いよいよカレンダーが残り1枚となった。
得意の一曲の一つ、吉 幾三の「雪国」ではないが、暦ももう1枚で今年も終わりですねー。
師走に入ったとはいってもまだついたち、忙しいという実感はないが、師も走ると書く字面がなんとなく慌しさを運んでくる。
一歩家を出れば至る所に見られる里山を望む風景。今日の場合は希さんとの散歩道ではなく、悠雅君の通学路の一角である。
手前の休耕田というか、工作人を失った田んぼがただ荒れ放題になり枯草のムロになっている。
そのはるか向こう。近辺の電波をとらえる無線基地を望む山並み。
師走ついたちを迎えても、山全体が紅葉する、といった雰囲気ではない。青さがずいぶんと残っている。
気温の関係で紅葉が送れたとか、そういった天候の加減ばかりでなく、山に針葉樹が多いと緑が多く残るということである。
今この針葉樹の森が、水分を抱き込む力に欠けるのではないか、という議論が持ち上がり、広葉樹の根張りによる山の保水性が見直されているらしい。集中豪雨などの雨水を山が抱き込む力を「涵養効果」というそうだが、杉やヒノキなどから、クヌギやヤマグリなどの広葉樹への移行が注目されている。まさに山の持つ涵養効果を狙って、土砂災害を減らす取り組みなのだという。
まあそんな硬い話はともかく、師走とくれば忘年会の季節。
今年は最終的に幾つになるのかな~。昨年までより減ることはあっても増えることはなさそうである。
まず一消しは、中学校同期によるミニ同窓会が自然消滅したことだろう。
もっとも、まだまだ元気バリバリの人数も確かにいるが、その一方で、病に侵され、夜の外出を奥様や旦那から固く禁止されている者も少なくない。そんな人たちにとっては、飲み会ではなく、昼飯会、つまりランチならOKという向きも多いようだ。
だからといって「忘年会」と称するランチ会を開く意味があるのかな?などと。つい二の足を踏む。
そんな状況の下で、元気な者が集まって気勢を上げてはしゃぐというのも、「ウマ酒を酌み交わそう」ということにはならんだろう。
これだけは外せない、という恒例のメンバーによる楽しい会が幾つかあれば、それで十分という気もしてくる。
なんかしら、物思う師走ついたちになってしもうた。