日本代表の守備は崩壊したのか？

　コンフェデレーションズカップ、日本はグループリーグで敗退してしまいましたねぇ。３試合で９失点したことから「日本の守備は崩壊した」というニュアンスの記事がドヤ顔で席巻してますが、「守備の崩壊」とはちょっと違う気がしてます。日本はこれまで堅守だったかもしれない。でもそれはアジアレベルでの話です。今回コンフェデの対戦相手は、ブラジル、イタリア、メキシコ。J2でやってる今野にとって、バロテッリやチチャリートは未知との遭遇だったに違いないのです。
　もしもあなたが未知（宇宙人）と突然遭遇した場合、果たして勝てるでしょうか？プレデターに遭遇したシュワルツェネッガーでさえ、半死状態でやっとこ勝つような状況です。おそらく真田広之はプレデターに勝てないでしょう。千葉真一でも勝てない！（ジェット・リーやドニー・イェンだったら刺し違えられるかも？）
　今回日本代表が未知と遭遇したのは、地球の裏側です。不慣れな環境（標高）、不慣れなピッチ、不慣れな対戦相手。その中で真っ向勝負を挑んで散ったワケです。生き残るために逃げ回ればよかったのか？プレデター相手に無謀だと言われても、真田広之が何もせず逃げ回るところは見たくない。千葉真一が物陰に隠れてガタガタ震える姿なんかもっと見たくない。日本代表は正面切ってぶつかって、半死の状態で戻ってきました。かなりのダメージを負いはしたけど、それでもまだ生きている。
　１年後、プレデターと対戦するために再び地球の裏側へと向かいます。そのとき足は震えているかもしれない。でも今度は経験値がある。相手の強さや自分たちの弱点と強みも分かったうえで戦えます。それは逃げ回らずに真っ向勝負したから得られた経験。逃げて得られる経験より、戦って得られる経験の方が大きい。今回のコンフェデの戦いは、とても有意義なものだったんじゃないかと思います。