「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「手作りのお祭り」

2017年11月06日 | 地域活動

      
             実行委員による「お楽しみ抽選会」         市内の向峠神楽保存会による迫力ある神楽「大蛇(おろち)」

若いころに住んでいた海土路(みどろ)という地区の「15年紀祭」が執り行われた。
いま住んでいる地区も、大別すれば海土路と一緒の灘地区というひとくくりの中に入る仲間同士で、顔見知りばかりのお祭りは、なんかしらふるさとの祭りといった感じが強い。
ひとくくりの大きな地区の活動をしている関係で、一応来賓招待があった。つまりいくらかの木戸銭を払う招待客である(笑)

このお祭りは海土路地区に伝わる歴史豊かな祭礼として、その名の通り15年に1度行われる。
由来は、路傍に棲む神さま、道祖神を15年に1度手厚く祀り、様々な奉納をして五穀豊穣、地域の安泰、家庭円満などを祈願したことに始まると言われている。

ただこのお祭りは、伝統は古くても15年に1度とあっては、前回の実績などがあまり残されていない。
つまり、15年目に当たった人たちが実行委員会を立ち上げ、あれこれ頭を悩ませながら実施にこぎつけたという側面はある。
にわか仕込みの実行委員会ではあったが、参加してみて、意外に古臭くなく、しかも斬新に走り過ぎず、ほどよいゆるさとほどよい緊張感で祭りは成功だったと言える。これは、昔気質のああでなけりゃいけん、こうでなけりゃダメという概念にとらわれ過ぎなかった、リーダーやサブリーダーの手腕によるところが大きかったのだろう。運営資金も殊の外順調に集まったようである。

神事に始まって、ステージでは「岩国竹楽坊」の竹楽器演奏やお琴教室の発表。朗読和楽器ライブ「言魂」の出演など多彩。
一方で、地元で活躍する素浪人塾生や婦人会、スポーツチームなどが、おでん、焼き鳥、とん汁、ぜんざいなど、各コーナーを設けて無料で振る舞うという威勢良さ。まさに手作りのお祭り感が強くて、実によかった。里帰りしていた孫も大喜び。
神楽大好きの悠雅君は、ステージに乗り出して、繰り広げられる数々の演目に目を見開いていた。

古式ゆかしい伝統儀式にのっとった格式ある祭りも、それはそれで楽しいが今回の手作り祭りもまた楽しかった。
さて15年先の次回の祭り。私など見ることはないだろうが、どうにかして今回のノウハウみたいなものを残して置ければ、即席実行委員会による手作り祭りもさらに充実させられると思うがどうだろう。それにしても15年に1度は、長いスパンだよね~。

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