「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ほころぶ」

2009年02月11日 | 季節の移ろい・出来事
梅はほころぶ、ツバキは開く、桜は咲くと言うそうな。
季節と共に人の目を楽しませる花が咲くのにも、色んな言い方でその風情を味合う……
日本人って、本当に繊細で、心憎いまでの奥行きの深い言葉遣いをする人種ではある。
それだけに、日本語を完全マスターする外国人にとっては厄介なことなのだろう。

我が家の小さな小さな庭に根付いた八重の白梅が、ここ2・3日の暖かさで一気にふくらみ、一輪、また一輪ほころびはじめた。

それこそ小さな鉢植えに、見事な八重白梅が、もぶれ付いて(枝が隠れるほど花がいっぱい付いて)いたのを、梅祭りで買ってきて地に降ろしたものである。
ちょうどその頃、母校の高校から依頼されて、卒業を控えた3年生に「同窓会への入会歓迎挨拶」をぶつことになった。

何か気の利いたことをしゃべらばければ…と肩に力が入る。 短かくて何かいい言葉は……と探すうちに、そうだ、と思いついた。「風雪に 耐えねば咲かぬ 梅の花」 と言われるように、今を盛りと咲いている梅の花も、あの厳しい寒さや木枯らしに耐えたからこそ……だから皆さんも……などと、立派げな、赤面するようなことを臆面もなくブチ上げたときもあったなー…と、この梅を見るたびに思い出す。

次にそのようなチャンスに恵まれたら、もっと優しく、もう一つ人生経験を織り込んだ話をしてみたい…などと勝手に思うが、なかなかチャンスに恵まれない。

立春から早1週間、季節は確実に動いている。春間近。何となく胸躍る心地。

     ( 写真: 一気にほころび始めた、我が家のちっちゃな梅の木 )
コメント (6)
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