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「レヴェナント:蘇りし者」
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
主演:レオナルド・ディカプリオ
トム・ハーディ
ドーナル・グリーソン
強烈でした。もう序盤から「どうやって撮ったんだ?」と思わせる映像の数々。とにかく近いんです。え? 何が?
私との距離が!!
めちゃめちゃ近くで先住民と侵略者との戦闘が始まって、たくさんの人々が私のすぐ横で死んでいきました…そんな感覚になるようなカメラワークで、ものすごく怖かった。。
その戦闘からあまり時間をあけずに、今度は巨大な熊に襲われます。襲われるのはディカプリオなんですが、この惨劇もまた私の目の前で起こり、熊の生ぬるく荒い息づかいまで感じさせます。この熊との格闘が長い…(涙目)食われていないだけで、ほぼ死に体のディカプリオ。(映画はまだ前半)主人公はほぼ動けない状態で、極寒の大自然に取り残され、身体が腐っていくのを感じながら、現実と幻覚の間を彷徨います。その時、何度となくある声が聞こえてくる。『息をしなさい。出来るだけ長く』
侵略者たちは先住民を”野蛮人”だと罵り、彼らから略奪の限りを尽くす。”野蛮人”はいったいどっちなのか? 主人公は1人の先住民に助けられ、その後、別の先住民を今度は主人公が助けます。復讐が連鎖を生むのと同じように、善行もまた連鎖を生んでいました。愚行も善行もすべて人間がしたこと。その行いに審判を下したのは、果たして”神”だったのか?(自然の前では人間は無に等しい。だから出来るだけ長く、息をしよう。☆☆☆☆☆☆☆☆☆)