「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「青い目の早乙女」

2011年05月07日 | 趣味・・エッセイ

     

親しいお友だちから「ちょっと見に行ってみようよ」と誘われるままについて行った。
まだらな黄緑が存在感を増す山懐に抱かれた、岩国周辺の米所、祖生(そう)。
遙か遠くにハングライダーの飛翔基地が臨める絶好のロケーション。

その一角で、代掻きをして水を張りきれいになった田んぼに、なんと大人が団子になっている。毛並みの変わった早乙女・早太郎軍団。 オッ!青い目の早乙女もいる。 
色んな角度からパチリパチリ。

なんと女性6人男性10人総勢16人が100坪あまりの田んぼに、丁寧に田植えをしているではないか。思わず応援の声を掛けたくなる。
各自4列を受け持って、競争みたいな感じで手際よく植えていく。

一番早く植え終えて休憩に上がってきたのは、ドイツから2年前に来日したという27歳、秀麗な乙女。神戸の小学校で語学教師をしているとのこと。
他に女性が一人、オーストラリアン。男性2人はニュージーランドから。いずれも神戸で先生をしている人たち。

田んぼの持ち主の息子さんが神戸でファミリーバーを経営していて、そこに集まる気の合うお客さん同士が、田植え体験をしたいとの申し出により実現したイベントだそうだ。
去年から始めて今年2回目の人もいる。上手なわけだ。

それにしても、ドベ田に素足でドボドボやりながら腰をかがめて稲を植える。都会育ちの初体験。大変な作業だろうと思うのに、あっちこっちから大きな笑い声が起きる。
見ている方も何かしら愉快にさせられた。

考えてみれば、ドイツにしてもフランスにしても、あのヨーロッパを代表する先進国が、国土を最大限活用した農業国でもある。
今一度日本の農業政策を反省するきっかけを見せられたような思いだ。

コシハ イタクナイデスカ? ハイ イタクナイデス。 爽やかな笑顔に出会った。

   ( 写真 : 一番左がドイツ・その右オーストラリアの女性 )

コメント (6)
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