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小泉進次郎・元環境相、総裁選出馬へ…周囲に「党を変えるための真剣勝負にしないと」 : 読売新聞オンライン 2024/08/20 23:36
自民党の小泉進次郎・元環境相(43)が9月の党総裁選に出馬する意向を固め、周辺に伝えた。出馬表明の時期は今後検討する。河野太郎デジタル相(61)は26日に出馬を表明する方向となっている。自民は20日、岸田首相(党総裁)の後継を選ぶ党総裁選の日程を「9月12日告示、27日投開票」と決めた。選挙期間は15日間で、現行の規程となった1995年以降で最長となる。
小泉氏は周囲に「顔を替えればいいという問題ではなく、この総裁選は、党を変えるための真剣勝負にしないといけない」と決意を語っている。議員への支持依頼も始めた。
小泉氏は衆院神奈川11区選出で当選5回。父は元首相の純一郎氏。知名度が高く、読売新聞社の全国世論調査で次の総裁にふさわしい政治家で常に上位に位置している。小泉氏周辺によると、出馬に必要な推薦人の確保にメドがつき、無派閥や派閥横断の支援を得ている。
総裁選には小林鷹之・前経済安全保障相(49)が出馬を表明している。40歳代が2人出馬するのは異例で、党改革などに加え、世代交代も争点になりそうだ。22日以降の出馬表明で調整していた石破茂・元幹事長(67)は24日に地元・鳥取県で表明する。
総裁選挙管理委員会(委員長=逢沢一郎・選挙制度調査会長)は20日、党本部での会合で日程を決め、その後の総務会で了承された。党員の投票資格について、規程では総裁選の前年まで2年連続での党費納入が必要となっているが、特例措置として前年1年のみで認める。
総裁選は首相の総裁任期満了(9月30日)に伴って行われる。1人1票の国会議員票367票に、国会議員票と同数の党員・党友票を合わせた734票で争われる。1回目の投票で過半数を得た候補がいない場合は上位2人による決選投票となる。
総裁選の日程が決まり、立候補を目指す議員の動きは活発化している。茂木敏充幹事長(68)は20日夜、東京都内で菅前首相と会食した。党内情勢などについて意見交換したとみられる。
河野氏は20日夜、東京都内で開かれた平将明衆院議員の国政報告会に出席し、あいさつした。同じ会合にはその後、近く出馬表明する石破茂・元幹事長(67)も出席した。
近く立候補を表明する林芳正官房長官(63)は20日夜、東京都内で同学年の議員と会食した。