「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「笑顔の肖像権」

2015年05月22日 | ニュース・世相

                    

見事に晴れ上がった5月の青い空。それに湿度が低いとあって爽やかさはこの上ない。
一仕事終えた気持ちの余裕と、昨日までの肩の凝る思いを吹き払おうと、久しぶりお城山に登ってみた。
やはりここはいい。少々の疲れも、うなだれ加減な気分も、一気に払拭してくれるような爽快さが迎えてくれる。

温度は25度といえば決して低くはないが、湿度が40%とくれば、まさに爽快指数は最高に近い。
登山口とり付きの急な坂道は、モミジやヒノキに覆われて直射日光を遮り、ヒンヤリ肌寒さを覚える爽やかさ。
「やっぱりこの空気だ・・・」と一人ほくそ笑み、大きく大きく深呼吸。ついでに、よくぞがんばったな~と、この2週間ばかりを振り返る。

200種類とも言われる木々や植物の生息するお城山の道。空気の美味しさと、ヒンヤリ木陰がたまらなく優しい。
およそ25分かけて登ったところに、ロープウエー山頂駅がある。そこにはゆったりのんびりの自由広場がある。
絶好のお天気に恵まれて、幼稚園年長さんと思われる一団が遠足に来ていた。それはそれは賑やかで微笑ましい光景。格好の被写体である。
と、単純に思うのはこちらの独りよがりであり、状況判断が甘い、とお叱りを受ける恐れがあるのでご用心!!

この頃の親御さんは、子どもの肖像権とか個人情報などということに関して異常なまでに敏感である。
こういった、一見ほほ笑ましい光景であっても、ヘタにカメラを向けようものなら「変なおじさんか?」「痴漢の予備軍か?」などと疑われかねない。
可愛いと思う単純な感情でシャッター押しちゃいけないの?答えは「イエスー!」。勝手に撮ってはいけない。
どうすりゃいいの? 引率の責任者の許可を得る必要があるということ。しかも個人が特定できる顔写真を撮るなら保護者の許可が要るということになる。

地域の福祉活動などで児童対象の工作活動を行ったとする。出来上がった作品を手にした喜びの集合写真撮影。
それを広報誌に載せようとすると「顔出しはノー」という親の発言で、集合写真掲載はボツになることさえある。
いっそ集合写真に入らなきゃいいのに・・・と考えるのは、そんなことには無頓着に大らかに生きてきた我々世代の言い分である。
校長や保護者の許可なく、「個人が識別できる」画像使用はご法度である。

個人情報、肖像権、プライバシーなどなどの権利があまりにも異常に一人歩きして、人間のつながりや友達関係までプッツンしてしまいそう。
とはいうものの、じゃぁいったいこんな世の中に誰がした?
やっぱり、我々ではないのか。知らず知らずのうちに自分たちが、あの手この手の新たな手口の犯罪を思いつき、善良な市民が被害者となる。そんなケースが増えすぎて、個人情報を固く固く守ろうとする、自己防衛手段の一つ、ということなのだろう。
どこに愚痴を持っていくこともない。ワリーのは、アタシたち人間様である。

コメント (4)
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