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なるほど、わかり易い! 安倍政権を存続させたい人の発言

2018年04月18日 | 国際・政治

「天網恢恢疎にして漏らさず(てんもうかいかい そにしてもらさず)」

という言葉がある。その意味は「天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ」とデジタル大辞泉は書いている。もとは老子。

 

安倍首相は、事実を否定し続ければ逃げ切れると思っていたはず。与党は圧倒的多数で、野党は少数でしかも分裂しているので怖くない。官僚機構は内閣人事局でコントロールしているし、大手メディアも半分は手なずけてある。

 

したがって、シラを切りとおせば「逃げ切れる」と判断をした。ところが、シラを切りとおすことによって却って問題を長引かせることになり、他の問題も掘り起こすことになった。

 

特に言いたいのは、自衛隊のイラク派遣と南スーダン派遣の日報の隠ぺい。イラクも南スーダンも安全な場所に派遣するという政府の説明だったけど、本当に安全と思った人はいないと思う。国際貢献や友好国との連携の旗印を前に、国民も目をつぶったと思う。実態はやはり危険な任務だった。この実態を国民から隠さないと嘘がばれるので、派遣の実態が明らかになる日報を隠ぺいするしかない。結局、政治家は自衛隊を持ち上げながら、都合よく責任を自衛隊に押しつけたことになる。

 

政府が隠していた問題が次々に出て来るのは「確率の問題で、たまたま沢山出て来ただけ」と言っている人は、安倍首相が原因ではないと言いたいのでしょう。今回はそんなゴミ新聞とクズ評論家の悪あがきの記事を集めてみました。

 

①産経新聞 20180328

【野党ウオッチ】籠池被告接見、財務省への“突撃訪問” 文書改竄問題でも変わらないパフォーマンス体質

 

これは、野党がパフォーマンスばかりやっているという産経新聞政治部記者の書いた記事。確かに、野党議員のパフォーマンスが多い。しかし与党もモリ・カケの責任を役人に押し付けようとする自民党議員のパフォーマンス質問が露骨過ぎる。日頃から「政治主導」と言っておきながら、ヤバイことが起きると役人に責任を押し付けて生き延びようとする政治家の魂胆が見苦しい。都合が悪くなると雲隠れする国会議員もいる。これって産経新聞の言う「日本の美学」に反する。

 

②アゴラ 20180330

「石破氏、村上氏は朝日と組んで北朝鮮を励ますな」

 

この記事を書いた人は、安倍首相に文句を言ったり、引きずりおろしに手を貸したりすると、北朝鮮を助けることになると言いたいのでしょう。しかし、安倍首相は北朝鮮にとって一番手強い相手なのかな? 自民党の他の人と五十歩百歩と思うけど。それに安倍首相はトランプ君にとって一番御しやすい相手なので、他の人に変わった方が良いかもしれない。安倍首相が一番良いと一面的に決めつけない方が良い。

 

JBプレス 201842

「濡れ衣で安倍政権を倒して日本沈没を望むのか いまこそ地球儀外交の力を発揮すべきとき」

 

正しい外交をやっている安倍首相をありもしないことで引きずりおろすと、日本が不利になると言いたいようです。しかし、それは一方的な見方。安倍首相が「地球儀外交」を今まで数年やって来て、何か具体的な成果やメリットがあったのかな? 「地球儀外交」って大そうな名前が付いているけど、「これからもよろしく」と挨拶に行っただけで、中身はスカスカだと思うけど。

 

411日の衆院予算委員会で首相秘書官が質問する野党議員にヤジを飛ばす

 

安倍首相の席の一列後ろに座っていた秘書官が、安倍首相が立って答弁している時に自席からヤジを飛ばしていた。ジジイ通信の爺さんは、「地声の大きい秘書官が首相へ助言したもの」と言っていた。数年前までスキンヘッドの三宅某という爺さん評論家が「理屈と膏薬はどこへでもつく」ような話をしていたが、爺さんになると「理屈と膏薬はどこへでもつく」話が得意なようです。質問した野党議員によると、ヤジは「違う」とか「間違っている」と言っていたとか。これが、首相への助言?なら、秘書官は首相より偉そうです。

 

映像を見ると、野党議員がこの秘書官に注意した時、この秘書官は安倍首相を指し示して、安倍首相への助言のような仕草をしていた。この安倍内閣の連中は責任を他に転嫁する奴ばかりで、実に情けない。灘高から東大法学部に行く連中なんて、こんな奴ばかり。

 

官房長官も「秘書官の発言は首相へ助言」と言っていたが、西村官房副長官はこの秘書官を口頭で厳重注意したそうです。やっとまともな人が出て来た。

 

「魚は頭から腐る」(ロシアの諺らしい)と言うけど、本当にその通りです。尾っぽまで腐ってきた。

 

⑤「首相案件」とか「総理案件」とかで、鬼の首を取ったように騒ぐなよ

 

愛媛県の担当者が総理官邸で首相秘書官と面会した時のメモに、首相秘書官の発言として「首相案件」と書いてあったとか。総理官邸では「首相案件」とは言わず、「総理案件」と言っているので、この愛媛県のメモの信ぴょう性があやしいと言っている人たちがいる。

 

たかだか、「首相案件」か「総理案件」かの言葉の違いで、その文書の信ぴょう性を議論する方がおかしい。本来なら総理官邸に出入りする人たちの記録を取っておいて、この通り愛媛県の人は首相秘書官に面会していないと証拠を提出すべきです。

 

役所に限らず、民間企業(私が勤めていた会社も含めて)でも、その役所や会社を訪問する時、自分の氏名や所属と面会する相手の人の名前を受付に出すのが規則。ましてや総理官邸にそういう記録が無いとか、保存していないという方がおかしい。

 

2018417日 産経ニュース

【政界徒然草】政府窮地も解散・総選挙を求めない野党 なぜ勝負しないのか

 

この記事を書いているのは政治部の記者なので、野党が解散・総選挙を求めない理由を十分わかっているくせに。昨年の総選挙の前に、産経新聞は解散・総選挙を煽ったのに、今年は解散・総選挙を煽らないのはなぜ? もしかしたら、今総選挙をすると自民党が大敗すると予想しているのかもしれない。それで記事を書くネタが無いし、野党いじめをするとストレスの発散になるので、こういう訳の分からない記事を書くのかな。こうなると、産経新聞はヤケクソだなあ。

 

一昨日、産経新聞は「財務省の福田事務次官の更迭は不可避」と書いたけど外れた。自民党から十分な信頼性のある情報をもらっていないようで、かわいそうに。やっぱり、産経新聞は野党を叩く記事を沢山書いていれば良いんだ。そうすれば、私はブログのネタにするし。

 

(まとめ)

モリ・カケの問題は、安倍首相だから起こった問題であって、偶然に起こった問題ではない。日報は自民党の問題。

 

2018.04.18

 

 


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