「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ころんでも」

2010年02月19日 | 趣味・・エッセイ
いたって大真面目に挑戦した「NHKのど自慢」
惜しいかな本戦に漏れて、全国ネットのテレビ画面には映し出されなかった。
が、何かが残された、一歩踏み出した勇気へのご褒美はもらった……という思いはある。

そんな気持ちの一端をはがき随筆にまとめた。

『ころんでも』

“ じいちゃ~ん、がばって! ”
会場に響く孫の黄色い声援もむなしく予選落ち。
本放送のテレビには映らなかったNHKのど自慢。
「なんで出られんかったん?」と尋ねる彼らに「なんでじゃろうねー」
と、あいまいな返事をする。

明確な選考基準が見えないので、あいまいにしか答えようがない。
「じいちゃん、かっこえかったじゃろ」と聞くと
「ようわからん」と正直だ。
「次にあったらまた挑戦するよ」
「おれのスキーと同じじゃね」と話は弾む。

テレビ画面の勇姿は見せてやれなかったが、
挑戦することの大切さを感じてくれたらそれでいい。

                 2010.2.19 毎日新聞「はがき随筆」掲載

    ( 写真: 会場ロビーに設置された記念撮影用パネルの前で )
コメント (10)
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