「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「応援団」

2015年05月31日 | 趣味・・エッセイ

                      

趣味の一つである、と言えるのかどうか。ただ好きで勝手にやっている慰みとして、エッセイをたまに書いている。
そんな趣味が高じて、エッセイ集なるものを自費出版して、多くの方に「出費」というご迷惑をおかけしたこともある。
それ以来自粛に自粛を重ねて、この頃ではただひたすら、自らの楽しみにだけにとどめて、書き貯めることにしている。

表だって発信するのは、このたび商標登録することになった毎日新聞「はがき随筆」の252字の世界にはどっぷりはまっていると言える。
そんなはがき随筆の、昨年度の年間大賞の授賞式が、北九州市小倉で開かれた。
小生の未熟な腕では、とてもお呼びも付かない高嶺の花ではあるが、仲間の二人がノミネートされていることから、拍手要員の応援団員として参加した。

山口県と九州全域の中から選りすぐった13篇が優秀作品としてノミネートされる。
その中から「毎日はがき随筆大賞」1編、「日本郵便㈱九州支社長賞」1編、「RKB毎日放送賞」1編、など、6編がこの席で改めて表彰される仕組みとなっている。もちろん、その他の7遍も「毎日はがき随筆賞」として表彰される。一度はその13編の中に我が名を残してみたいな、とは思うのだが。

今年の選者は、福岡県中間市在住の芥川賞作家「村田喜代子」さんであった。
今は絶版となっているが、「名文を書かない文章講座」という、彼女の若き日に著わした「文章の書き方の基本」といった、いうなれば参考書みたいなものを拾い読みする関係で、なんかしら親しみを覚える作家のひとりであった。そんな先生に今回直接お会いできて、言葉も交わすことができた。

その作家経歴たるや、芥川賞から女流文学賞・平林たい子賞・川端康成賞・芸術選奨文部大臣賞などなど、想像もつかないほどの華やかな作家生活を送られたことを改めて知った。さぞかし、後光が差すようなきらびやかな70歳・・・かと思いきや。
そこにもここにもいるようなフツーのおばちゃまであることに驚いた。
ご自身が選考された今回の一席の作品を、RKB毎日放送ラジオの女性アナが朗読するのを聞くときは、メガネを外して涙を拭きながら聞き入っておられる様子に、また一段と親しみを勝手に感じさせてもらった。

ミニ講演も、訥々としたしゃべりの中に、キラッキラッと光る言葉が転がり出てくる。
小倉行の目的は、応援団拍手要員ではあったが、実は「村田喜代子」という作家の人となりに触れることでもあった。
その目的は九分九厘まで果たされた。残りの一分は?作家の言葉をどれだけ身につけられるか、何かの形で体現できるか、これが問題である。
それにしても、久しぶりに気持ちの落ち着く意義ある時間を過ごせた・・・のかな。

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6 コメント

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「残りの一分」 (阿貴)
2015-06-01 21:15:50
先日、103歳で創作を続けておいでだという書家篠田桃紅さんのテレビ番組を見ました。
今日はうまくいくかもしれないと、決して絶望はさせない。
しかし、いい気にさせない書の道だ…と言うような「」お話でした。

刺激を求め、教えをいただき、書きつづけようと改めてお思いになられたのではないでしょうか。
「久しぶりに気持ちの落ち着く意義ある時間を過ごせた」
よかったですね。
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山口県代表? (アカショウビン)
2015-06-02 06:22:06
yattaro-様が、山口県代表かと思ってたんですよ-。
何とか参加したいと思いながら、体調不良で諦めました。
岩国エッセイサロンからお二人も受賞され、おめでとうございます。

大賞になった、森園さんは我が家の近くにお住まいの、おじいちゃまなんです。私のラジオ番組にも度々出演して頂きました。

今回は曽孫ちゃまも参加されたようです。
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すごい! (Takeko)
2015-06-02 10:16:48
の一言。目標に向かって前進、前進。がんばりーね。
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阿貴 さん (yattaro-)
2015-06-02 21:21:44
その道を究める人のなんと奥深い味わいのある人間性。
そんな雰囲気の中に、たとえちょっとでも自分を置いてみるというのは無駄ではないようですね。
さて残りの一分、これがなかなかの難敵。
ほんの少しでも感じるものが得られたなら、意義ある時間だったということになるのでしょう。
幾つになってもまだまだこれから・・・でしょうか。
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アカショウビンさん (yattaro-)
2015-06-02 21:26:57
お目にかかれるか、と淡い期待もあった小倉行きでしたが、残念でした。
体調管理が最優先ですから、お大事になさいませ。
山口県代表??とんでもないお話です。
ただ、仲間が好成績を残しますと、いい刺激にはなります。
今年の大賞は、鹿児島、アカショウビンさんのお近くの方だったのですね。
素晴らしい内容に感動致しました。
またいつかどこかで、お目にかかりましょう。
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takeko さん (yattaro-)
2015-06-02 21:28:50
すごくもなんともないんよ。
なかなか思う通りの結果が出せなくてね~
でもまあ一つの目標にして・・・っていうところです。
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