「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「遅い、季節の使者」

2021年10月27日 | 季節の移ろい・出来事

               

今年の秋の訪れに今ひとつ、何か足りないものを感じていた。なんじゃろう。はっきりしないまま迎えた10月も終わりに近い今日。
何気なしに庭に出てみたら、あのふくいくたるキンモクセイの香りがホンワカ~と漂ってきた。
目を上げると、毎年のように金色に開いた小粒の花が芳香を放つ我が家のキンモクセイが「遅ればせながら・・・」とあいさつでもするように、いっぱいのつぼみを付けているのを見つけた。この時期になってまだつぼみなのである。

あの芳香を放つ方向に鼻を近づけると、間違いなくこの木この枝の黄色い小粒が発信源であった。
キンモクセイの開花時期は気温の影響を受け、気温が高いほど開花時期は遅くなると言われている。ということは、9月に入っても一向に気温が下がらず、真夏の暑さが続いた。そしてつい先ごろいきなり冬を迎えるほど気温が下がってきた。だからようやく、キンモクセイもお目覚めと言うことか。

世の中はコロナコロナで商いはろくに出来なかった。特に飲食業界は様々な規制で商いにならず、なんとか細々と頑張ってきた。そんな世の中に季節の変わり目までが歩調を合わせたわけでもあるまいが、秋がなくて夏からいきなり冬。つまり秋ない一年であったような。

それでも、朝晩の冷え込みを感じてつぼみを付けたキンモクセイに倣って、秋ない季節が元通りの秋に戻ったのだ。コロナ感染率も少し下がって商える季節を取り戻した。商いは「飽きない」とも言われる。商売人に活気がなければ何事にも活気や好況感が生まれてこない。商いの力は大きいのだ。
かつての、大人数による大忘年会・新年会などバカ騒ぎまでには至らないが、ここ2年の不況を考えれば、少しの規模縮小は我慢して、多くの人が楽しめる場を提供して欲しいものだ。

香り高きキンモクセイも花を取り戻した。誇り高き商売人の売り声にも華を見せてもらいたいものだね~ご同輩。
ちなみにキンモクセイの花言葉は、「謙虚」「気高い人」「真実」「真実の愛」「初恋」「陶酔」とある。

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