「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「紅葉を求めて」

2019年11月16日 | 季節の移ろい・出来事

              

いい塩梅に、倅一家4人が紅葉の季節の週末に里帰りした。あとこちで色んなイベントをやっており、さて何処に連れて行こうか迷う。
嫁や孫にいくつかの候補を挙げてみたら、「宇野千代生家の紅葉茶会」が気に入ったようだ。
もちろん、6歳と2歳の姫孫にはお茶会のなんたるかも、ふるさとを代表する文豪宇野千代と言っても知るよしもない。
ということは、嫁さんが興味を示したことで行き先決定。

お茶会チケットをプレゼントしてもらっていたし、かつて宇野千代顕彰会の会員で活動した経緯もあって、ある程度行くことに決めてはいた。
旧知の顔がいっぱいあって、顔をあわせると、なんかしらモテているのかと錯覚をおこすくらいに歓迎される。と、勝手に思い上がっている。
一方では、幼子に日本古来の茶の湯の道を見学させるのもまんざら悪くはないだろう、などといっぱしの理屈をつけるのも忘れてはいない。
彼女たちの大きな目的の一つは、途中のコンビニで、お菓子や好きな飲み物を買ってもらえることである。そんなこんなで目的地に着くと。

和服に身を包んだ多くの人でごった返している。そんな中を、お点前の釜のそばに陣取って、一部始終を一応見させておいた。
迷惑だったかもしれない、と思ってはみたがさすが女の子、6歳のお姉ちゃんは初めて見るお点前の仕草に興味を示した。
お抹茶も自分の分はすぐに飲み干し、妹の分も、おかあさんの半分も横取りしていた。茶道にあるまじき行為だが、今日のところは大目に。
「おいしいね~」と舌を草色に染めて、いっぱしの感想を述べる。やはり連れてきてよかった、と内心ニタリ!

ただ残念なことに、100数十本あるという大小のもみじが、未だ紅葉とは言いがたい。結構青々としたもみじが幅を利かせている。
急に寒くなったとはいっても、もみじを紅く染めるほどの寒暖の差や、昼と夜の気温差が激しくないのであろう。岩国地方特有の穏やかな秋を物語っている。

結局はジジの紅葉を楽しむ相役を務めさせたかっこうになったが、日本古来の侘び寂びの世界を幼心に感じさせる効用はあったのかどうか。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい