監督:クリストファー・ノーラン
主演:レオナルド・ディカプリオ
マリオン・コティヤール
渡辺謙
“難解”みたいなウワサだったのでちょっと構えて観てたんですが、けっこうおもしろかったですね。『アイデア』を盗むために、自分たちの夢に引き込んで、潜在意識を覗くという荒技を習得した企業スパイが、今度は盗むのではなく考えを植え込む(インセプション)ために、さらなる深み(階層)に入り込んでいくーというお話。いろいろ設定に無理はありましたが、それでもいいんです。だって夢なんだも~ん(笑)
ディカプリオと妻の間になにがあったのかを知るためには、好奇心旺盛な女子大生が必要だったのでしょう。コレはもうしょうがない。わざとらしい説明的なセリフも、無ければなにも理解出来ないから、コレもしょうがない。依頼主の大物が「俺も一緒に行く」と言ったのは、まったく理解出来ない(苦笑)この映画の主役がディカプリオでなければならなかった理由も、よく分からない(苦笑2)それでもいいんです。作り物なんだから。
設定を理解しようとせず、SFミステリーだと思って観るといいかもですね。映画にするより小説にした方がおもしろかったかも。頭の中の空想や妄想を映像化して、観てる人に『満足感』を味わわせるには、まだ時間がかかりそうです。(30年前だったらあのラストシーンはハリウッドで受け入れられなかったでしょう。☆☆☆☆☆☆☆)