監督:ホセ・ルイス・ゲリン
主演:グザヴィエ・ラフィット
ピラール・ロペス・デ・アジャラ
ターニア・ツィシー
正直に言います。途中3回ほど居眠りしました(苦笑)。これはおそらく、男性が観た感想と女性が観た感想で、まっぷたつに分かれるんじゃないかと思います。私は一応女性なので(心はオッサンですが)非常~~~に、眠かったです(苦笑2)。
この話に説明は一切ありません。主人公の男の子が普段なにをしているのかとか、いやその前に名前すら分かりません。映画には女性がたくさん出てきます。正確に言うと多くの女性が映ってます。当然、彼女たちにも名前はありません。しかしこの映画のタイトルは「シルビアのいる街で」です。
この「シルビア」とは名前らしきモノです。唯一ある名前に「実体」がないのです。彼はカフェで見つけたある美しい女性に向かって叫びます。「シルビア!」と。結局そういうことなんだと思います(どういうことだ?)。ここからは私の勝手な解釈ですが、この男の子にとっては誰でもいいのです。気に入った子を「シルビア」と名付けてストーキングし、「シルビア」ではないと分かると、最悪だと言って嘆くのです。おそらく、どうやって1日を過ごしていいのか、何をしたらいいのか、分からないんだと思います。こういう子はもしかしたら増えているのかもしれないですね。
男性が観ると、一途な恋の物語に見えるようです。不思議です。私には、働く気力もなく、生きる気力もない若い男の子が、なんとか生きる意味を探そうともがいてる映画に見えました。(シルビアと呼ばれた女の子がカワイイ。☆☆☆☆☆)