「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「下刈り」

2008年07月12日 | 晴耕雨読
暑かったなー。
昨日の夜、久しぶりに集まった気の置けないメンバーと、ビアガーデンで飲んだ生ビールも、カラオケ二次会のメロンソーダも、一気に汗となって吹き出すほどの暑さだった。

20日ばかり前に、梅の実100㎏近くを収穫したカミサン実家の梅林の下刈りに出かけた。
夏草が生い茂り、梅の木の根本が見えなくなるほど伸びている。暑かろうが虫に刺されようが、下刈りの時期は今を置いて他にない。

年に一度か二度しか使わない草刈機を肩から吊るし、隙間のない保護めがね装着。編み上げ地下足袋、麦わら帽子、腰には携行蚊取り線香ぶら下げて。
やったやった、と言っても一時間余り。

その次が持参した鶏糞5袋を、低く垂れ下がる梅の木の下を這いずり回って根っこに散布。
500㍉㍑のお茶を空っぽにしても尚喉が渇くほどの汗。めまいがしそうなほどの汗。

でもなー、今これをやっておかないと来年の収穫が期待できないんだよなー。と思い返す。ついに下刈りと施肥だけはやり終えた。
本当は今年伸びた徒長枝を剪定するつもりで道具は持って行った。が、何ともそれ以上の体力に自信が持てず、剪定はまた改めて…ということにした。

農業素人が、ただただ目先の収穫を求めて、単発的な農作業に汗をかき、身体全体を使う労力をも惜しまない。しかし、これが年柄年中の与えられたノルマとなったら、とてもとてもやりはしないだろう。「買って食べてもいいから作らない」と言って投げ出すに違いない。

それでいいのか?日本の食糧の今後は大丈夫か? 紙やパルプを作ることに40年を費やした人間に言われても詮無きことながら、「メイドインジャパン」農業製品の自給率向上政策は、余裕などないのではなかろうか。
後20年生きるとして、どれだけの量を食いつぶすのだろう……。

ビアガーデンで、バイキング料理を少し食べ残した後ろめたさが改めてよみがえってきた。

       (写真:滴る汗にも負けず、草刈機で下刈り)
コメント (4)
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