「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「台風一過」

2018年07月05日 | ニュース・世相

             

心配された台風7号は、大いなる風をもたらしたものの、有り難いことに我が住む町には大きな被害もなく、日本海を北上し、熱帯低気圧へと変わって行った。
「防災岩国市」による放送では、錦川の上流方面ではかなりの雨量であったらしく、河川の増水注意や土砂災害の警告を何度も流していた。
早めの避難準備を促す放送も、臨時で度々流していた。

テレビ画面では、日本列島至る所で大雨被害や大風被害が映し出されている。
所かまわず吹き荒れる風雨に、立ち向かうまでは行かなくとも、静かに覚悟して迎え撃つことは可能であろう。
その一つの戦法が、何はともあれ「逃げるが勝ち」安全な場所への非難こそが最も賢い選択と言えそうである。がしかし、我が家の場合、いざという時の避難場所はどこなの?安全な場所ってどこよ・・・という素朴な疑問は残る。

不孝にして万一やってきた「いざという時」に、安全な場所と言われる避難所を求めて移動するのが賢い選択なの?
それより我が家の中で、いつでも飛び出せる体制を整えて、一番安全と思われる部屋にどっかと座っているのが一番かもしれない。
もっとも、山を背負っていて土石流の危険があったり、川が近くを流れていたり、などというリスクを背負っている場合は、話はまた別である。

大型の台風という触れ込みで、家の周りの片づけはやった。だから、ごみ入れの大型ポリバケツが数メートル転がった以外は被害なし。
と思って畑を見たら、こちらは久しぶりに目にする甚大な被害が。なんとキューリの柵がバッサリ横倒しに。すぐに修復できる程度の被害を甚大などと言っては、本当の被災地の人を冒とくしていると叱られる。

いずれにしても有り難いことに、何かにつけて被害の少ない我が住む町ではある。
そんなお蔭を何かの形で、ささやかな恩返しをする生き方が求められているのではないか、と思わされる台風の季節である。

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「イチバン生り~!!」

2018年07月03日 | 晴耕雨読

    
         今年一番生りの黒スイカ            見かけだけでなく、中味も上出来

当たりはずれはあるものの、畑作りの腕前が多少なりとも年々上達しているのかな、などとひとりほくそ笑んでみる。
これまでも何度かスイカを植えて来た。抱え上げる孫たちの歓声と「じいちゃん、おいしいね~」の声に励まされ、今年こそは、今年こそはと頑張って来た。数年前に一度だけ、7,4kgの大玉をゲットしたことがある。

それ以来、同じように畑を作り、同じように植えて来たのに、頭に描くような出来栄えはなかなか味わえなかった。
ところがどうだ、何の異変か偶然か、4月半ばに念入りにこしらえた畑に植えた苗が、思いのほかどんどん伸びた。花もふんだんに咲いた。
そして昨日、一番生りの黒スイカをチョッキンした。3年生の悠雅君でさえ長くは抱えていられない7kgの大物であった。

せがまれるまま包丁を入れると、これまた、どうだ!!と、小さくエッヘンしたくなるほどの熟れ具合。甘い。瑞々しい。
単に大物が出来た、真っ赤に熟れて美味しい、というだけを喜ぶのではない。獲れた日にちを自慢したいのである。
今やスーパーの店頭には5月ごろからスイカは並ぶ。それはハウス栽培や特殊栽培の商売物である。
こちとらのは、まさに地物。農薬など一切なし。それが7月2日にこれほどの収穫なのだ、ということが言いたいわけよ。

決して玄人ではないこの腕。忙しさの片手間で、せめて声だけはかけてきた程度の畑で、よくもまあ・・・ではある。
他にも大玉・小玉がゴロゴロしている。手塩にかけるというが、そこまでの汗水も流していない。とすれば苗が良かったのか。

一番生りを抱える悠雅君も、片方でスポーツ万能。少年野球ではいっぱしの選手でがんばっている。その一方で、お神楽にはまって久しい。今年9歳の誕生祝は「締め太鼓」が欲しいという。3年前に買った和太鼓は、自分の中ではある程度こなして卒業のようである。
お神楽も見様見真似で舞うのも舞うが、気持ちの中ではお囃子をやってみたいらしい。「大蛇(おろち)」や「紅葉狩り」のお囃子はその違いがちゃんと頭に入っていて、締め太鼓でその違いを叩いて聞かせる。

