「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「椰子の実」

2008年10月02日 | 思い出話
 ♪ 名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実 ひとつ …… ♪
我が家にデンと居座る「椰子の実ひとつ」遠き島から流れ寄ったのでもなければ、名も知らぬ島から来たのでもない。
れっきとしたHawaii・Waikiki・Beachでサンセットバーベキューを楽しんでいるとき、近くに落ちてきたのをこっそり荷物に紛らわせて持ち帰った、ハワイ旅行記念品である。

1985年6月というから、23年前の話になる。
移民として渡った伯父が、人並みの成功を治めて優雅な生活を送っているので、是非元気なうちに遊びにおいで、という言葉に甘えて、それこそ往復の旅費だけの緊縮経費で行ってきた。もちろん夫婦揃って海外旅行初体験。
現地では甥っ子が、どこの観光地に行っても全て顔パスで、長蛇の列を横目に、スーッと目的地に案内してくれるのが気の毒なような、6泊6日の素晴らしい体験と、豪華な大名旅行であった。今でも、土産話には事欠かない。

一口に23年前というが、家庭環境は随分変わった。当時、長女が中学2年生、長男は小学5年生。その子たちが珍しがった椰子の実を、今は長女の子供達が遊び道具の一つに使っている。もちろんその頃は母も若く元気バリバリの現役商売人。子供の世話を頼んでどこにでも出かけられた。時間的余裕はあったが、残念、家計に余裕はなかった。
その母は100歳を迎え病床に、子供は片づき、夫婦二人の生活に。本来なら悠々自適のところを孫にかき回される……やはり、世の中全て持ち回りなのかなー。

ハワイ旅行の忘れもしない土産話をひとつだけ。
かの有名な全米オープンなども行われるハワイカントリーのクラブハウスで、農場経営者の引退パーティ(リタイアパーティ)に伯父達と参加した。約束の時間、集まったら何はともあれ、しっかり食べてしっかり飲む。その後で、厳粛なセレモニー・アトラクションへと流れていく。司会者が伯父の娘婿、つまり従兄弟。ステージではハワイバンドの有名グループが演奏している。いきなり「日本から来られたゲストを紹介…」といってステージに上げられた。歌を歌いなさいという。ハワイアンバンドをバックに歌を…と言われてもねー。
開き直ったねー。ちょうど千昌夫のハワイ公演ポスターが貼ってあったのを思い出した。「旅の恥は……」ヨーシ、“白樺~青空 南風~……” やったねー。バンドマンが思わずウクレレと手拍子を添えてくれた。大爆笑・大喝采。
あのクラブハウスで、ハワイアンバンドをバックに演歌を披露したのは、最初で最後らしい。若かったねー。

       ( 写真:渇きに渇いた、23年前の椰子の実と躍るフラ人形 )
コメント (8)
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