岸田首相、止めさせる人が違うのでは?
2月4日、岸田首相は荒井総理秘書官を更迭しました。いつもは決断が遅いのに、今回はやけに決断が早い。だけど、先に岸田首相長男の秘書官を更迭するべきでは?
中国から飛んできた気球のおかげで国務長官の訪中が延期
米国のブリンケン国務長官は、2月3日に出発して中国を訪問し、秦剛外相などと会談する予定でした。しかし、米国上空に飛来した中国の偵察気球(中国は民間の気象観測用と主張している)が米国の主権を侵害しているとして、中国訪問を延期しました。
ブリンケン国務長官は、中国の王毅共産党政治局員に電話し、気球の件で抗議したと報道されている。ブリンケン国務長官は秦剛外相などと会談することになっていたが、抗議の電話の相手が王毅共産党政治局員ということからすると、中国側のカウンターパートナーは秦剛外相ではなく、王毅共産党政治局員ということがわかる。
林外相と秦剛外相が電話会談
一方の日本。2月2日に中国の秦剛外相は日本の林外相と電話会談をしたと報道されている。このことからすると、日本の林外相のカウンターパートナーは秦剛外相になる。ということは、日本との交渉をするのは、中国共産党ではなく中国外務省になる。
2日の電話会談では、秦剛外相から
・日本が行っている新型コロナウイルス水際対策措置の緩和
・尖閣諸島での「右翼勢力の挑発を(日本政府が)制止する」こと
・「歴史や台湾の問題で言動を慎む」こと
を要求。
一方、林外相からは
・中国当局に拘束された日本人の早期解放
・日本周辺での(中国の)軍事活動の活発化に深刻な懸念を示した
秦剛駐米大使はまともだった?
秦剛外相の前職は駐米大使でした。駐米大使の時の秦剛氏の発言は、「戦狼」的ではなく、しごくまともだったと書いている人がいた。そりゃそうでしょ。報道官時代のように、米国に対して「戦狼」的な発言をしていると、駐米大使の仕事に差し障りが出て来るし、記者会見でもしようものなら、厳しい質問が飛ぶはず。米国で「戦狼」的な言動が出来るわけが無い。この溜まりに溜まった鬱憤は、弱い日本や韓国で晴らそうとするのが普通。
林外相はきちんと反論したのかな?
秦剛外相からの日本政府への要求に対して、林外相はちゃんと反論したのか?と心配する報道もあったが、私もそう思う。お坊ちゃんは、面倒なことが嫌なので、相手が要求してきたことをスルーしたのでは?と思ってしまう。それに、林外相の訪中が計画されているので、中国への反論や要求は腰砕けになりそう。
ビザ発給を一時停止したのは秦剛外相では
これらの事実から、米国との外交は中国共産党が行い、日本との外交は中国外務省が行っていると推測できる。ということは、中国へのビザ発給を一時的に停止したのは、やはり戦狼外相の秦剛氏と推測するのが妥当。秦剛外相は米国に対する鬱憤を、御しやすい日本に向けて来るので、日本への揺さぶりは今後も続くと思う。
2023年2月4日
2023年2月5日 「カウンターパートナー」は間違っているようで、「カウンターパート」に変えました。
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