ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

「ポケモンGO」はやらないけど・・

2016年07月24日 | ニュース

金曜日の午前10時に「ポケモンGO」の配信が始まり、昨日の土曜日は何の変哲もない住宅地でも、スマホを持った若い奴がうろうろしていた。従来からいる「歩きスマホ族」とは違う感じなので、「ポケモンGO」とすぐにわかる。でも、今日の日曜日はいなくなった。

 

私はゲームをしません。テトリスはやったけど。やらない理由は、目が疲れ易いのと性格的に長時間集中できないから。おまけに、ポケモン世代ではないので、「ポケモンGO」の画面をテレビで見ていても、これのどこが面白いのか?と思います。

 

それにこの数年、任天堂の業績がパッとしないので、新聞や雑誌は散々叩いていたのに、何?この持ち上げようは? 節操がないと言うか、節操があるとメディアなんか、やってられないのでしょう。

 

さらにもう一つ、「ポケモンGO」がこれだけ売れると予想した、先の見える人はいたのかな?

 

そんなこんなで、日本経済新聞と日経産業新聞のバックナンバーから「ポケモンGO」に関係ある記事を拾ってみました。

 

その前に、「ポケモンGO」に関わっている3社について。

任天堂 ご存知の通り

ポケモン(という会社) 任天堂が32%を出資するゲーム企画会社

ナイアンティック Niantic

元は2011年設立のグーグルの社内ベンチャー「ナイアンティック・ラボ」で、2015年にグーグルから独立。独立時に任天堂、ポケモン、グーグルは、3社合計で約24億円を出資。既に配信している位置情報ゲーム「イングレス Ingress」は、200か国以上で1400万件以上ダウンロードされている。

 

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2015年9月11日

ゲーム企画会社ポケモンは、GPSで取得する位置情報を活用するスマホゲーム「ポケモンGO」を2016年に配信すると発表。このゲームは、外出先でモンスターと戦ったり、捕まえたりする。無料で始め、遊ぶ途中で課金する仕組み。

任天堂は、「ポケモンGO」専用の小型機器を作る。ポケモンの生息地に近づくと、スマホを取り出さなくても、この小型機器が振動や音で教えてくれる。

 

2015年10月16日

任天堂、ポケモン、グーグルは、ナイアンティック・ラボに3社合計で約24億円を出資。出資比率は未公開。ナイアンティック・ラボの位置情報ゲーム「イングレス」は、GPSを使い、実際の場所を訪れながら、自分の陣地を広げていく陣取りゲーム。専用アプリは、200か国で累計1300万回ダウンロードされた。

 

2015年10月21日

グーグルのスピン・オフ第一号のナイアンティック社CEOのハンケ氏をサンフランシスコの新オフィスに訪問し、抱負を聞いた。内容は上の二つの記事とほぼ同じ。「ポケモンGO」のサンプル画面も載っている。

 

2016年1月7日

任天堂が10か月ぶりの安値。「ポケモンなどの人気ソフトも今年は少ない」ので。3月にスマホ参入第一弾のアプリ「Miitomo」配信予定であるが、収益へのインパクトは期待できない。

 

2016年2月8日(日経産業新聞)

国内のスマホゲームの成長力が鈍ってきたので、各ゲーム会社は斬新なアイデアを追求している。その一つの例として、GPSを利用してポケモンを捕獲する「ポケモンGO」が載っている。

 

2016年3月4日(日経産業新聞)

任天堂は、減益幅が拡大すると発表。理由はアメリカが不振で、新作でも補えなかった。

 

2016年5月10日(日経産業新聞)

位置情報ゲーム「イングレス」の創業者ジョン・ハンケCEOへのインタビュー。「イングレス」は、GPSを利用して現実世界に点在する目印(ポータル)を奪い合う陣取りゲームで複数の人で遊ぶのが前提。「ポケモンGO」は一人でも楽しめるが、途中から別のプレーヤーとの対戦に持っていく。3月から日本でユーザーテストを開始したが、ポジティブな評判が多い。アプリの配信時期は未定。

 

2016年6月17日

14日にロサンゼルスで開幕したゲーム見本市「E3」で、任天堂の宮本専務など3社の幹部は、「ポケモンGO」の配信を7月から、このゲーム専用の小型機器「ポケモンGOプラス」(米国での価格は約3700円)を7月下旬から発売すると明らかにした。

 

2016年6月30日

任天堂の君島社長は定時株主総会で、ポケモンの新作投入による収益改善に自信を示した。

 

2016年7月9日

アメリカで6日から配信を始めた「ポケモンGO」が、7日のアプリストアで売り上げ・ダウンロード数ともに一位になったのが好感され、任天堂の株価が約9%高い。

 

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これをまとめると

①    配信翌日にトップ?

