6月10日といえば時の記念日。固い話をすると、刻一刻と過ぎ行く時の刻みを大切に、短い一生を無為に過ごすことなく精一杯大切に生きましょう!
という注釈がつけられるこの日。時間などというものは無限にあって、好きなように使えて目減りしないものだと錯覚をした若い時もあった。結構無理をしたり遠回りをしたり、今思えば随分いい加減に生きてきたものだと空恐ろしくなったりする。
特にこの頃は、間違いなく時間には制限があり、こちらの思い通りになってはくれないことを実感している。残された時間が少ないのだものね~。
だからその時、その季節が来たらきっちりやっておかなけれなならいこともある。どうかすると後回しにしたくなることも多くなった。でも結局はこの手で処理しなけりゃならないのだから、溜まりにたまって焦りまくる。そんなときに限って結果があまりうまく行っていないことも多く経験して来た。
6月半ばの恒例行事は、里の小さな梅園の「梅もぎ」である。梅の木が多く植えられている天神様では「梅ちぎり」と言われているが、私的には梅はもぐものであると昔から思って来た。「もぐ」は方言に近いのかもしれないが「もぎり」というっ言葉は広辞苑にもある。映画館や劇場の入場券の半券を切り取って渡してくれる人を「もぎり」という。大昔洋画専門の映画館でもぎりのバイトをしたこともあった。
そんな話はともかく、今年も梅もぎの季節を迎え全身から滴るほどの汗を流した。梅の生り具合も毎年同じではない。今年は裏年で昨年の半分くらいの収穫であった。それでも向こう1年の保存食に事足りる量であり、もしも欲しい人があればもらって頂く青梅外交の季節でもある。
そしてまた一つ宿題が持ち上がる。この梅園をいつまでこの手で管理出来るじゃろうか。自問自答。明快な答えは今のところないのが現実である。
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