ビーバームーンと呼ばれる11月の満月。(旧暦10月16日)
満月は、望月(もちづき)とも呼ばれることは、先刻ご承知の通りである。
ついでにちょっと蘊蓄を並べさせて頂くなら、太陽と地球と月が一直線上に並ぶことで月が丸く見える。
その中でも、まん丸になる瞬間の時刻というものがあって、今日で云うなら14時23分がそのときにあたるのだそうだ。
ただ残念なことに、今回は日本からまん丸になる瞬間を見ることは叶わなかったようである。
そして11月の満月を、ビーバームーンと名付けた人がいる。命名の由来については、諸説あるようだが、「ビーバーが冬のダム造りにかかり切りになる時期」。
「ビーバーを捕らえるわなを仕掛ける時期」などからビーバームーンと名付けられたという。あまりにも単純で、マユツバな感じもあるが、このように自然の現象を
捉えて、何かに結びつけて銘々するのも面白いものである。
日本で云う大型台風をアメリカ式ではハリケーンと云う。
そのハリケーンには、物語に出てくる女性の名前を付ける場合が多い。あの荒々しく暴れ狂うハリケーンが何故女名前なのだろう。
元々男尊女卑などの意識がなかったアメリカでは、完全に女性が強くて、男性が弱かった歴史の生き証人として、ハリケーン=女性の名前になったのかも。
夜空に煌々と輝く月には、季節を問わず心洗われる霊気を感じて、しばし見上げる癖がある。
少しの冷気を感じながら見上げる、初冬の夜空のビーバームーン。
『 沈む夕日を追うことなかれ 出る月を待つべし 』 誰が言ったのだったか。そんな心持ちの切り替えが大切な時だってある。ということか。