アメリカでは7月6日に配信され、翌日の7日には、売り上げ、ダウンロード数ともに一位になった。噂が伝わる速さが驚くほど速いのにはびっくり。なぜ? もしかして、アメリカでは発売前から噂が流れていて、配信と同時に飛びついた? ユーザーテストをアメリカでもやっていたので、情報が漏れたかもしれない。

 

②    「ポケモンGO」は、「イングレス」と似ている

ナイアンティック社の独自アプリ「イングレス」とかなり似ている。ポケモンで味付けした感じ? アメリカでは「イングレス」で遊んでいる人が多かったので、「ポケモンGO」は容易に受け入れられた?

ただし、「イングレス」は200か国以上でダウンロード数が1400万件以上なのに対して、「ポケモンGO」は既に3000万件に達しているので、圧倒的に「ポケモンGO」の方が人気ある。その差はポケモンの効果?

 

③    任天堂はウェアラブル端末の「ポケモンGOプラス」を発売する

これを身に付けていると、(スマホをしまっていても)ポケモンがいたら知らせてくれる。歩きながら、スマホ画面を見ている必要はないので、便利かも? 任天堂はこれで儲けるのかな? アメリカで約3700円(日本での価格は未定)

 

④    「ポケモンGO」への任天堂の関わりがわからない

「ポケモンGO」は、「イングレス」と「ポケモン」を掛け合わせて味付けしたようなものとすると、その掛け合わせ企画に任天堂がいかに関わったかがわからない。配信前から、「ポケモンGO」に関して、任天堂の幹部はいろいろ話していますので、かなり関与しているような?

 

⑤    「ポケモンGO」で任天堂が手にする利益は?

「ポケモンGO」は、「イングレス」と「ポケモン」を基にしているので、利益はナイアンティック社とポケモン社に行ってしまう?

あるメディアは、ナイアンティック社とポケモン社に対する任天堂の出資比率が小さいので任天堂が得る利益は少ない?と書いています。任天堂のホームページのお知らせにもそう書いています。しかし、任天堂はナイアンティック社とポケモン社の両方に出資しているので、そこそこ入ってくるはずですが・・

 

「ポケモンGO」に問題が起きた時、「イングレス」、「ポケモン」、任天堂のどこが責任を持って対応するのでしょう? 任天堂? それなら、「ポケモンGO」のかなりの利益を貰わないと割に合わない。

 

⑥    「ポケモンGO」は日本で流行るの?

「イングレス」は日本でも売れていると書いた資料もあったが、一般人まで知られているゲームでは無いような?  そうすると、似たようなゲームアプリの「ポケモンGO」は日本で流行るのかな? 今は海外からの波が押し寄せているので評判になっているけど、1か月経つとどうなるのか? ポケモンが好きな人は別かもしれないけど。

 

⑦    「ポケモンGO」がこれほど評判になると事前に予想した人はいなかった?

 いなかったようです。

 

⑧    「ポケモンGO」の収益構造が面白い

「ポケモンGO」は、有料アイテムなどゲームする人からの売り上げだけではなく、提携企業(現在明らかになっているのは日本ではマクドナルドだけ)からロイヤリティが入って来るので、これは面白い。マクドナルドの店内では、「ポケモンGO」のボールがもらえたり、対戦できたりする。それを目的に来店するゲームマニアが増えると、マクドナルドにもメリットがある。

 

このような提携企業を作ってロイヤリティを得るためにも、ゲームする人を家から外に出して提携企業に来てもらう必要がある。その手段として、ナイアンティック社のソフト「イングレス」が必要なのだと、あらためて感心します。

企業と提携するシステムは、「イングレス」で既に実施しており、日本では7社と提携しています。

 

⑨爆「ポケモンGO」

GPSを利用するという微妙な問題があり、中国と韓国(不手際の一部を除いて)では配信予定が無いとか? 既に中国では物まねアプリも出ている? 中国と韓国では「ポケモンGO」をしばらく利用できないので、マニアは日本やアジアの周辺国に出て、爆「ポケモンGO」?

 

2016.07.24


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