為。尾を上げて持つのはゲートの出が悪い馬。トモ(後肢)を落とす癖がある馬は尾を引っ張る。そうすることによって矯正できる」という。
調教師自らやる人もいるが、主に厩務員がこなしている。「これまで何百、何千と馬を扱って、馬の癖と尾の持ち方の加減が分かる人がやる」(柘榴師)というエキスパートにしかできない。調教師歴40年、今年ダービートレーナーになった岩本師も「尾のつかみ方には技が必要。俺も秘技を持っているよ」とニヤリ。競馬場を訪れた際はその“技”を見に一度ゲート裏をのぞいてみてください。(矢内 浩美)