一連の言動の責任を取って辞任。鉢呂経済産業相
9月2日に認証式を終えたばかりの民主党野田内閣。
まだ仕事らしい仕事もしないうちに早くも閣僚の辞任劇。任命着任からわずか8日の大臣交代。それも、国民のだれもが注意深く見守る一大事の、福島第一原発事故処理、今後の展望を課題とする、言うなれば世界が注目している中での、全く配慮に欠ける言動。
いったい何を考え、何を思って国政のバッジを胸につけているのか、聞いてみたい。
辞めれば済む問題ではない。不用意な発言をしておいて、撤回すれば解決するとでも思っているのか、聞いてみたい。そういえば「政権交代」を掲げた内閣で、言いたいことを言い放っておいて、何度も「不適切な発言がありました」と、ろくに詫びるでもない不遜な官房長官がいて、政治不信を助長させたことを思い出した。
思いつきや個人の見解をさも国家の案件であるがごとく平気で広言し、「見通しが甘かった、勉強不足だった・・・」などとのたまう総理大臣。元々こういった体質の集団なのかもしれない。国家の品格、国会議員の品格は、選んだ国民の品格が問われる、とどなたかおっしゃったが、いま、国家の存亡がこの人たちの手にあるのかと思うと、夏の終わりの秋風が身にしみる。
平野復興担当大臣は、「大変残念だが、鉢呂経済産業大臣が決断されたことだ。こういうことで復旧・復興に支障が出ないようにしっかり仕事をすることに尽きる」とは言うものの、なんともオソマツに過ぎる。これが国家を代表する大人の集団なの???
「この手の次元の低すぎる話があまりにも多すぎる。野田総理大臣の任命責任は重大だ。論功行賞の不適材、不適所の内閣を作ったから、このような事態を招いた。もう衆議院の解散・総選挙で国民に信を問うしか選択肢はない」と、野党の党首の一人が述べる。
血圧が上がりそうな話なので、ここらへんで止めおこう。幸い、低血圧でよかった。