「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「いわくに祭り」

2008年10月19日 | 季節の移ろい・出来事
秋の風物詩の代表格で肝心なのを忘れるところだった。
日本全国各地で行われている秋祭り。五穀豊穣を祝い、農作業にいそしんだ労動をねぎらうのがそもそも大きな目的である。

岩国もご他聞にもれず、毎年10月第3日曜日を「いわくに祭り」と定め、5万人とも7万人ともいう人を集めて、盛大な祭りが催される。 今年で52回目というから、半世紀以上の歴史を持つ伝統的なお祭りの仲間入りである。

若い頃は、地元を支える多くの企業が、チームを作って揃いの浴衣やハッピ姿で岩国総踊りの会場を席巻したものである。当然ながら小生も、我が社の提灯を先頭に、昔取った杵柄で、華やかに躍りまくって家族に鼻高々な思いをさせたことも数年続いた。

年々様変わりしてきた。企画する人達も、支える青年会議所のメンバーも入れ替わるわけだから、お祭りの内容も当然ながら時代の流れに合わせることになる。
だからというわけではないのだろうが、昔華やかだった多くの地元企業の参加がないのは、時代の流れと分かっていても、何か釈然としない。

それとは全く逆に、よさこいソーラン という現代風な踊りの「連」というのがいっぱい出来ていて、メイン会場の広場は、けたたましい音響と若者のの躍動がはじける。これはこれで大いに結構。 当面黙って見守ることにしよう。

お祭りだから、楽しけりゃーそれでいい、子供を喜ばせればそれでいい、という声が圧倒的なのだろうが、そこには「格調」というひと味を付け加えることを忘れないで欲しい。

人の心に訴えるものには、華やかさの裏にある人間の秘めたる情熱や、血の出るような試行錯誤の成果が、チラッと見え隠れするところにあるのだと思う。
やっぱり素直でない人間なんでしょうかねー。
楽しくなかったわけではない。シャッターチャンスのあふれる華やかさも感じたのである。 ただ、振り返ったとき、印象に残る何かがあったかなー…。

        ( 写真: いわくに祭り、総踊り会場を練り歩く白蛇 )
コメント (7)
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