「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「元気な再会を祈って」

2011年05月09日 | つれづれ噺

       キンセンカ

新潟に住んでおられる高校時代の恩師、U先生から朝早く電話を頂いた。
「君もよく知っているT先生が今朝亡くなったよ」と訃報の知らせであった。

高校三年間、担任であったU先生の無二の親友で、副担任でもあったT先生。
六尺豊かな大男。体育専科で、ハンドボールは国体の常連。その実力は誰もが評価。
静かな笑顔を絶やさず、柔和な物言い、優しさあふれる眼差し。男子生徒もファンが多かったが、女子生徒からは黄色い声が飛ぶモテモテぶりだった。

お二人の友情は厚く、我々教え子一同も友達づきあいのお手本を見せて頂いているほどの仲良しであった。
「昨年10月には、山口県から新潟へ遊びに来てね、二人でゴルフ三昧・温泉三昧・お酒三昧・カラオケ三昧・・・とことん楽しんだんだよ。それが急にねー・・・」電話の向こうの声が沈む。無理からぬ話。かけがえのない友の旅立ち。心落としは想像にあまりある。

さらに「そのときに、Y君達来年は古稀だろう、クラス会あるだろうから俺も一緒に行くよ・・・と楽しみにしていたんだよ」とも言われた。教え子冥利に尽きる言葉をもらった。
この前のヤブの中のクラス会で、古稀クラス会をやることを決めたばかり。
是非ご一緒に参加して頂きたかったが空しい話になってしまった。

問題はU先生である。何かに付けて最高の友であったT先生を失った気持ちの空白。これが怖い。決して落ち込まないように奥様によ~く頼んでおかなければ。
そして来年の古稀クラス会にはなんとしてもお元気にご出席頂きたいものだ。

三尺下がって師の影を踏まず・・・と言うほどの教え子ではなかったと思うのに、未だに友達の如く親しくして頂いている7つ年上の兄貴先生。必ずや元気な再会をお願いしたい。

T先生に捧げる花は「キンセンカ」。“悲しい別れ”という花言葉を添えて。 

コメント (4)
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