将来の韓国の道を考えてみる
本来は日本の進む道を第一に考えるべきですが、気楽に考えられるのとヒマつぶしになるので、韓国の進む道を考えてみた。
①韓国は中国陣営に入る
中国とは地続きだし、過去に中国に従属してきた歴史もあるし、大市場の中国を確保しておくのは韓国にとって必要なので、これが一番安心する位置かもしれない。ただし、韓国はアメリカや日本の技術を導入して発展してきた歴史があるだけに、中国陣営に鞍替えするとこの手が使えなくなるのが問題。それに韓国の運命は、中国の気分に翻弄されることが多くなり、韓国にとって気にくわない出来事が頻発する。これは、今のアメリカ陣営に属す以上に多くなる。また、一度中国陣営に入ると抜け出せなくなるので、それなりの覚悟が必要。
日本にとっての問題は、韓国が中国陣営に入ると中国は韓国からの米軍の撤退を要求する。韓国から米軍が撤退すると翌日には北朝鮮が韓国に攻め込んで北朝鮮による朝鮮半島統一になる。これを防ぐために、中国軍が韓国に駐留することになり、韓国は中国の従属国になる。韓国民はここまで中国に従属することを良しとするかどうか?
②現状のまま。今まで通り韓国はアメリカの影響下にいる
北朝鮮とは統一せずに、今の状態を続ける。ただし、大市場の中国と軍隊が駐留するアメリカの両方の顔を立てる必要があり、難しい綱渡りが続く。それに、この状態では韓国の将来の展望が描けない。
③北朝鮮の金王朝が崩壊し、韓国主導で朝鮮半島を統一。ライバルは日本。
北朝鮮が崩壊するなら、韓国が朝鮮半島を統一することになる。そうすると日本と同規模の国ができるので、中国・ロシア・アメリカとある程度対抗できるし、日本とも対等になる。おまけに北朝鮮に支払われる日本の賠償金も韓国が入手できるので、都合が良い。
それに韓国は、北朝鮮の2000万人の安い労働資源と豊富?な地下資源(実態は不明)を入手できる。北朝鮮は核爆弾を持ち、大陸間弾道弾ICBMも所有しているかもしれないので、韓国の軍事力と合わせると軍事強国になることができる。
ここに挙げた4案の中で、韓国にとって一番将来性があるのは③案ですが、北朝鮮がいつまで経っても崩壊しないのが問題。そして北朝鮮が崩壊しそうになると、中国は必ず介入する。したがって、この場合は中国が崩壊しない限り成り立たない。
④北朝鮮主導で朝鮮半島を統一
韓国で極端な反米運動が起き、その結果米軍は韓国から撤退することになると、北朝鮮は韓国に侵攻し占領する。すると韓国に投資している人たちは、その金を韓国から引き上げるので韓国経済は崩壊する。
日本としたら、北朝鮮軍が対馬の向こうに現れるので、軍事的な脅威になるし、韓国に投資した財産が没収されるので損害は大きい。
⑤中国が崩壊し、次いで北朝鮮も崩壊し、韓国が北朝鮮を併合
ソ連が崩壊して東西ドイツが統合できたことが、南北朝鮮にも起きるか? 中国はソ連の崩壊を研究し、ソ連で起きたような経済の困窮が起きないようにするので、そう簡単に中国は崩壊しないと思う。
結論、実際はこんなに選択肢は多くない
そうはいっても、アメリカは韓国のためではなく、アメリカ自国のための中国監視の最前線として韓国駐留を続けるので、現実には上に挙げた五つも選択肢は無いし、③北朝鮮の崩壊や⑤中国の崩壊のようなタナボタはそうそう無い。
北朝鮮国民は金王朝に反旗を翻す覇気が無いし、中国の崩壊はない
東西ドイツが統合できたのは、共産党の独裁下にあっても旧東ドイツの人たちが反旗を翻し続けたこと。そしてもう一つの要因は、東ドイツの後ろ盾だったソ連が崩壊したこと。
しかし、北朝鮮人民が金王朝に反旗を翻えそうという覇気は感じられないし、韓国には北朝鮮シンパが多く、むしろ北朝鮮主導で南北統一を望む勢力が多い(と想像する)。中国の共産党もしばらくは生き延びるので、南北朝鮮の統一は50年間無いだろうな。
しかし、ソ連の崩壊と東西ドイツの統一を予言した人はいないと思う。私も夢にも思わなかった。何が起きるかわからない世の中、南北朝鮮に何かが起きるのだろうか?
2020.06.11
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