まだまだ大きな欲に汚されていない真っ白い3年生。抱えたスイカに負けんように、早く美味しく実って見せてくれることを秘かに期待する、スポンサージジではある。

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「やさしを込めた入道」

2018年07月02日 | ニュース・世相

           
              湧き上がる入道雲にはまだ及ばない・・・

今年も前半が終わった。7月、今年の後半に向かうスタート。
真っ先に訪れたのは台風ニュースである。激しい雨雲を伴う大型台風7号が、沖縄・奄美・九州・四国そして本州をに接近という。
今日のところはまだ、あの空から人間様を威圧するほどの入道雲は見られない。むしろ青空の大きさに遠慮がちな、優しい入道雲が流れている。

それでも、明日は台風7号接近のため、市内の小学校は全て臨時休校という情報が入って来た。
エッ?今の時点でもう臨時休校が決まったの?本当に台風がくるの? などと呑気なことを言っていると叱られるかもしれない。
でも小学校が臨時休校となれば、ジジとしては朝から3年生の孫守りが待っているわけで、予定も狂う。

先の大阪北部地震のように、ちょうど子供たちの登校時間に合わせたような大きな揺れで、ブロック塀倒壊による犠牲者が出た。
ただただお気の毒でありご冥福を祈るしかない。
そんな不幸な出来事から子どもたちを守ることは、教育行政はもとより、人間みんなが負うべき責務である。
となれば、危ないことには近づかない。つまり、台風を押して登校させる危険を排除する意識も無理からぬことである。

我々の子供時代は、6月には田植えの手伝いで「農繁期休暇」があり、秋の取入れ時期にも農繁期休暇はあった。
そんなのんびりした教育制度は姿を消し、詰込み詰込みの頭でっかち教育が大手を振って来た。
そんな反省に立っての、ゆとり教育であったが、それもまた見直しが必要という声もある。

台風がやって来ないことを先ずは祈りたい。そして明日一日はジジと共にゆったりのんびりの一日を過ごさせよう。
時に口やかましいジジが、最高部から最低部までの高さは1万メートルを超えるほどの威圧を感じさせる大型積乱雲の大入道雲とするなら、今日のように優しにあふれる穏やか入道雲のジジの姿を見せるのも悪くはない。

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「ふるさとの誇り」

2018年07月01日 | つれづれ噺

                
                  真下から見上げる錦帯橋の幾何学模様

幅広く歴史をひもとけば、わがふるさとの自慢や誇りとする、建造物や人物も数多くあるのだろう。
浅学菲才なこの身には、さほどの知識も歴史観もない哀しさで、「ふるさとの誇りは?」と訊かれると、何はともあれ「錦帯橋」と答えることにしている。「ほかに?」「それで?」などと更に訊かれると、もちろん頭に浮かぶものは数々あるにはある。

ただ、それらがどれほどの歴的価値を持つのか、近隣の人々にさえあまり深く認知されていないものを、「ふるさとの誇り」と胸を張って言っていいものかどうか、と言われるとちょっと返事に困る。そういう意味では、どこで誰に問われても、世界に誇れる現有の木造建築の代表格である「錦帯橋」がわがふるさと自慢の最たるものだ。と胸を張れる。

そんな錦帯橋を世界文化遺産に推す会が、発足以来5年目を迎えた。
市長や市会議長さんらをはじめとする行政や、教育長以下の教育行政、さらには商工会議所青年部といった、いかついお歴々の名前が連なっており、見るからに重厚な会であるように思える。もちろん、岩国の歴史を支えて来た吉川家第23代当主吉川重幹氏もこの会に名前を連ねておられる。

その割には、正直な感想を言えば「今ひとつ市民感情の中に世界文化遺産登録の価値が浸透していない」と感じている。
何かしらよそ事という冷めた感情が窺える。そこには、世界文化遺産に認定されたその先に何があるのか?という素朴な声が聞こえてくる。
「世界遺産とは、人類共通の宝物として未来に引き継いでいくべき遺産のことです。」
「世界遺産として登録されるには、その遺産の価値が世界的に認められること、本来の価値を継承していることなどの要件があります」
「錦帯橋は、先人たちの熱意と努力により、今日まで受け継がれてきた岩国の宝物です。私たちはこれを人類共通の宝物として後世に伝えていくための取り組みを推進しています」と認められている。さてさて、この理念が一般市民にどれだけ浸透しているのだろう。

このたび、江戸時代以降のキリスト教禁制と独自信仰の歴史を伝える「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録することが決定した。
それに比べて、わが故郷の宝物錦帯橋は、そこまでの歴史的価値観が乏しいということか、それとも市民挙げての熱意に足りないものがあるのだろうか。少し首を突っ込んで様子を見てみたい。

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